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崩れてしまった
(どうしてこうなっちゃったんだろう)
シャノンは、心にぽっかり穴が開いた様な気分で、虚ろに、ぼんやり、仲間たちを再び見る。
(吸血鬼は仲間を大切にする。 私もそういう性格だし、みんなもそうだったはずなのに)
シャノンは虚ろな目で、ぼんやりとアリスを見た。
アリスは、仲間とおぼしきクマのぬいぐるみと、何やら話している。
その様子は、いかにも仲間同士といった雰囲気。
それこそが、シャノンの求める、仲間たちとの関係性。
だが、吸血鬼の仲間たちとの関係性は変わってしまったと言わざるを得ない。
(もう、崩れてしまった)
フォンテスはシャノンの言動に一定の理解を示してくれた。
それは嬉しいことだった。
古来よりの生態、気性を引きずる吸血鬼の中にあって、フォンテスはシャノンの変化を受け入れようとしてくれた。
だがその柔軟性は、吸血鬼としての活動の日が浅いからこその価値観であって、仲間たちが理解を示してくれるのとは違う。




