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フォンテスの失速
それほどまでに吸血鬼たちの猛攻は激しくなっているのだ。
とはいえ、吸血鬼たちには、デシネを圧倒しているという気運はない。
むしろ苦闘の雰囲気すら漂い始めている。
中でもフォンテスに焦りの色が早く現れた。
(こいつッ、息ひとつ乱さないのかッッ!)
脂汗が滲む。
フォンテスは炎闘気の長時間使用による体力の消耗が激しく、動きが次第に鈍ってゆく。
その失速を横目で見るマシアスは、フォンテスに動きを合わせようと速度を緩めようとする。
(多少速さを抑えても、こっちは人数が多い。 動きのリズムが合えば、攻撃の純度はそう下がらねぇはず)
だが、イゴールが速度を緩めない。
お陰で、フォンテスの失速がより目立つ様になる。
マシアスは苛立ちからイゴールを睨むが、イゴールの眼光は鋭く、マシアスが逆に気圧される結果となった。




