表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1668/2233

因縁のガインとデシネ

 悲しげな表情となるデシネは、ゆっくりと歩き始めた。

 それはどこへ向かうでもない、行く先なき歩みである。

 対するガインはデシネを睨み付けたまま。

 大剣を引き絞る様に構え、更なる突撃の意を見せる。


「あの日もこうして一撃加えたのだ」


「あの頃は私もまだ弱かった。 逃げるだけで手一杯でしたよ」


 デシネは更に悲しげな表情となる。

 その顔は、シャノンには本当に悲しんでいる様に見えた。


(この二人、因縁が?)


 ガインとデシネを交互に見るシャノン。

 ガインはデシネとの対峙に集中しているが、デシネはガインから視線を外した。

 そして視線をあちらこちらに泳がせ、一瞬シャノンと目が合った。

 その時、シャノンには、デシネが微笑んだのが見えた。

 更にデシネが続ける。


「あの時、私は悲しかったですよ。 攻撃してきた不届きな騎士が、まさか友である貴方(あなた)だなんて」


 その言葉はいかにも芝居がかっていて、まるでガインを馬鹿にしている様な色があった。

 固唾を飲んで見守るシャノン。

 この時、シャノンの胸に去来していたのは、デシネがこの苛烈なガインをどう凌げるのか、という心配であった。

 共闘者であるガインではなく、対峙者となるべきであろう相手デシネを気にかけたシャノン。

 この心情は敵に(くみ)する不当なものだと思うシャノンは、自分自身に少し失望しながら、どうすることも出来ずにいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ