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救出(エド視点)

※視点が変わるだけで話は進みません。

ストーリーだけ知れればいいかなーと言う方は、スルーして問題ございません!


先に走ったディオルクが「ティア!」と叫んだことで、塔から落ちてくるのが姉上とソフィーヌ姫であることがわかった。



ここからでは、姉上の落下には…!



隊の二番手を走っていたエドでは間に合わない。フィルを信じて任せるしかない。


一瞬の間にそう決めて方向を変え、確実に手が届く落下速度の遅いソフィーヌ姫がふわりと降りてくるのを抱き止める。


「…っと。ふぅ……ソフィーヌ姫、お怪我はありませんか?」


「エドワード様……!…申し訳、ありませんッ」


恐怖で固まっていたであろう体からゆっくりと力が抜けていく。

温室育ちのオヒメサマだけに泣き喚くのかと思っていたため、目尻に溜まった涙は零さず、こちらを見上げてまず謝罪を口にしたことに驚いた。




「……その話はまた城に戻ってからにしましょう。兄君もとても心配されていましたよ」


安心させるようにこりと笑ってそうとだけ返した。


実を言うとユーレストのレオナルド王子も捜索隊に加わると言って聞かなくて、正直足手まといな上に彼に何かあった場合こちらの責任になりかねないのでどう大人しくさせようかと思っていたけれど。



スッとソフィーヌ姫のそばへ寄って来た女性騎士ーーウインスレット殿ーーがいてあの時はかなり助かった。


彼女の不敬罪覚悟の一括がなければ、王子がついてきて、彼の護衛に人手を割かなくてはいけなかった。

一悶着あったせいで出発が遅れたのだ。

危うく間に合わないところだった……



ソフィア姫を支えながらも一番気になっていた姉上のほうに視線をやると、心配いらない、と笑おうとしたのだろう力ない笑みに余計に心配と怒りを煽られる。



ディオルクと頷きあう。


これ程までに心が一つなのは初めてかもしれない。



塔の中にいる族を死んだ方がマシと思う目に合わせないと気が済まない。


姉上をあんなに衰弱させる状態まで追い込んだんだから、蹴散らされる以上に苦しむくらい当然だよね?




腰から剣を抜き、かかげる。



「いくぞ!王国の宝に手を出した愚かな盗賊どもを徹底的に蹴散らせ!」



塔から湧いて出た盗賊達に向かって駆け出した。

視点変えるのを描くのは、

どこで誰がどんな気持ちだったか、

自分は知りたい派だからです。


脇役はいない!がモットーなので

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