158/2233
姉御の森
いい泉があって助かったわい。
我ら、ガムドムルァのスライムがこの謎の森に転移してしまい、直後に転移門が消えてしまったのが昨夜。
それからまず我らがしたのは、水源の確保であったわ。
我らスライムは、水分がないと、干からびて死んでしまうのじゃ。
圧縮して、自分の体の三倍の水を体に溜めることが出来るが、それは約三週間しかもたん。
元々の体と合わせると、飲まず食わずで一ヶ月といったところかの。
しかし、あの透明の彼奴めの襲撃は、まさに急襲といえる突然のことであったが、我らガムドムルァのスライムもさるもの。
逆襲を誓った我らは、すぐに行動を開始したのじゃ。
その為、里に溜め込んでいた水は、出立する者たちによって吸い尽くされ、最後に出立した我が隊百余名は、誰もが現在体内にある水分だけで発たざるを得なかったのじゃ。
しかし、謎の森でこの様な水源にありつけるとは、我らが先祖のお導きに違いない。
『長老、何かが大群で来る。』
『長老、何か来る。』
『長老、来る。』
ふん。この強大な泉さえあれば、我らガムドムルァのスライムは負けぬぞ!




