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風穴
その気圧されが激突にもあらわれたか。
ガインの一撃と接触した瞬間、ガインの大剣から電撃がはしる。
プレの持つ長剣アプリコットソードは魔力を帯びており、電撃と干渉し相殺し合う。
だがお互い完全に相手の攻撃力を消し去るまでには至らなかった。
電撃は弱ったものの、プレの手に瞬間的な痛みをかんじさせ、握りを甘くさせた。
そして瞬間、ガインの剛直な突撃がアプリコットソードを弾き飛ばした。
(何ッ!?)
ただ剛直に突撃するガインに対し、プレは受け流そうとした。
当初から、突撃を斜に受けて、向かい来るガインの力の方向を曲げるつもりでいたが、中途半端な握りによる、中途半端な受けとなってしまった。
おかげで、受け流しに失敗してしまったのだ。
(精神的な後退があったッ……!)
「しまったッ……!」
そして大剣の刃の直撃を食らってしまう。
「ぐぁぁぁぁぁぁッッ!!」
アプリコットソードで受けた際の電撃は弱まっていたが、しかし、それは剣越しに電撃を受けたからであって、直撃となると威力は些かも衰えていない。
電撃のみならず、風の追撃をも受けたプレの肩口には文字通り風穴が開き、その風穴は一瞬のうちに広がって、プレの腕が吹き飛んだ。




