竜と呼べ
今日、これまでで最高のPV数でした( 。゜Д゜。)
皆様、ありがとうございます。とっても励みになります。
楽しく書かせていただいて、読んでいただけて、私は本当に幸せです。
これからも、駄文拙文垂れ流して行きますが、よろしければ、お付き合い下さいませ。
「人間ヨ、名を何と言ウ…?」
「ユウだ。ユウ・ジョルカル・ランダルム・ジダール。超人勇者ユウと人は呼ぶ。運が悪かったな蛇竜。私こそが人類最強であり、恐らくこの大陸最強の存在だ。魔物もひっくるめての、な。」
死にかけの蛇竜が私に話しかけて来た。私は、この者の頭を四つ叩き潰してやったから、憎き相手だろう。しかし、それにしては、澄んだ目で私に話しかけてきた。
普段ならば、こんな会話に応じはしない。だが、アリスとの出会いが私を高揚させていて、今の私は、他者との交わりに積極的になっている気がする。
こんな日があっても良いやもしれん。
「そうカ、お前があの有名ナ、超人勇者カ…。最後の相手としてハ、不足なしだナ…。」
蛇竜は口の端を持ち上げ、笑った。
「ふん、蛇とは、笑うことが出来る生物なのか。知らなかったな。」
「ふッ、お前の圧倒的な強さにハ、悔しさすら湧かン。今、尊敬の念すラ、抱いていル。」
「そうだろうな。しかし貴様も、私を相手に一分(いちぶ・現代の三分)も戦えるのだから、誇りに思い、これからを生きて行け。人を襲わずな。さすれば、次は一対一で相まみえよう。」
「何だト!?」
私は踵を返し、仲間たちの方へ歩き出す。
「待テ、殺セ!」
「今日私は、強敵となり得る者と出会った。アリスという者。そして貴様だ。」
「…。」
「貴様が、私に見逃され得た生を、人を殺すことに費やす下衆な蛇なら、その時はなぶり殺してやろう。しかし、私を打倒する為に生き、己を研鑽する誇り高き竜になるならば…!」
「…。」
「さてどうする?蛇よ。」
「…竜と呼ベ。」
「…よかろう。その傷では、生きるか死ぬかは五分五分だろうがな。…生きろよ、竜。」
私は、右手の人指し指と中指を揃えて、挨拶がてらにビッと振る。
「…生きるとモ。」
ガイン兄様の様な言い回しをするとはな。見込みがあるやもしれんな。




