1661/2233
吸血鬼としての
フォンテスに反抗したいわけではない。
むしろずっと共にありたいと思っている。
(私は吸血鬼だ)
シャノンは吸血鬼の家に生まれ、高い知能を持ち、勉学をおさめた。
(私の全てはフォンテス様の為にある)
勉学をおさめたが故に、魔法の知識も持つ、珍しい吸血鬼となった。
そしてシャノンは、家に富があったからこそ、貴族という位があったからこそ、学びの機会を得られた。
(吸血鬼の家に生まれ、育ったからこそ、今の私がある。 だが)
しかし、その富は、貴族という位は。
(それを支えていたのは、貴族ではない多くの吸血鬼と、信奉者たち)
見えないところで彼らに支えられて、今の自分があると思い至るシャノンには、吸血鬼としての生き方が、分からなくなり始めている。




