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三都会議
タシリモは神殿に来ていた。
回復や鑑定に来たわけではない。
この街に根を張りつつある少女と影ぼうし、撃退した魔王の配下をどうするか、その対策会議に出席する為に来ていた。
大理石の床は、ぴかぴかに磨き込まれていて、歩くと、革の靴がコツコツと音を立てる。
出入りの清掃業者が夜中に清掃しているそうだ。
聞くところによると、影ぼうしは、何故か清掃業者で働きたがっているらしい。
何を考えているのか、魔物の考えは甚だ意味不明だ。
これも会議で議題にあがるだろうか。
広い通路を真っ直ぐ進み、扉を開けて聖堂に入ると、向かって左奥の扉の横に、案内人の神殿騎士がいる。
歩を進めると礼をされた。
手で、扉を促され、タシリモは、その神殿騎士に近付いた。
神殿騎士が、姿勢を正す。
扉は開けてもらえるわけではない様だ。
扉を自分で開けて入ると、そこにはもう、皆が揃っていた。




