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狙うは
次の瞬間。
アリスは傍らのクマガイを引っ掴んだ。
そして、そのままデシネに向かって一直線に走る。
「オッラァッ!」
その勢いのままに、アリスは腕を大きく振りかぶり、デシネに向かってクマガイをフルスイング。
しかしデシネの姿が消え、クマガイによる殴打は空を切った。
「ちっ、脳ミソぶちまけてやろうと思ったのによぉ!」
「はぁ!? 誰の!? 俺の!?」
アリスの言葉と、それに即反応するクマガイ。
もしデシネがよけていなければ、デシネとクマガイは頭同士でぶつかっていただろう。
アリスは流し目でクマガイを見ながら、言葉を繋ぐ。
「他に誰もいねぇわ」
少し笑ったアリスがクマガイから手を離すと、クマガイが地に着陸した。
「俺の扱い、ひどくない? あ、前から……かッ!」
言うが早いか、クマガイが爪を水平に振った。
同時にアリスも蹴りを繰り出す。
狙うはお互い、ではなく、アリスの背後に立つ敵デシネ。




