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姉御の森
『すまないが、二、三羽、斥候を出したい。』
『既に同族たちが群れでブレブロに飛んだわ、姉御。』
『そうか、助かる。…すまないな。みんなには助けてもらってばかりだ。』
姉御の助けになるなら何だってやりますぜ、助けてもらっているのはこっちですぜ、といった念話が、全方位から飛んでくる。みんな、ありがとう、感謝する。
『では、この問題は斥候の帰還を待ち、追って対策を練ることとする。コロ、次の報告を。』
私は、今度はコロに報告を求める。
『はいでやんす!オイラからは、よそ者の報告でやんす!姉御みたいなプルップルの魔物が、姉御お気に入りのひょうたん泉に、大量に陣取ってるでやんす!』
『何?スライムがか?』
『はいでやんす!』
『そうか。…伝令!今、よそ者のスライムたちはどこにいる!』
私は伝令念話を飛ばす。
伝令、という文言を最初に入れた念話は、範囲念話ではなく、個人念話で、私の縄張り内の生き物の間を駆け巡る。そして、すぐに私に向けて答えを返す手筈となっているのだ。
『姉御へ返信伝令!ひょうたん泉にて、今だ陣を展開中!』
よし、まだいたか。
『これより、私はひょうたん泉に向かう!全軍私に続け!』
『応!』
さて、鬼が出るか、蛇が出るか。…スライムが出ると、わかってはいるのだが。




