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響く怒号
今度の言葉は、クマガイに届いた。
即座に反応するクマガイは、アリスに向かって聞き返す。
「何が?」
「何でもねぇわ。 こっち見んな」
それを問答無用でシャットダウンするアリス。
こうなるとクマガイは本格的に気になってしまう。
「何だよ?」
「何でもねぇっつってんだろ」
繰り返される問答。
だが、そこに大した意味はない様に思えて、アリスも、クマガイも、ただ黙ってお互いを見つめるのみ。
「……」
「……」
束の間の沈黙。
それがどれ程の長さだったかは分からない。
だが、アリスにとっても、クマガイにとっても、決して短い沈黙ではなかった。
不穏とまでは行かないが、いい沈黙というわけでもない。
そこに響く怒号。
「デシネぇぇぇぇぇぇッッ!」
ガインが叫んだ。




