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俺と仲良くなって

 その流れをジャン・ジャックは把握していない。

 ただ、アリスがジャン・ジャックに対して不快感を示しているのはわかった。

 それを理解した瞬間、ジャン・ジャックは絶望に似た愕然たる感情に支配される。


(何故あの()が俺に怒っているんだ……?)


 その困惑は、ジャン・ジャックの戦意を削いでゆく。

 だが、ジャン・ジャックのガインへの嫉妬をさらに上乗せすることにも繋がってしまう。


(俺はあの()に睨まれているのに、聖騎士はあの()に、まるで友の様に接してもらえる)


 ジャン・ジャックがガインに嫉妬する理由が、アリスの態度の差。

 アリスという存在との関係の差が、ジャン・ジャックの心を乱す。


「何故、君と聖騎士は親しげなんだ」


 ジャン・ジャックの口をついて出たのは、ガインへの嫉妬と、自分もアリスと親しくなりたいという素直な感情を孕んだ言葉であった。

 怪訝な顔のガイン。

 ジャン・ジャックの突飛な発言に、理解出来ないといった表情。

 片やアリスは、野性の勘が働き冴える。

 こういった時の、雑だが相手の心の何かを突くのがアリスは得意だ。


「お前も俺と仲良くなって、ガインのこと知ってみろや」

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