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お前に何が出来るねん
クマガイは何とか穏便に済ませたい気持ちから、アリスに提案したのだが、アリスからすれば。
「お前に何が出来るねん」
当然、こうなる。
というのも、アリスが知る限り、クマガイに何かの調停役をやるなど無理だからだ。
アリスは自分たちが造られた存在だと知っている。
だから、クマガイのすぐキレる性格は、育ちによって形成されたのではなく設定だからだと知っている。
「お前すぐブチギレて、即返り討ちに遭うだろうが」
だが、設定だとは言わない。
出来ることならば、言いたくはない。
「キレずに話せる自信あんのかよ? 俺は無理だと思うわ」
アリスからの的確な指摘に、クマガイは頭をかきむしる。
考えてみると、アリスの言う通りだからだ。
「……たしかに」
「だろ? 俺に任せとけばええわ」
「いや、でもそれが一番危険じゃん」
食い下がるクマガイ。




