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冒険者日本へゆく  作者: 水無月
第3章 東日本編
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第56話 彦島にて

「てめー! どういうつもりだ!!」

「っ! そう大声をあげないでくらさならいかしら? 聞こえておりますわ」

「うっせーよ! どういうつもりだって聞いてんだ!」

「どうと申されましても――」


 そう言いながらマイラは、手にした紙をヒラヒラと振りながら、


「クエストの紹介を取っただけですわ」

「それは、今目の前の俺たちが取ろうとしてたじゃねーか!」

「横取りすんのかよお前!」


 リーダーと思われる髭面の中年の言葉に、仲間の男たちもそろって声を上げる。

 この冒険者パーティーにそこまで言われ、ようやく何を怒っているのかを理解したマイラは、にっこりほほ笑んだ。


「なるほど。つまりこのクエストは自分たちの物だから返せ。そうおっしゃりたいのですわね」

「そうだ。さあ、さっさと渡しやがれ」

「おーっほっほっほっほ! お断りいたしますわ!」

「なんだと!?」


 男たちはその言葉に驚く。

 言い方は荒いが男たちの言い分は間違っているわけではない。

 選んでいる最中ならともかく、手を伸ばそうとしていたのであれば普通それを横から奪うなどする冒険者はいないだろう。

 少なくとも、男が10年以上過ごしてきたタンゲランの冒険者ギルドではありえないことであった。


「こういう物は早い者勝ちが原則でしてよ。遅い方が悪いですわ」

「どこの決まりだそりゃ!」

「西ではこれが当たり前でしてよ」


 マイラの言葉に、周囲いる冒険者の何人かが頷いている。

 彼らも西から来た冒険者ようだ。

 どうやら東西冒険者間の慣習の違いによって起こった出来事の様である。

 マイラの言葉に頷く冒険者の姿は男たちにも見えたが、それで引き下がる気配はない。

 当然であるが、男たちにしてみればマイラの言っていることは全く筋が通らないことなのだから。


「ここは東だ! こっちに来たのならこっちのやり方に従うのが道理だろうが!!」

「何をおっしゃいますのやら。ここは日本でしてよ、貴方お酒がまだ残っていらっしゃるのではなくって? おーっほっほっほっほ!!」

「てめー……!」


 故意か過失か、相手を挑発するようなマイラの態度に男たち――とりわけパーティーリーダーの顔がカッと朱に染まる。

 不穏な気配を察した周囲の冒険者たちは、余計なトラブルに巻き込まれまいとその場から距離を取り始める。


「ちょっと、何しているのですかそこ!」


 冒険者たちの様子に、これ以上の放置は拙いと感じた受付係の男性職員が慌てた様子でカウンターから出てくるとそう声をあげる。

 頭に血が上りかけていたリーダーであったが、仲間の1人に突かれギルド職員がやって来たことに気付くと少しだけ冷静さを取り戻す。


「……なんでもねーよ。ちょっとした手違いさ」

「その通りですわ。何も問題ありませんわよ」

「ですが、先ほどから――」

「なんでもねえって言ってんだろうが!!」

「ひぃっ!?」


 荒事に慣れた人物特有の怒声に、優秀ではあるが――そもそも能力の無い者にクエスト受付係は務まらない――経験の浅い職員は委縮してしまう。

 これがタンゲランにいるロベルトであれば、逆に怒鳴り返すか上手く宥めるかできるのだが。


「こっちで済む話だ。あんたの出る幕じゃねーよ」

「で、ですが……」

「……」

「わ、分かりました!」


 無言で睨みつけられ職員はすごすごと退散する。

 その後姿はとても情けなかった。


「……ねーちゃんよ。こう話がこじれた時は、西ではどうするんだ?」

「ふっ……あいにく私、そんな経験はございませんわ。ですが――野蛮な方はそれに相応しい方法で解決されるとお聞きしていますわ」

「上等だ。表出やがれ!」

「おーっほっほっほっほ! 仕方ありませんわね」


 吹き出しそうな怒りを押しこめ、男は仲間たちとギルドの外へと出て行く。

 立ち上がる怒気は、すれ違った若手の冒険者が思わず一歩引いてしまうほどであったが、マイラは気にする様子もなくその後を追いギルドの外へと向かった。




「おはようございます。朝定食頼めますか?」

「あら、こんな時間に来るのは珍しいね」


 冒険者ギルド彦島支部から少し離れた食堂に表れた冒険者ギルド職員マリーに、定食屋の女店主は首を傾げながらそう尋ねる。

 この店の主な客は冒険者で、朝早くから行動しだす彼らの為に開店時間も早い。

 出発前の腹ごしらえに利用されたり、希望すれば昼飯の弁当を作ったりもする。

 ギルド職員も利用するが、大抵は昼か夜の利用であり朝の利用は少ない。


「今日は夜勤明けなのです。昨日夕方に到着した冒険者の受け入れからそのまま夜番で。それで、寝る前に何か食べておこうかなと思って」

「あんまり寝る前に食べるのは体に良くないんだよ」

「あははは……でもお腹空き過ぎてて」


 体のことを気遣ってくれるこの日本人店主の優しさに感謝しながらも、このままでは空腹で寝るのも難しいと力なく笑って答える。

 そりゃ仕方ないねと笑いながら厨房へと引っ込んだ中年の女店主は、しばらくして料理を乗せた盆を持って戻ってきた。

 炊き立ての白米。ネギの味噌汁。焼いたアジの干物。こんにゃくとほうれん草の白和え。出汁巻き卵。そしてお新香。

 テーブルに突っ伏していたマリーは、鼻孔をくすぐる味噌の匂いに反応し飛び起きると、待っていましたとばかりに料理を受け取っていく。

 大陸では一部の神の信徒以外に、食事の前の言葉や祈りはない。

 マリーも、テーブルの箸立てから箸を取るとそのまま食事に取り掛かった。


「あ~やっぱりこの味噌よね。この味を口にしないと食事をした気にならないわ」

「そう言えば、マリーちゃんの故郷にも味噌があるんだったね」


 他に客もいないため、美味しそうに食べるマリーの姿を見ていた店主が不意に思い出しそう尋ねる。


「ええ、ターマって言います。私の出身はルマジャンって大陸で一番大きな都市なんですけど、あの辺りでは一般的ですよ。こうやって汁には使いませんね。料理の味付けとか、食材の下ごしらえとか。ああ、後は焼いて食べることもありますけど」


 器用に箸を使い、アジの身をほぐしながらマリーはそう答えた。


「焼き味噌だね。そうだ、良ければお昼用に焼き味噌おにぎりでも作ろうか? 起きたらまたお腹減っているだろうし」

「美味しそうですね。じゃあそれを2つお願いし――!?」

「な、なに今の音は!?」


 出汁巻き卵に齧り付きながらマリーがそうお願いしようとしたところで、店の裏手から何かがぶつかる音がする。

 続けて何か言い争う声。


「喧嘩かね?」

「あ、おばちゃん。行かない方がいいですよ」


 店の裏での出来事に、気になり外を覗きに行こうとする店主を、マリーが止めた。


「たぶん冒険者同士のいざこざだと思います。下手に巻き込まれると危ないので放っておくのが正解です」

「でも……もし違ったら」

「こんな所で日本人が喧嘩はしないと思いますよ。もし気になるんでしたら、音がおさまった後に私が見ますから」


 冒険者同士の暴力沙汰はそう珍しいことではない。

 ギルドの目の届く範囲では大人しくいている場合が多いが、目の届かないところでは何をしているか分かってものではないというのが、ギルド職員の共通認識だ。


「ま、日本人を巻き込むようでしたら厄介ですけど、そうでないなら放っておいてください」


 そう言ってマリーは、お替りとばかりに味噌汁の入っていた椀を差し出した。




「へっ! 腰の剣は飾りかよ」

「態度だけデカくても実力が付いてこなきゃな」

「アッハハハ! じゃーな、ねーちゃん」


 口々にそんなことを言いながら、男たちはマイラから奪ったクエスト票を手に笑いながら去っていく。

 ギルドから少し離れた建物の裏手。

 青いプラスチック製のごみバケツに頭から突っ込んで倒れる女が1人、その場に残されている。

 時々表を通りかかった他の冒険者がその様に気付くが、皆関わり合いになりたくないらしく足早に去っていく。

 誰も寄り付かずそのまま放置されるかと思われたが、やがて1人の少年がきょろきょろと辺りを見回しながらやってくると、ごみバケツに頭を突っ込んだ女を発見し急いで駆け寄る。


「お嬢様、大丈夫ですか?」


 バケツを取り、背を壁に預けさせると顔を2,3度はたき反応を確認する。


「うっ……レオ、ですの?」

「チッ、生きてた……」

「……え?」

「はい?」


 何か聞き捨てならない言葉が聞こえた気がしたが、先ほどから頭がガンガンと痛く、耳鳴りもするため勘違いだったのだろうとマイラは自分で納得する。


「え~……あら、私……?」

「さっき、別の冒険者と争いになり――」

「ああ! そうでしたわ!」


 気を失う前何をしていたのかようやく思い出したらしい。

 勢いよく立ち上がると周囲を見回す。


「あの方たちはどこかしら!?」

「とっくにどっか行ったみたいですよ」

「なるほど。私に恐れをなして逃げ出したというわけですわね! おーっほっほっほっほ!!」

「いや~負け惜しみでももう少し説得力のあること言いましょうよ」


 そうジト目で突っ込むレオ。

 胸をそらし高笑いする主だが、今の格好ではまったくもって説得力などない。

 朝一で宿の風呂を使い綺麗にしたはずの髪はごみが絡まり、服は破れ、顔には目に大きな青アザと内出血しているのか左頬が少し腫れている。


「お嬢様。鼻血出ていますよ」

「あら、ありがとう」


 懐から取り出したハンカチで鼻血を拭いながら、ふと何かに気づきポケットや懐を探す。


「どうされましたか?」

「いえ……クエストの紹介票がありませんわ」

「……そりゃあの人たちが持っていったんでしょ」


 呆れたようにレオが指摘する。

 そもそも原因がそれなのだから当然ではないかと言いたげだ。

 言われてマイラも納得したようで、


「おっほっほっほっほ! なるほど。ずいぶん慎ましやかな戦利品ですこと。ま、あの程度のクエスト喜んで譲って差し上げますわ」

「今、何気に負けを認めましたね。というか、そんなにあっさり諦めるなら最初から譲れば良かったじゃないですか」

「それとこれとは別の話ですわ。それにしてもレオ。あなた、今までどこにいらしていたの?」


 マイラの記憶では、朝ギルドに行った時にはレオは一緒に居たはずである。

 それが、あの冒険者たちと諍いになりギルドを出た辺りから見えなくなっていた。

 主が闘いに挑むというのに、この男はどこにいたのであろうか。


「お嬢様が怪我をされるといけないと思い、包帯や治療薬の用意をしていました」


 主の問いにそうすまし顔で応えるレオ。


「なるほど。手回しが良いことは結構なことでしてよ」

「お褒めにあずかり恐縮です。ではお嬢様、これからどうされますか?」

「いったん宿に戻りますわ。こんな格好でギルドになど行けません」


 と、自分の姿を確認しながらマイラが言った。


(確かに。こうごみまみれじゃ周りの方が迷惑だろうしな)


 もちろんそんなことは口に出さない。


「では行きましょうか。――しかしお嬢様、ここが人の多い場所で良かったですね」

「あら、どうしてかしら?」

「人気のない場所かったら何をされていたやら」


 レオが主の体と、血の気の多そうなあの冒険者たちを思い浮かべそう言うと、その言葉に主は、


「それこそ返り討ちにしてさしあげますわ! おーっほっほっほっほ!!」


 と、分かっているのか分かっていないのかそんな返答を返してきた。




 一度宿に帰り風呂に入り直したマイラは、レオを引き連れ再びギルド会館へと足を運んだ。

 前に来た時から1時間以上が経っており、例の冒険者たちの姿はもちろんあの場に居合わせた冒険者たちの姿も既にない。

 ギルドのクエスト紹介受付前には、また別の冒険者が何人何組もクエストを探したむろしていた。


「さて……せっかく見つけた東行きのクエストでしたけど、新しくありますかしら」

「どうでしょうね。岡山とかいう場所から東へと行くクエストは、解禁されたばかりらしいですから人気でしょうしね」


 今まで冒険者ギルドの提示するクエストは、中国地方での活動に限られていた。

 これは現在、日本がその力の及ぶ範囲に重なる。

 岡山―津山―倉吉というラインが境界線であり、これより東は現在日本が放棄している場所だ。


 約2年前に成立した通称「冒険者法」。それと同時に成立した法律の中で、中国地方と淡路島は第1種特別地域となり銃刀法や武器使用について大幅に緩和されている。

 そして岡山―津山―倉吉より東。中国地方の東端と滋賀県を除く近畿地方は第2種特別地域、更に残る地域を第3種特別地域とし、ここにおいては更に多くの法が緩和あるいは停止されていた。

 表向きは冒険者の行動に便宜を図るためであるが、実際は東日本に取り残された人々への救済措置の一環である。

 取り残された人々が生き残るために不法行為を行った、行わざるをえなかったであろうことは想像に難くない。

 その人々がいずれ救出された際には、緊急避難が認められるであろう。が、それでも問題になるはずである。また1件1件の事案を処理するのも煩雑だ。そのため纏めて救済してしまおうというのがこの法の裏の趣旨であった。


 この裏の目的に関して、一部気づいている大陸からの人間はいるが大半の人間、そして冒険者ギルドは素直に表の趣旨を信じていた。

 それどころかギルド内では日本に対して大きな借りだと思っている有様だ。


 その日本から、「せっかく東日本への進入を許可したのにどうして冒険者を行かせないのか」という圧力を冒険者ギルドは受けていた。

 日本政府は、公式には東日本に人は確認されていないとしている。当時の政府が出した発表であるが、政権が変わった現在でも一応これが公式見解として残っているのだ。

 もちろんそれが嘘であることはほぼ全ての日本人が知っていた。

 これが嘘であると公に認めれば、救出を求める声が大きくなることは避けられない。だが、一体何処にどれだけいるかも分からない東日本の人々への救出部隊を出す余力は今の日本にはないのである。

 とは言え、現政権もこのままでは無理があることを承知していた。公式見解はそろそろ改めなければいけない。しかしその切っ掛けがない。

 そこで利用したのが冒険者、そして冒険者ギルドである。冒険者に東日本へと行ってもらい「偶然」生存していた人々を発見、という筋書きを考えているのだ。

 冒険者を受け入れたことで中国地方における自衛隊の負担が減り、余力も徐々に生まれている。このままいけば小規模な救出作戦ならば可能になるであろう。

 また救出そのものにも冒険者を使う。

 こういってことを目論んで冒険者の日本進出を認めた政府としては、早く冒険者に東日本へと行ってほしいのである。


 ギルドとしてはもう少し余裕を持ち、段階的に東への進入を解禁していきたかったのであるが、日本政府からの要望をこれ以上拒むことも出来ず、つい先月遂に冒険者へ東へのクエストを解禁したのであった。


 冒険者たちにとっては、日本の思惑もギルドの事情も関係ない。

 東へのクエストが解禁されたことを素直に喜び、東へのクエストはたちどころに無くなるという人気ぶりを発揮していた。



「ちょっとよろしいかしら?」

「はい、なんでしょう――あ、さきほどの」


 クエスト受付窓口へと姿を現したマイラに、受付係の男はそれが先ほど別の冒険者と言い争っていた女冒険者だと気づき顔をひきつらせた。

 身だしなみこそ綺麗にしているが、目のアザや頬の腫れからあの後何があったのかは一目瞭然である。


「なにかしら?」

「い、いえ」


 気にはなる、だが余計なことに関わりたくもない。

 藪をつついて蛇を出したくない職員は何も知らない振りをして、通常の対応をすることにした。


「それで、どういう御用でしょうか?」

「クエストを紹介してくださらないかしら。今度解禁されたという、日本の東へ行くクエストを探しているのですけど」

「東日本ですか……そこの掲示板に無ければ今は――」

「嘘をおっしゃらないでくださる」


 東日本へのクエストは人気クエストだ。

 そう言って断ろうとした職員をマイラは言下に切り捨てた。


「どんなクエストも、掲示板に出さない物が1つや2つあるのではなくって?」

「うっ……」


 確かにその通りなのであった。

 冒険者へのクエストは、ギルド内の掲示板に多数張り出されるが、それ以外にもギルド側で掲示せずに取り置いているクエストはいくつもある。

 人を選ぶクエストであったり、名指しのクエストであったり、条件が厳しかったり、或いは人気のため出すと即座に取られてしまうため一度に出さないためであったりと、様々な理由からだ。

 当然東へのクエストもいくつも取り置いている物があった。


「取りあえず私の情報をご覧なさい。それで、それに相応しいクエストを紹介してくださらないかしら?」

「はぁ……ではお名前をお願いします」


 こう言われては仕方ない。

 昨日の定期船で届いた大陸の冒険者ギルドからの冒険者の最新情報を取り出しながら名前を尋ねる。



「マイラ・ルマジャン・イカライネンと申しますわ」

「マイラ……マイラ……あ、これか」


 ざっと数百人分の情報が乗った紙の束を漁り目的の物を探し出す。


「マイラ・ルマジャン・イカライネン。ルマジャン冒険者ギルド所属……ああ、今はここ所属ですね。ええっと――――!?」

「どうなさいました?」


 冒険者の個人情報はギルドにとっては最重要情報といえる。

 その中身をマイラから見えないように確認していた職員の顔色が変わったため、不審に思い隣にいたレオが尋ねる。


「あ、いえ……いや」


 何かしどろもどろになりながら、職員はマイラを見る。

 何があったのだとレオも彼女の顔を見るが、彼女は何時ものように悠然としながらギルド職員の返答を待っているだけだ。


「失礼しました。では、あなたにはこちらのクエストをご紹介したいと思います」


 しばし呆然としていた職員だったが、やがて気を取り直すと1枚のクエスト紹介票を取り出しマイラへと差し出した。


「これは?」

「捜索クエストです」


 職員は1枚の地図を取り出しながら説明を始める。


「そこに書いてありますが、目的の場所はここより東。旧日本首都「大阪」。捜索物は1体の神像です」

「神像ですか」

「はい。大阪の地で篤く信仰されていた神の像といいます」


 マイラは手にした紹介票を見ながら考えこむ。


「そうですわね……旧首都というのが気になりますが……出来れば京都という場所が………」

「どうですか?」

「…………よろしいですわ」


 かなり迷った様であったが、マイラはそう返事をした。


「はい。では、こちら『神像「ビリケン」捜索クエスト』確かにお願いいたしましたよ」


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