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シャノンのままで

「私が何者なのか、あなたたちには分からないかもしれない」


 その言葉は、まるでシャノンの心の内に返答したかの様であった。

 シャノンは驚きながら、デシネの目を見る。

 デシネもシャノンの目を見るが、シャノンには、それが本当に自分に向けられた視線なのかどうか、わからなくなった。


(……?)


 デシネの目は、鈍く光っている様でいて、その実、奥の奥まで深い闇色をしている。

 それは不気味でありながら、シャノンには魅惑的な何かをかんじさせるものだった。


(私は、何かの術にかかっているわけではない)


 シャノンは自分の意識を確かめながら、深みにはまってゆく。


(だけど、この者をもっと見ていたいと思わされている)


 紛れもなくシャノン本人の気持ちのままで。

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