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邪神に思う
デシネは不気味さを漂わせていて、アリス以下その場にいた戦士全員の顔をこわばらせる。
だがクマガイだけは無頓着。
気を抜いた様子で、デシネに尚も話しかけている。
アリスは呆れ半分、心配半分で呟いた。
「何をヘラヘラしとるねんアイツは」
それはアリスの偽らざる気持ちでもあり、この場の者の総意だろう。
アリスはクマガイに一旦任せたことを後悔すらし始めている。
「何やねんホンマ」
うんざりした顔で見ていると、クマガイが何やら身振り手振りでデシネに話しかけている。
アリスは困惑顔だ。
「大丈夫かあいつ……?」
ザネアは邪神である。
アリスはそれを鑑定で見て知っている。
だが、邪神がどの様な存在なのか、厳密には分かっていない。
アリスも女神に等しい存在となった今、戦闘で邪神相手にどこまでやれるのか、自分で気になっている。
だが、絡みをクマガイに阻まれ、一旦任せた。
クマガイは女神でも何でもなく、アリスに比べれば格段に弱い。
ザネアを怒らせれば、一撃で殺されてしまうだろう。
「いや別にあのアホが殺されたとしても構わねぇけどよぉ」
アリスは自分に言い聞かせる様に口走る。
「気分はよくねぇわ」
そしていつでも飛び出せる様、少しだけ前傾の姿勢になった。




