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なぜ妾の器を作る?
『よかろう! まず、あ奴の魂を体内に取り込み、あ奴と不純物の姿を別々に思い浮かべるのじゃ!』
アプリコットの声は大きくなり、一層張りのあるものとなった。
対するアリスの声は平坦で、感情が込もっていないかの様だ。
『ほう、それで?』
さらにアプリコットの声は張られる。
『さすれば思い浮かべた姿が魂の器となる! そこにあ奴らの魂を入れよ!』
対するアリスの声は、一層平坦で、感情が一切かんじられない声となる。
『ほう、それで?』
『次に、お主自身の姿を思い浮かべて、魂の器とせよ!』
アプリコットの声のテンションは際限なく上がってゆく。
『先程、天使を滅ぼした白銀の拳があるじゃろ!? あれで不純物を殴り燃やすのじゃ! さすれば不純物は浄化されて体内から消え、別の場所へ飛ばされて復活するのじゃ!』
対するアリスの声は変わらず落ち着いている。
『わかったわ』
そしてアリスは、聞いた通りの手順で、心の中にアプリコットの器を作り、魂を入れた。
『む? どうした? なぜ妾の器を作る?』




