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白銀の炎
そして剣であるアプリコットは、アリスの中に吸い込まれていった。
いきなりの刺突にアリスは肝を冷やしたが、痛みも何もなく、そして剣が消えたことで安堵した。
「ウェ~イびびったぁ~……、イリュ~ジョ~ン……☆」
そして数瞬、呆然としていたが、体を一跳ねさせると、瞳を輝かせ始めた。
「オイ、オイ、オイオイオイ、待て、待て待て、待て待て待てオイ」
アリスの体にみなぎる力が、さらに増大してゆく。
それをかんじたからこその、アリスは語彙力のかけらもない、オイと待ての連呼と相なったのである。
『魔王の因子を持つ者は、同じく魔王の因子を持つ魂を体に取り込めば、次元の違う存在へと成長するのじゃ』
アプリコットの声が、アリスの頭の中に響く。
『これからは妾もお主に相乗りさせてもらうからの』
「どういう吹き回しだオイ? まぁいいや、力くれるってんならよぉ」
アリスが拳を固く握る。
そこに宿る、白銀の炎。




