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仕掛けてみるか
こうなるとマシアスは強い。
とことんまで冷静になったマシアスは強い。
デシネを睨みながら、思索をめぐらせる。
(奴は攻撃を全部避けてたわけじゃねぇ。 ガードした一発もあった)
ダメージこそ与えてはいないが、攻撃は当たらないわけではなかったことを思い出すマシアス。
(そして、さっき奴は「侮りすぎていた」とか言いやがった。 その後の俺たちの攻撃は、かすりもしてねぇ)
つまりデシネは。
(警戒レベルを引き上げてるのは間違いねぇ。 それにガードしたってことは)
攻撃は。
(攻撃は効く。 なら、当てるしかねぇ。 だが、当たらねぇ)
マシアスの脳裏に、懸念材料がよぎる。
主武器にして必殺の魔法の短剣が、幾度も通用しなかったことが。
それも、ただ避けられた、防がれたのではない。
(まず、何で俺の短剣が落ちたのか。 あれが気になりやがる。 仕掛けてみるか)
短剣を構え、マシアスがデシネに迫る。




