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 ホームに戻った私達は転移で街に来ていた。

 私はメギーアー女王様の事がちょっと信用できなくなった。

 やっぱり拘束系の魔法だけと言っておきながら攻撃系の魔法バンバン撃ってきたのは怖かった。

 怖かったのだ。

 当たっていたら死んでた可能性が高い威力にしか見えなかったのが原因だ。

 戦闘中は必死すぎて余裕がなかったから考えてなかったけど思った以上に濃い経験になった気がする。

 戦闘を真面目にやったのって初めてワジオジェ様のところに行ったときかメープルベアと連戦したときかな?

 あー、でもメープルベアの時は途中から作業になってた気がする。

 そんな事を考えながらもギルドに向かって移動する。

 メギーアー女王様の事だけど最初は私も怒っていた。

 けどね…。

 目の前に自分より怒っている人がいると冷静になるってホントだったんだね。

 帰り際にシュティがメギーアー女王様に聞いた一言が切っ掛けだ。




「何故妖精さんの訓練の時は攻撃魔法を使ったんですか?」


 後で聞いた話だと普段だと攻撃魔法は使わず本当に拘束系の魔法だけなのだそうだ。

 そうなってくると私の時は上級よりキツかったって事だ。

 その問いに対して返ってきたのは。


「本気のユキが見てみたかったからの」


 と聞かれた本人は大したことだと思ってないようで軽い感じでそう返事をしたのだった。

 一瞬シュティの目が細められた気がしたけど。


「妖精さんが死んでしまってもですか?」


「異人は死んでも生き返るのだろう?」


 その言葉にシュティだけじゃなくルナも噛みついた。

 相当頭にきたようで私とプリメラさんが宥めようとしてもダメだった。

 これは女王様の言い方にも問題があって言い訳のような事を言うのだがそれが言い訳じゃなくて煽りになってしまっていた。

 その為口を開けば開くほどに火に油を注ぐように2人がヒートアップしていった。

 その結果。


「もう二度とホームに来ないで!」「チーム内でここへは来ないよう徹底しましょう」


 そう2人は言って私とプリメラさんを連れてホームに戻った。

 巣から出る時にちらっと見たメギーアー女王様は寂しそうにしていた。




 原因はメギーアー女王様にあったとは思う。

 それが切っ掛けだったけど2人がここまで怒ってるのを見て、私自身怒っていた事はどうでも良くなっていた。

 なんだかんだ言いつつも、お肉大好きで偉そうにしている女王の事を気に入っていた。

 信用できないとは言っても普段はちゃんとこっちのことを気にしてくれたし要望にも答えてくれてた。

 だから何とかしたいと思う気持ちはあるんだけど2人の言い分もわかる。

 なので下手に二人に声をかけれずにいた。

 ちなみにプリメラさんはホームに戻ったときに疲れたと言って部屋に戻っていった。

 その時に私の方を向いて手を合わせていたから逃げたんだと思う。

 ちょっと機嫌が悪いシュティはピリピリしているようで近くにいると空気が重く感じるのだ。

 森の中で普段は襲ってくるスラッシュマンティスが普段より速い速度で飛んで逃げていくほどだ。

 ちなみにホームに戻ったときにシュティを見ていつもみたいに飛びつこうとしたファエリは途中でビクッと体を震わせて。


「た、退避ー!」


 そう叫んで外へ飛んでいった。

 残されたシュティは呆然としてたけど、しばらくするとショックだったみたいで落ち込んでしまった。

 そのおかげかしょんぼりしたシュティはピリピリしてたときの周りへの威圧感と言うのか近づき辛い雰囲気はなくなっていた。

 そんな事もあったが冒険者ギルドに着いた私達は報告のために並ぶ。

 順番が来て用件を伝えるとルガードさんを呼んで貰って個室に案内された。


「おう、すまなかったな。まだ色々と立て込んでてな」


 そう言って入ってきたルガードさんは私達の様子を見て顔をしかめる。


「何があったか知らねえが嬢ちゃん達は笑ってた方が似合うぞ」


 本気か冗談なのかわからないけどそんな事を言うが変わらない状況に居心地が悪く感じたようで。


「あー、普段表情が変わらないそっちの嬢ちゃんがそんな顔するぐらいの事があったのか?」


 ルガードさんがそう聞いてきた。

 今のシュティは悲しみのあまりなのか、表情に出てしまっている。

 普段は表情が変わらないから余計に目立つのだろう。


「ええっとですね……」


 私がルガードさんに午前中にあった事を報告していく。

 とりあえず予定していた依頼の報告からだけどね。

 道を作る事に関しての許可は取れた事を伝えたからか安心した様子だ。


「まぁ、何にせよ問題がねえなら良いんだ。それから何があったんだ?」


 それから話を続けていきメギーアー女王様と二人が口論になった事を伝えるとルガードさんの顔がゆがんでいく。


「それでルナの嬢ちゃんは怒ってるのはわかったが、シュティナの嬢ちゃんは何でそうなったんだ?」


「ファエリに避けられました…」


「ファエリっつーと契約した妖精のちびっ子か」


 ルガードさんの確認にシュティが頷く。


「まぁ、妖精どもはそう言う空気みたいなのに敏感だったりするからな…。落ち着いて話せばわかってくれるだろうよ」


 俯いていたシュティはルガードさんの言葉に顔を上げる。


「ありがとうございます」


 ルガードさんは礼を言うシュティの表情を見て頷くとルナの方を見る。

 こっちはまだ機嫌が悪そうでちょっと落ち着きがなかった。


「ルナの嬢ちゃんはいつまでそうしてるんだ?」


「だって!お姉ちゃんの事生き返るのなら一度ぐらい、なんて言ったんだよ!?」


「確かにそりゃ言い過ぎだ。けどな相手は高位の魔族だ。相手が強ければ力試ししたくなるんだろうよ」


 魔族…。

 そういえば最初に選べる種族の一つにあったセイレーンも魔族に分類されてたっけ。


「でも!」


「ルガードさん」


「何だ?」


「魔族ってどんな存在なんですか?」


 私がそう言ったことでルナは驚いてからルガードさんの顔を見る。

 シュティの方を見ると言いたいことを察したのか首を横に振る。

 ルナもシュティも知らなかった事だと思ってなかった。

 プリンセスハニービーを見たときからそう言う種なんだと思ってたから気にしてなかったんだよね。

 私達の反応を見たルガードさんが。


「あー、ホントに知らねえのか…。魔族っつうのはな、本能で襲ってくる魔物と違って知識があり、考え、言葉を話し、意思疎通ができる存在だ。姿が特殊な人間みたいなもんだな」


「獣人などとは違うのですか?」


「お、良いところに目をつけたな。一番の違いは魔力を生成する器官があるかどうかだ」


「それは見てわかるのですか?」


「わからねえな。嬢ちゃん達が見て女王以外できちんと話せる相手はいたか?」


 そう言われて私達は顔を見合わせる。

 私達が巣に居る中で会話ができるたのはタイラントクイーンワスプ・ガードだけだった気がする。


「ガードと呼ばれている存在だけでした」


「ガード付きか…。魔族の中でもかなり上の存在にしかガードは付かないから間違いないだろうな。」


「獣人が魔族じゃないって言うのは?」


「獣人は亜人なんて言われ方をする事もあるが人間寄りでな。獣に近い姿をしていても魔力を生成する器官がないから魔法はそれほど得意じゃねえ。比べて魔族って言うのはな…、所謂魔法のスペシャリストだ。魔族しか使えねえ魔法も多く確認されてる」


「人間と近いのなら獣人も魔法は平均的に使えるんですか?」


「いや、人間より魔法を使った攻撃は苦手だな。逆に自己強化は獣人の方が圧倒的に強力だ」


「私みたいな妖精はどっちです?」


「いやー、それはわからん。が、俺らドワーフは妖精だが亜人に含まれたりはするな。まぁ、魔力を生成してる感じがわからねえけど魔族じゃねえだろうな」


 そういえば初期種族で魔族を選べたって事は街にも魔族のプレイヤーはいるのかな。


「街にも多くの魔族がいるんですか?」


「居たらもっと騒がしかったと思うぞ。人型とは限らないから見た目で魔物と勘違いされるのも居たりするからな…」


 そうなんだ、人型じゃない魔物もいるんだね。

 もしかしたらワジオジェ様もなのかな?

 でもそうなると初期で魔族を選んだプレイヤーは初期位置が違うのかな。

 街の人は知らないだけでこの島にはもう一つ魔族が暮らす街があるのかも。


「とりあえず人と魔族じゃ考え方が違う部分があるんだ。嬢ちゃんもその辺理解してやりな」


「そんな事言われたって…」


「ったく…。追加で頼み難くなったな…」


 ルナの様子を見てルガードさんは頭をかきながらぼそっとそんな事を呟く。


「追加って何ですか?」


「チッ、聞こえてたのか。巣までの道を作って貰おうと思ってたんだがな…。」


 そう言ってルナの方をちらっと見る。

 今は俯いて口を尖らせてるけど来たときほどピリピリしてはいないかな。


「追加の依頼受けます。すぐじゃ無くても良いですよね?」


「あぁ、だが一月以内にやって貰いてえがな」


 その言葉に頷く。

 一月以内って事は現実で7日間だし多分何とかなるかな。

 妖精達に協力して貰えば問題なくできそうな気がする。


「やるって言ったんだから頼んだぞ?俺はまだやる事があるからそろそろ戻るぞ」


「わかりました。ありがとうございます」


「礼を言われるような事はしてねえよ。じゃあな」


 そう言って魔道具を切って出ていった。

 私達もいつまでもここに居ても仕方がないので席を立ちギルドから出る。

 今のルナはシュティに手を引かれて歩いていた。


『あれ、ホームに戻るんじゃないんですか?』


『ちょっとサロユさんの所に寄っていきたくて』


『あそこに行くなら進捗状況聞いておいてー』


 シュティに聞かれて答えるとプリメラさんがついでにと用事を頼んできた。

 わかりましたと返すとよろしくーと言われた。

 今のPTは私、ルナ、シュティ、プリメラさんの4人になっている。

 女王様の所に行くときにPTを組み直してそのままだった。


『そういえばシュティー』


『なんですか?』


『私初期で選べるキャラに魔族があったんだけど選んでたら会えなかったのかな』


『待ってください。初期キャラで魔族があったという話は掲示板でも見たことが無いです』


『私もないわ。街でも魔族が出たなんて話は聞いたこともないわね』


『やっぱりそうですよね。思ったんですけど魔族とそうじゃないプレイヤーで掲示板が別にあるとか』


『ありえると思います。ちなみに妖精さんが選べた魔族は何だったんですか?』


『セイレーンだよ』


『この件ちょっと調にも協力して貰って確認してみます』


 ちょっと大事になりそうだけど気になるからお願いしておく。

 サロユさんのお店に到着すると入り口から入る。

 裏口を使うのは納品や依頼の時だけにしようかと思ったんだよね。


「いらっしゃいませ。ユキ様達でしたか、今日はどうしたんですか?」


「頼んでたのそろそろかなって思って」


「あぁ、アレですね。魔道具側のモノが幾つか足りないのでお願いしようと思っていたのを忘れていました。申し訳ありません」


「すぐ作れるんですか?」


「手伝って貰えればすぐにでも」


 そう言われて店の奥に行く。

 シュティは頼まれてお店の看板をCloseに変え扉に鍵をかけた。


「お姉ちゃん何頼んでたの?」


 私に付いてきていたルナが気になったようで聞いてくる。

 ちょっとは気持ち切り替えれそうなのかな?


「システムキッチンだよ!」


 カタログに載っていた魔道具を見ていて見つけたモノの1つだ。

 魔道具を利用したコンロが2つとオーブンにシンクがあって収納もたっぷりだ。

 サロユさんの所へ行き説明を聞くと足りていないのはコンロに使う魔道具だそうだ。

 刻む魔法陣を教えて貰って魔石で練習をする。

 何度かやって失敗が減ってきたから魔水晶を取り出す。

 サロユさんは受け取った魔水晶を加工して必要な大きさ、形状にしていく。

 簡単そうにやっているが私ではああはできないな。


「凄いですね」


 ルナが思わずそう言うとサロユさんは作業を止め笑いながら答えた。


「これでも本職ですよ。妖精さんのような魔力量はありませんが私もこの技能で何とかご飯を食べてきたので」


 そう言ってまた作業に戻る。

 預けた魔水晶からいくつも同じモノを作っていく。

 私は出来たそれを手にとってさっき教えて貰った魔法陣を《刻印》をしていく。

 MPポーションで回復したりしながら予備も含め何とか刻印を終える。


「ありがとうございます。他は組み上がってるので後はこれを組み込んで完成なのですがどうやって運ぶのですか?」


「アイテムボックスに入れていこうかと」


「あぁ、そういえば異人でしたか。ではこちらへ」


 そう言って案内された所には人が使う為のシステムキッチンが置かれていた。


「「おぉー」」


 思わず声を上げたが同じようにルナも声を上げていた。

 サロユさんはコンロの所で魔道具を設置するために調整しているようだった。

 規格でもあるのか魔水晶をはめてから外して調整している。

 数度それを繰り返して。


「よしっと、完成ですね。魔道具の部分は協力頂けたので良い出来になっていますよ」


 そう言われて頷く。

 こうなってくると早く使ってみたくて仕方なくなる。

 私はサロユさんにお礼を言うと完成したモノをアイテムボックスに入れてお金を払う。

 払ったお金は通常の価格の半分以下だ。

 何故なら魔道具の部分を私が教えて貰いながら用意したのでその分引いてくれたのだ。

 ホームに戻ってくるとお客が来ていた。

 タイラントクイーンワスプ・ガードだった。


「ジョオウサマ ヨリ ワビノシナ アト スマナカッタ ト」


 詫びの品としてテーブルに置かれたのはメギーアー女王様が作っていると言ってた蜂蜜酒のようだった。

 くれると言ってた量よりもかなり多い。


「あの時は謝りもしなかったくせに!」


 ルナがまた怒ったようにそう言う。


「ジョオウサマ アヤマレバ ナメラレル」


 そう言われてルナも思うことがあるのか黙ってしまう。


「ナメラレル オウ オワリ」


 それだけ言うとガードはくるりと向きを変えて出口の方へ飛んで行く。


「待って!」


 ルナが大きな声で出て行こうとしていたガードを呼び止める。

 その声でガードは振り返る。


「すぐには無理だけどまた会いに行く。それまで待って、そう伝えて」


「ワカッタ」


 今度こそガードは出口へ向かっていった。

 ルナを見るとまだ悩んでいるような感じだった。

 すぐには許せないのかもしれないけど相手のことも考えてるのかな。

 何にしてもこれでちょっと前進かな?


「私はちょっと調と話してくる前にファエリに会ってきます」


 そう言って広間を出て行った。

 入れ替わりでプリメラさんが来た。


「ユキちゃん待ってたわ!どうだった?」


「あ、すみません。私の用事に夢中で忘れてました」


「あら、夢中になるような用事だったの?」


 そう言われて頷く。

 楽しみにしていたシステムキッチンが用意できたのだ。

 嬉しいのでプリメラさんに説明しながら調理部屋に向かう。

 換気の問題はここと調薬部屋は先に対応して貰った。

 吸気口と排気口を別々で用意してみた。

 魔道具で機械換気を行うのだ。

 現実だと送風機と排風機を使って強制的に換気を行うのが機械換気だそうだけど、ここは魔道具を利用してみました。

 実験も兼ねていて、地上部分は水が入らないような作りで妖精達も入らないようにしてある。

 吸気と換気で1つずつ魔道具を用意して2部屋の換気をそれで行う。

 もし問題が無さそうなら各部屋にも似たような過換気設備を作る予定だった。

 とはいえ昨日の夜から突貫だったのも事実なので結界珠で確認してみると問題は無さそうだった。

 メールで見た感じ妖精達がパパッとやってくれたそうだから問題はないみたいだけど。

 魔道具の設置は…、さっき思い出してやったんだけどね。

 ちなみにシンクの下には簡単な浄化設備も備え付けてあるそうでその分の収納は減ってるけど排水は綺麗になってるらしい。

 この浄化設備も魔道具で魔力の供給に結構魔石がいるのだそうだ。

 まぁ魔石は作れば良いからね。

 そんな説明をしながらルナとプリメラさんを連れて調理部屋へ入りシステムキッチンを設置した。


「本格的なのねぇ」


 そう言いながら眺めるプリメラさん。

 ルナは来る前に見てたから驚きは少ないみたいだけど気にはなるようだ。

 2人と一緒に実際使ってみて確認をしていく。

 せっかくなのでと調理をしてみることに。

 2人は後ろで見ているそうで私は素材と調理道具を取り出していく。

 まずは包丁で食材をカット……。

 念力で操作してるけどやりにくい…。

 こうなれば!


「《調理用魔法風》!」


「「えっ?」」


 私が即席で作って使った攻撃魔法はイメージ通りに食材だけをカットしてくれた。

 うん、完璧だ。


「ルナちゃん色々とデタラメなんだけど…」


「包丁が思ったより念力で動かしにくかったんだよきっと…」


 後ろで二人が何か言ってるが気にしない気にしない。

 切った素材を焼いていくんだけど火はコンロの方をちゃんと使う。

 何故なら魔法でやると危ないから。

 命に関わるからね!

 火を使うのは遊びじゃないんだよ!

 買ってあったフライパンを火にかけ材料を入れていく。

 調味料も使って今回はきちんと味をつけていく。

 使うのはディフェンシブイベリコのお肉だ。

 一番量が多かったからね。

 野菜と一緒に炒めて肉野菜炒めを作った。

 今回は試しに貰った試作の醤油を使って味付けをしてみた。

 とりあえずできたモノをルナが皿に移してくれているけど調理してみて困ったことが幾つかあった。

 まず包丁だけど扱いにくい。

 念力の操作だと細かく動かしづらかったのだ。

 その原因は炒めるのに試しに氷で菜箸を作ってみたら判明した。

 念力で操作するモノが氷かどうかで操りやすさが変わってたのだ。

 思い出してみるとあまり氷以外を細かく操ったことがなかった気がする。

 なので今まで気づかなかったみたいだ。

 それと一番問題なのが味見がしづらい。

 熱かったのだ。

 熱してるのだから当然なんだけどね。

 舌を火傷するだけじゃなくてダメージなんだ。

 命に関わる。

 こればかりはどうしようもないから誰か味見係を用意するとして…。

 できれば包丁とかきちんと使って調理できればなぁ。

 できたモノを私用に小さく切ったのも用意してそれをおかずに3人で遅い食事をとった。

 思ったより味は悪くなかったかな。

 ルナが喜んでパクパク食べてたので一安心だ。

 食べ終わったら買ってきた道具や調味料を棚等に入れていく。

 洗い物用に洗剤とかあるのかな。

 今度街に行くとき探してみよう。

 換気扇の方も今のところ問題は無さそうだけどコンロの上になるように用意した排気口が穴になっているだけなので何かカバーが欲しいと思った。

 きちんと空気は流れているからボルグさんにメールで報告だけした。

 それからはキッチンの使い勝手を試すように食材を洗ったり切ったりしてみた。

 焼くのは危ないからね。

 そんな事をして母さんからメールが来るまで過ごした。

 ちなみに食材は後で保存庫にしまっておいたよ。

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