勝手に仮登録
「では早速、ギルドに向かおう。」
善は急げだ。早々に登録を済ませてしまおう。
だが、そう上手くは行かない。
「無理無理。今日は行かないわ。」
アリスが断った。何故だ!?
私は、恐る恐るアリスに訊いてみる。
「アリスちゃん、何か問題が…?」
すると、予想外の答えが返ってきた。
「俺、門限六時だから。」
年相応なのか?
いや、箱入り気味だぞ、これは…!
「…アリスちゃんは、いくつなのかな?」
「十四歳だわ。」
成人前…!
保護者の同意が必要ではないか…!
「保護者は誰になるのかな?」
「お母さんだわ。」
ゴードンの嫁、エルザか…!なら、無理に連れ出すと、こちらまで怒られるな…!
「…わかった。ならば、パーティーメンバーの種族とLVだけでも、教えておいてもらえないか?」
「パーティー?」
「個人よりも、仕事を斡旋しやすくなる。本人の同意がなければ本登録は出来ないが、目安にはなる。」
「ほーん。なるほどなぁ。じゃあ…、俺だろ、服部、池中…!」
「種族とLVも頼む。」
「俺が魔人でLV2、服部が影ぼうしでLV…10?お前何そのLV?進化可能って出てるぞ?」
「うそ?…あ、ほんとでござるな。じゃあ、今日か明日、進化しとくでござる。」
「おぉ、…まぁいいや。んで、池中がスライムで多分LV1、泥島が泥だんごLV1だろ、高木が行方不明だけど生命のリンガの実で多分LV1。あとゴブリンのガインが神殿騎士でLV18。」
「ゴブリンのガイン?ゲブ・ガインか!?」
「うん。あれ?知り合い?あいつ俺とダチなんだわ。森で戦って仲良くなったっつーか。そういや連絡してなかったわ。今ガインに念話しとくわ。パーティー仮登録しとくから、明日、本登録しにブレブロまで来い…っと。よし、これでいいわ。お母さぁん!晩ごはん何ぃ?…おい服部!今日シチューだってよぉ!シチュー♪シチュー♪」
アリスは、薬店の中に入って行ってしまった。
「じゃ、タシリモさん、拙者も明日、伺うでござる。お母さーん!おなかすいたでござるー!シチュー♪シチュー♪」
そして、ハットリも。
…マジン?影ぼうし?スライム?泥だんご?リンガの実?そして聖騎士だと?何だ、そのめちゃくちゃなパーティーは!?




