四つの光
四人は、ブレブロを後にした。
「愉快な娘でしたね。」
妖術士イェナが笑う。
露出度の高いアラビアンタイプの衣装に、どこから取り出したのか、外套を羽織りフードを被る。腕にいくつも付けられた金の腕輪を、滑る様に手に取る。しゃらしゃらという金属音が闇夜に響き、強く光り出す。
「ユウとは似た者同士の様だった。」
剣豪コトノハが居合いの構えを取る。風に袴がはためく。
闇から伸びて来る何かを最低限の動きで躱しながら近付く度に、鞘に収めた刀の刀身がバチバチという音を響かせながら輝いていくのが、鍔の辺りから漏れる雷光でわかる。
「禍々しい闇の魔力と裏腹に、気持ちのいい光を、彼女からは感じました。」
僧侶ミュエが十字架杖をかざす。詰襟はきっちりと閉まっているが、きっちりと閉まっているかを手で確認する。無数の光が、ミュエの周りを幾重にも飛び、次第に高速になって行く。
「アリスとはまた会うことになるだろうよ。奴は、私を苦戦させてくれる、初めての敵となる予感があるからな。」
剣を持ち駆けていたユウが、一振りして逆手に持ち替え、後ろ腰に水平に付けられた鞘に勢いよくその刀身を収めた。同時に、両足を大きく開いて急停止する。ガインと同じ銀の鎧が煌めく。そして目が燦然と輝いた。
「またまたあ。」「馬鹿を言う。」「ありえませんよ。」「私の勘は当たるさ。」
四人が笑う。四つの光で照らされたのは、咆哮する巨大な八つ首の蛇竜。
「太陽輪!!」
「輝光壱の太刀・雷牙!!」
「神聖破邪光!!」
「EXCEED!!!」
光が、闇を飲み込んだ。




