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倒せばよい
そのまま一気に距離を詰めるが、プレはまだ反応出来ていない。
プレと顔を突き合わせる距離にアリスは到着しているが、プレの目はアリスを見ていない。
アリスは苦笑いしながら、プレの顔を覗き込む。
そこにアリスの姿はまだ映りもしない。
(オイオイ。 こりゃ余裕なんてモンじゃねぇぞ)
アリスは凄まじいスピードで動いている。
故に、プレの目には消えた様に映るだろう。
だが、その瞬間が来るのは、まだまだ先なのだ。
『これが妾の魂を体に取り込んだ結果じゃ』
アリスの頭に、またもアプリコットの声が響く。
得意げなアプリコット。
『他の魔王を取り込めば、力は更に跳ね上がるぞい』
(まじかよ)
その声に対して、アリスは軽い気持ちで問う。
『取り込むってよぉ、どうやればええんや』
対するアプリコットの返答は、シンプルで、分かりやすいものだった。
『簡単じゃ。 倒せばよい』




