ジャンキーのエディ
「あああああああ。
暇で暇でしゃあねえなああ。ヴァリッジ兄貴はブレブロで悠々自適かああ。俺も兄貴みたいに貯蓄しとくべきだったなああああああ。」
髪はボサボサ、頬はこけ、くぼんだ目に、拡がった瞳孔、肌はガサガサで血の気のない顔色。
エディは、騎士の剣を難なくヌンチャクで受け流し、膝に横から、足裏での蹴りを入れる。
「俺はホラ、ジャンキーじゃん?ウヒャヒャ。だから金がどんどんなくなってくんだよなああああ。
じゃなきゃこんな、プチ追い剥ぎなんかやってないよなああああ。」
ヌンチャクを振り回し、騎士の足に叩き付けるエディ。
「ホレホレ、動きが鈍いぞおおおお。」
「卑怯な!足を狙うなど!」
「…これだからお坊っちゃん騎士は嫌なんだよなああああ。
お前らのお坊っちゃん剣術は、温室育ちのお坊っちゃん同士じゃないと通用しないんだよなああああ。
足を攻めるなってのはさあ、マジの殺し合いしたことない温室育ちの発想なんだよなああああ。死にたくなけりゃあさあ、金貨袋置いて行っちまえよって、俺、言ってるのになああああ。」
「わ、わかった。」
騎士が、金貨袋を投げてよこす。
「毎度ありいいい。行けよお。口外はしないからさああああ。」
「あ、ああ、恩に着る。」
騎士が去っていく。
「お得意さんになってもらうんだからなああああ。」
そう言ったきりエディは動かなくなった。騎士が逃げるのに一瞥もくれず、だらりと口からよだれを垂らしている。




