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微笑みのデシネ
その様子を見て、クマガイは安堵の表情を浮かべた。
(何だよ何だよ簡単じゃん! 話せばわかるんじゃん!)
邪神とはいえ、誠心誠意話しかければ、穏便に話が出来る。
そう思ったクマガイは、設定した目標の消化に入る。
デシネが何を考え、何をしに来たのか、そしてこれから何をするつもりなのかをクマガイは聞きたい。
(まずは、当たり障りのない、何をしに来たのかから聞きますか!)
「あのう、じゃあ聞いていいですか? まずあなたはここに何しに来たんですか?」
クマガイなりに丁寧に、失礼のない様に話す。
なるべくデシネが不快にならない様に注意して、だ。
しかしデシネは何も言わない。
「……」
沈黙したまま微笑み、たたずむのみ。




