面接
私は、ぶどう水を一口、口に含み、みずみずしい果汁の味を堪能して、飲み込んだ。喉が潤い、さわやかな香りが、鼻から抜けていく。
「君たちは、最近ブレブロに移住してきた様だな。この街を気に入ったのかな?」
まずはこの辺から、当たり障りなく探るべきだろう。さあ、どう出るか?
「おう、気に入ったわ。俺は、服をダチに切られちまって、観光がてら、新しい、かつ可愛い服を買いに来たんだわ。そしたら、この街を壊すとか言ってるくそ野郎がいたから、こらしめてやったんだわ。そんでここの親父とお母さんがよくしてくれるから、俺、もうほぼほぼ、このゴードン薬店の子という。で、毎日小遣いもらって、大半を服につぎ込んで、面白おかしく生きてるところ。服部は何か知らんけど就職したがってんだけど、魔物だからダメ、っつって、雇ってもらえなくてしょぼくれてんだわ。ギルド長なら、服部に何か仕事振ってやってほしいわ。あと服もっと買いたいから俺にも。なるべくチョロい仕事を回してほしいわ。」
…いきなり、彼女たちについて、大体わかってしまった。
何だか引き込めそうな気がする。私は、目一杯の笑顔で提案する。
「なるほど!ならばいい話がある!我がギルドでは、人手が不足していてな!二人とも、冒険者として登録して、仕事をこなしてくれないか?」
「ないわー。」
「拙者、お掃除のバイトがいいでござる…。」
あれ?ダメ?




