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リーングラードの学び舎より  作者: いえこけい
第六章
343/374

Good teacher will be explained

 父兄各位を応接室に連れていこうとしましたが思い直し、空き教室で待ってもらうことにしました。


 父兄の名簿を作るという名目の元、時間稼ぎをしなければなりません。

 何せ学園は保護者を迎える準備が整っていませんでした。


 なので先にシェスタさんに接待を任せ、すぐさま【室内運動場】で教師陣に説明し、その足で学園長に報告しに来ました。

 術学の授業は自分が到着するまでシャルティア先生に合同授業をお願いしました。


 またシャルティア先生の負担になってしまって申し訳ないのですが、しかし、事は色々と緊急を要します。


 学園長室に入ると学園長は書物の手を止めて、こちらを見上げました。


「さて。どうやら大変な事態が起きたようですね」

「はい。その大変な事態の仔細を報告します」


 現状、忙しいことこの上ないので手短に説明しました。


 盗賊騒ぎの終結、その原因、そして原因が持ってきた父兄という爆弾。

 そして、盗賊騒ぎの事後処理もあと半刻で収まることも伝えると流石の学園長も眉を顰めました。


 密かな達成感を受け入れる余裕がないのが残念ですね。


 さて、ここからが色々な問題が湯水のように湧き出してきますよ。


 まず盗賊――つまり犯罪者の扱いについてです。

 実のところ、学園は裁判権を持っていません。

 前にやった教師間の裁判ごっこならともかく、実際に犯罪者を裁こうとすると裁判権を持つ領主が裁定します。


「規定通りなら盗賊は領主の裁定に委ねるとして、学園長」

「言いたいことはわかります」


 あっさりと自分の言いたいことを察してもらえたようです。


「ですが学園が独自に裁定権を持つということは『領地の中で領主の権威が及ばない無法地帯』が生まれかねません」

「一応、王立ですし王領扱いはできませんか?」

「そうなると次は領主たちが王を信用できなくなりますよ」


 不正貴族をざっくり切り倒して領地ごと頂いているというのに何を今更、と思いますがこればかりは事情が違います。


 リスリア王国の領主は元々、古い時代の帝国に対してバラバラだった辺境貴族が手を組んだという経緯があります。

 古帝国の驚異に対して剣となり、盾となって貴族たちを守ったのが古王リスリアでした。


 辺境貴族は古王リスリアに忠誠を誓い、軍役を課せられる代わりに土地と保護を得ていたわけです。


 この大昔の約束が取り消されるようなことがあれば領主たちは王国から離反、あるいは反旗を翻す可能性があります。

 国の決まりを破るような、目に見えてわかりやすい失点と彼らが築いてきた功績、それらのバランスを考慮して領地の采配するのがバカ王の仕事の一つです。


 そうした前提の元、まっとうに自営業を営んでいる領主たちからしたら不安でしょうね。

 『約束された土地の一部』を奪われるのですから。


 利益を与える者が不利益を与えた時、人は不信を覚えるものです。


「領主の領地というのなら――あぁ、そういえばリーングラードは領主から借り受けているんでしたね」


 貴族院の影響を排除するために領主にも不干渉にさせたんでしたっけ。


「一年間は辛抱するしかありませんね。拘留に関しては従来通り、各村々にもあるように一定の自衛権があるだけです。領主の私兵がこちらに引取りに来る形で収めるのか、我々の警備担当が地方都市まで送り届けるのか、こればかりは交渉次第でしょう」

「なら、せめて拘置所の設置許可はいただけませんか? 兵や騎士などが持つ拘留権ももらえると助かります。わりとどこも『なぁなぁ』でやっていたことですが、今のうちに権利を確保しておけば後々、もめずに済むとは思います」

「その辺は既に手配済みですよ。拘置所に関してはすぐにでも設置許可が降ります。犯罪が起こった場合、速やかに処理されてきたので問題にしていなかったのが問題ですね」


 やや自分が処理していくものと見做されていたのがアレですが、やはり権利関係は学園長に任せてしまったほうが一番ですね。

 自分がこんなことを言い出すよりも早く手回しから脅迫に至るまで、全てやっているでしょう。


「盗賊の処理に関しては一応、警備員たちに背後を洗ってもらっています。おそらく尋問で得られる情報はそう多くないとは思います。見た感じだと事故に近いような形かと」

「なら、やはり一番の問題は――父兄各位ですね」


 今頃、生徒たちは教師陣の誘導に従って教室に戻っている頃でしょう。

 まだ生徒たちは自分たちの親が訪ねてきていることを知りません。


「さて、ヨシュアン先生。父兄各位がグランハザードとの話を聞いていたことに関してはとやかく言うつもりはありません。理由はご存知でしょう?」


 静かに眉根を寄せるぐらいしかできませんでした。


 まずグランハザードの愛竜車ですが、守護の術式の他に気配遮断に近しいものも刻まれています。

 何のためかと問われると、おおっぴらには口に出せませんが『密輸入』のためです。


 これを利用して作戦を立てたこともありますし、自分たち革命軍に所属している者ならなんとなく知っているはずです。


 一番の問題点はそんな隠蔽技術を学園相手に使われたことです。


「肩を持つつもりはありませんがグランハザードは利益に聡い商人です。政治的な流れを見て、学園の敵対勢力に協力するために行ったとは考えられません」


 今思えば、グランハザードの言動には引っかかりを覚えます。


 いきなりやってきて、あえて義務教育について直接聞いてくるなんて考えもしませんでした。

 しかも、自分たちが学園の意義や意味を伝えなければならない立場だと、ちゃんと理解して言葉を選んでいました。


 『商人になりたいと言っている子供に商人以外の知識を与えるってのは無駄なんじゃないか』


 この言葉は商人としてはギリギリの言葉です。

 下手をすれば、いいえ、下手をしなくとも『グランハザード商会は義務教育に否定的だ』という風に見られてもおかしくない台詞回しです。


 政治的に現政権の方に勢いがあると知っていて、反対勢力――貴族院に回るような言葉は商人として絶対にやってはいけません。

 沈む船に乗るバカはどこにもいない、ということです。


 では利に聡い商人が、しかし、それでも貴族院側に協力するような言葉を使った理由は大体、わかっています。


「となると、一個人として父兄に協力したものかと。その目的はおそらく『学園の真意』を現場で判断するためだと思われます」


 感情的に否定的にならざるをえなかったのでしょう。

 グランハザードもマッフル君の親である以上、子供に変なことを教えられるのは不安でしょう。


「ヨシュアン先生は何か考えがあるようですね。言ってみてください」


 なら話は簡単です。


「今回、自分は学園の義務を通り一遍にだけ教えました。義務としての側面を保護者に知ってもらおうと急ぎました。その結果が不信を招いたというのなら答えは簡単です」


 言葉で不信を招いたというのなら、何時だって不信を晴らすのは体を張った説得です。

 幸い、自分はその手段をよく知っています。


「なら手段はヨシュアン先生に任せましょう」


 生徒たちにとっては嬉し恥ずかしの阿鼻叫喚になること、間違いなしですね。


「それではもう一度、保護者に説明をしに行きます」

「では、私も参りましょうか」


 学園長が羽ペンを置くとスっと立ち上がりました。


「学園長がですか?」


 保護者の代表を学園長と話し合わせるつもりだったのですが、学園長自ら立つとは。

 どんな天変地異が巻き起こるんでしょうね。


「一度、全員に話をしなければならないのですから、こちらの方がより早く話も終えるでしょう。それにこういうのは私が表に立った方が何かと融通が効くものです。話の途中、彼らの説得の切り札となるのはヨシュアン先生の策です。その段になって話を振りますよ」

「お任せ下さい」


 学園長に付き従う形で保護者たちの控えている空き教室にやってきました。


 しかし、案内したはずの空き教室にとティルレッタ父ことクレティアスがいませんね。

 グランハザードもいません。


 一度だけ断りを入れて、少し集中するとお隣から気配が漏れてきました。


 二人だけ別室で話でもしている――となると、何らかの密談ですか。

 グランハザードがクレティアスに肩入れしている理由がわかるかもしれません。


 気配を消して扉に耳を当てても何も聞こえません。

 壁一面に遮音の術式が張っているところを見るとますます密談の可能性が高いですね。


 遮音の術式程度なら簡単に解除できますが、術式にしろ、術式具にしろ、一度発動した術式は解除や消滅した時に源素を振動させる波動を出します。

 術式の種類や威力によって波動の規模も変わりますし、術式具は比較的、波動の量は少ないので周囲の人が察するかどうかは当人が源素の揺れに敏感かどうかにかかってきます。


 グランハザードは周囲の異変に関しては本当にプロ顔負けですからね。

 解除すればすぐにバレてしまいます。


 なので、術式をハッキングしてみましょうか。


 遮音の術式とこちらで作った聴音の術式とを組み合わせてしまうのです。


 こうした密談に使われる遮音の術式の大半が術式具です。

 人が作った術式ならともかく、術式具なら比較的、術式同士を繋げあわせやすくて助かります。


「うおおお! ティルレッタには何時会えるというのだグランハザード!」

「落ち着いてくださいクレティアス様」

「いいや、落ち着けるか! わかるかグランハザードよ! ティルレッタはな、宝なのだ! 宝をみだりに人に晒すものか? 違う、宝とは秘されて、大きく隠すことで価値が出る、いや、そうでなくともティルレッタは我々の宝なのだ、それなのにこんな僻地で人目に晒し、なおかつ余計な虫でもついたらどうしてくれるというのだ! 陛下も無碍なことをなされる……、いや、陛下はティルレッタを高く評価してこの計画に参加させたことぐらい、この私にはわかっているつもりだ! 王の御心を理解するのは臣の証、しかし、だ! もう半年だ! 半年もティルレッタには会っていない! うおおお!」


 あぁ、ただの親バカでしたか。


「教育は重要だ。私もどんな者であろうとも教育は入念にせねばならないと考えている。だがそれは職人には職人の、文官には文官の教育だ。何も無差別に教育する必要はなく、一律でありながら格差のある教育は必要だと思わないか」


 真面目と親バカの落差が激しい人ですね。


「私では王の考えはわかりかねますな。何せ商人ですので」

「ふぅむ。して、あのような真似事か」

「策とは言え平民と同じ場所、竜車に置いてしまったことをお許し下さい」

「忌憚のない意見を聞くためと私も了承したことをもう一度、言う必要はない」


 やはり、こちら側から情報収集するためのものでしたか。

 無駄に嫌な手段を使わないでください。


「しかし、いざ蓋を開いてみれば義務か……」

「さて、アレは飽く迄一例。彼の言うことには一理がありました。我々にも学ばせる義務がなければ真面目に取り組もうとしないでしょう。それが平民であればなおのこと」


 まぁ、明日のための教育よりも今日のご飯が末端の農村の思考回路ですからね。

 正確には明日のための教育と同時にご飯も得る、ですが。


 ただ、やはり『教えられなければできないこと』以外に積極的な動きはありません。


「民のための義務化だということはわかっているつもりだ。だが、施す側にどれだけ教養があるかわかったものではない。一流の人材が必ずしも育てる才能や技術があるとは限るまい」

「実際に私たちは『教育の方法』と『どんな風に教えられているのか』がまったくわかりません。ましてや王の息のかかった計画……、どんな罠が隠されているものか。我が子の未来を心配するのは親の当然である以上、慎重に慎重を重ねなければなりません」

「王の尖兵にされるわけにはいかん……、それも一つの道ではあるが何も知らぬ子をそのままにして、どんな政変に巻きこまれるものか」


 もしかして我が子を人質に取られている、みたいな感覚の人も居たんですか?


 これは間違いなく説明不足が原因ですね。

 というか関係者に全然、理解が行き届いていません。


 とはいえ、こちらも次の試練まで二ヶ月を切っています。

 滞在期間中に懇切丁寧に時間を与えてやれない以上、やはり策は必須です。


「すみません。学園長からの説明がありますので隣の教室に移動してください」


 扉をノックすると二人は当たり前のように移動を始めました。

 グランハザードだけは一瞬、すれ違う様に唇を動かしてきました。


 『わるいな』という一言。

 不意打ちしたことを詫びているつもりなんでしょう。


 クレティアスとグランハザードの後に続いて教室に入ると学園長が黒板の前に立っていました。


 その姿を見たクレティアスがビクリと肩を震わせました。


「ク――クレオ・シュアルツ・アースバルト、だと……」

「お久しぶりですね、シェーヴァーン卿。義務教育について、説明会を始めようと思っていますのでお二方も空いている席にお着き下さいな」


 学園長の言葉を受けて、クレティアスは先の驚きを恥じ入るようにさっさと席についてしまいました。


 グランハザードがこっちを見ていますが当然、スルーしておきました。


 学園長が何者かと問われても答えられません。

 怪人か魔人の類です。


「さて。本日は急なご来訪ではありましたが、父兄の皆様方にお集まりいただけたことは風神ヒュティパのご加護もあったのでしょう。当学園として、皆様のご来訪を歓迎しております」


 学園長の話はそんな頭言葉から始まりました。

 その間に自分は学園長の傍に控え、何かあった時のために備えるとしましょうか。


「あまり長いお話の苦手な方もいらっしゃるようですので、少しかいつまんで説明させていただきましょうか。義務教育について――」


 学園長の話におそらく彼らも朧げながら理解していたでしょう。

 幾人かは頷く姿勢が見て取れました。


 義務やら何やらを置いておけば、子供たちに教育を施す政策という説明に間違いはありません。

 そして、貧しい平民であればあるほど教育の機会を得られて、喜ぶ人もいます。

 逆に貧しい平民であっても眉を顰めている者は『教育の結果』というものを理解していない人ですね。


 ようするに目先の労働力が大事、と思いこんでいる人です。


「皆さん、義務教育というのは先に術学担当教師のヨシュアン先生がお話されたように、子供に教育するだけの政策ではありません。我々、大人側もまた義務により学ばせなければならない立場にあり、それには親が子に持つ気持ちとはまた別に、違う気持ちが必要となってきます」

「話の途中だが、待ってもらえるだろうか」


 クレティアスが立ち上がりました。


「貴方たちが義務で子供達の教育を行っていることは、そこの彼の証言から得ている。もしも親に『教育させる義務』があるのなら私としては義務だけで教育を行うような者よりも、私自身が信用し、将来のために教育してくれる者を選びたい。それならば義務も放棄しておらず、義務教育という政策にも適っている意見ではないか」

「えぇ、その気持ちもわかります」


 ここでの反論はまるで想定内という風に学園長も返します。


「王に叛意があるわけではないが、子を持つ親としては到底、受け入れられるものではない。義務だけの者が何を教えるか、そう考えただけでもぞっとする」

「それもよくわかっています」


 さらりと自分の言った『義務』という言葉が装飾されていますね。

 言っておきますが義務だけで教育していられるほど甘くない、生死がかかった職業ですよ。


 自分のような面倒な立場なら、なおさらです。


「先ほど私は違う気持ちが必要と言いましたねシェーヴァーン卿。ではシェーヴァーン卿、それはなんだと思いますか?」


 意地が悪い質問の仕方というか、あえて煽っていくというか、どう言うべきでしょうね。

 少なくともクレティアスはこの言い方のせいで、何かしら答えずには居られない立場になりました。


 ここにいる全員の意思疎通ができているか、というとそうではありません。


 平民勢には将来を子供に任せている両親もいるでしょうし、難しくて理解放棄している者もいるでしょう。

 中には間違って覚えていて、変な誤解をしている者もいるかもしれません。


 そうした平民を扇動するのは何時だって貴族の役割ですし、クレティアスはその役割にふさわしい人物でしょう。


 ただ少しグランハザードの役割が気になりますね。

 実働隊あるいは策士の立場なのでしょうか?


 無駄に資金力があるため、結構なんでもできる相手っていうのは厄介です。

 それでなくても商人は横の繋がりが深くて面倒くさいんですから。


「それは貴方が言い、そして、言葉一つで不安になるような、そんなものですよ」

「私は貴方の問いかけに答えるためにいるのではない。問いかけているのは私たちだったはずだ。『子供に何を教えているのか』――貴女方は真面目に教え導く者なのかどうかを!」

「では簡単に」


 学園長の余裕の立場は変わりません。

 逆にその余裕さが切り札扱いされている自分への信用とプレッシャーなのは言うまでもありません。


「それは私たち――教育者にも教育を任せてもらえるという信用です。貴方も言いましたね、信用と」


 学園長から目配せをしてきました。


「これからの話は術学担当教師のヨシュアン・グラム先生に代わりましょう」


 珍しく最高の言葉でパスを渡してくれましたね。


 自分は一歩前に出て、保護者たちを一通り眺めます。


「ご紹介に預かりました。自分が術学担当教師のヨシュアン・グラムです。早速ですが学園長の話を引き継がせてもらいます。皆様がお子様に対して希望されている将来があると思います。どこの馬の骨ともわからない者にお子さんを任せることにも不安がありましょう。そのことに我々も十分、理解しています。私は最初に義務と言葉にしましたが飽く迄、それは教育者という仕事に対する義務です。それに皆さんは義務教育――いえ、教育について知らないことの方が多いのではありませんか?」

「ほう、我々が教育者として不出来だと?」

「いいえ。貴方たちは立派な親であり、子供たちの目標であり、同時に仮想敵でもあり、そして、子供に何かを教える苦労を知っている方々です。他人の我々よりも教育者としては優れているのでしょう。ただ、これは私の持論ですが『本は教材になれても教育はできない』という言葉の意味を知ってもらおうかと」


 今、作った持論ですけどね。

 こっちは信念を持っているという意思表示以外の理由はありません。


「こちらも義務教育計画に明示された試練まであまり時間がない身です。もっと簡単な話にしましょう」


 もう一度、全員の顔を見渡します。

 多くは次に何を言い出すか興味があると言った顔でした。他には簡単な話と聞いて顔をあげたりなどの変化を見せる人がいます。

 若干名、警戒色を見せたのは大体、身なりの良さそうな方々です。


 クレティアスはまさにその代表格でしょう。

 その目は剣呑なままでしたが、こちらを探るような仕草を忘れていません。

 同時に警戒の色が見えるのは、『義務』などと口走った若造が、という気持ちがあるからでしょうね。


「せっかく皆様が遠いところまで、わざわざ訪ねてこられたというのなら実際に見ていただいた方が、より身近にこちらの教育を理解していただけるのではないか――そう愚策致しました」


 理解しきれていない人がいますね。

 もっと簡単に言わないといけないようです。


 親も人の子。

 生徒たちに言うようにわかりやすさは心がけないといけませんね。


「皆様には明日、一日の授業を見学してもらおうと考えています」


 七割の困惑と、二割の不思議そうな顔、そして一割の無表情。

 大体、意図を察したのは一割だけですか。


 内容が頭に浸透するに連れ、『実際に見た方が早いのか』と納得し、口々に感想をこぼし始めました。


 その喧騒を拍手二つで断ち切って、自分は大きく頷きました。


 これも『貴方たちが思っていることは大体、正しいですよ』という意思表示に過ぎません。

 本当、疲れますね、こういうのは。


「当学園は明日、『授業参観』を実施します」


 また教師陣に負担をかけてしまうでしょうが、ここを乗り切らないと義務教育の批判に繋がりかねません。


 正々堂々と真正面から説得していきましょうか。

 何せ他にもやることは山積みですからね。


以前、告知した日付よりだいぶお待たせして、申し訳ありません。

引越し、転職などのイベントが終わり、インターネットも無事開通いたしました。


さて、既に活動報告では告知しましたが現状、転職直後であるためか執筆時間が非常に限られており、なかなか前と同じペースを維持できません。

今の生活のペースが作られ、無理がないような状態になるまで週一くらいの不定期更新にさせていただきます。


私的な事情でのペース変更、誠に申し訳ありませんでした。


慣れてくればまたスピードも上がるとは思いますので、今しばらくお待ちください;

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