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エディとジャン・ジャック
年月を重ねる毎に、騎士への不信と忌避の気持ちが強まっていったエディとジャン・ジャックは、強くなろうと決めた。ケンカなら二人もなかなかのものだと自認してはいたが、本当に強くなるには、やはり何らかのバックボーンが必要だと、どちらともなく言う様になった。
「エディ、俺は神殿に行くぜ。修道士は貧乏でもなれるらしい。お前もやらないか?」
信心深いジャン・ジャックが、教会から帰って来るなり言い出した。
「金もいらねえのかよお!?やらなきゃ損だよなあ、それはよお!」
思い立ったが吉日。その日のうちに入門した二人は、修道士の修行に明け暮れた。
だが、二人の道は分かれて行った。エディは修道士でありながら、盗みや恐喝などの悪事から足を洗わなかった。そのせいで修行半ばで破門となった。
刺されて死の淵を彷徨いながら、これといった治療も受けられなかった経験があるジャン・ジャックは、回復系の神聖魔法と医学の修得に異常な意欲と才能を見せ、その道が拓け、突き進んだ。
そしてエディは修道士崩れの徒手空拳、ジャン・ジャックは魔法医師として一人前となった。




