表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
109/2233

ブレブロに根を張る

オッス、俺アリス!大通りに面したところにある薬店の脇の細路地に入った所にあるオンボロ長屋に、俺は居を構えたわ。鍵もない障子造りなんだが、観音開きの扉という不可解な和洋折衷の造りで、室内には畳が敷き詰められているが、イスやテーブルを普通に置いているという、これまた不可解な和洋折衷テイストで、この建物の大家の防犯意識と趣味にえもいわれぬ不安を覚えるが、いざ大家を見ると、納得の気持ちが湧いて仕方がないわ。ちなみに鍵は付けた。当たり前だわ。


大家は、薬店の店主、ゴードンさんなんだが、この親父、ピンクや金を基調としたカラフルな着物にエリザベスカラーという出で立ちの傾奇者で、この目立つ風貌でいつも店の前に小さなイスとテーブルを出して、早朝から飲んだくれていやがるダメ人間なんだわ。レンガを積んだだけの簡単なかまどの上に鍋を置いて作られる肉の煮込みは絶品で、毎朝漂ってくるたまらん香りは俺の目覚ましであり、定番の朝食にありつく予告でもある。腹の虫がぐうぐうなるのも仕方ないんだわ。


俺が起きて、よくわからん扉を開け、細路地を通って、薬店の窓越しに、店内カウンターにいるゴードンさんの奥さんに挨拶をする。店を切り盛りしている奥さんは、勝手口から出て来て、水割りが入った酒瓶と、金貨一枚の小遣いを俺に渡してくる。ブレブロに一店しかない薬店はなかなか儲かるらしいので、俺は金貨を遠慮なく頂戴して、酒瓶を持って表まで歩いていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ