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謝りゃいいってもんじゃねぇわ
苦笑いのアリスと、もはや勢いだけのクマガイ。
クマガイは開き直り、逆に憤慨すらして、強気の表情。
普段は破天荒なアリスも、もはやバカ負けして脱力してしまう有り様で、どうしようもなく変な空気だ。
しかし今、アリスたちはデシネと対峙している状況下にある。
不意の一撃で吹っ飛んだデシネではあるが、ダメージらしいダメージなどなく、クマガイが絶叫している間に立ち上がっていた。
それを視認したアリス、そしてクマガイは一斉に構える。
視線は真っ直ぐデシネに向いている二人。
「おめぇまじで頭おかしいわ」
「だから謝ってんじゃん!」
「謝りゃいいってもんじゃねぇわ」
「何でよ!」
まだやり取りを続ける二人。
吹っ飛ばされていたデシネには、アリスとクマガイのやり取りなど全く関係がない。
故に、無表情で、戦闘の雰囲気を何ら崩していない。
だがアリスたちも、戦闘中だろうと、やり取りを止める気配がない。
このやり取りも、ある意味では真剣勝負なのか。




