296話 仕事終わりのお食事会
車を運転して代官山の付近から帰路に付く、まずは飛車原母娘を道中に自宅に届けてから渋谷に行って、シャルゥとケンプスを降ろすといういう形になる。
今日は渋谷に泊って明日にアパートに帰ってこようという算段で、明日は休日なので体力的には問題ない。
「あははっ! 由奈ちゃん面白いなぁ~!」
「華符花先輩と優子先輩も面白いわよっ! わははっ!」
「貴子さんも何だか凄い人ですねっ、破天荒と言いますか」
「ふふっ、由奈がお世話になってます」
赤木箱シャルゥこと紅弓 華符花は高校1年で、ケンプス・サイクローこと鈴井優子は高校2年、そして由奈と貴子の飛車原母娘。
後部座席で色々なトークで盛り上がっており、かなり親睦が深まっている感じだった。
由奈と華符花と優子は以前に渋谷キャンプで会っており、その時にも絡みがあって仲良くなったらしい。
「灰川さん、もし良かったら今から夕食に行きませんか? 普段から由奈がお世話になっているお礼もしたいですし、華符花さんと優子さんにもお近づきの印としてご馳走したいですし」
「えっ、良いんですか? でも由奈は時間が遅くないですか? シャルゥさんとケンプスさんも」
「私はすっごくお腹が減ったわ! お仕事がんばったものっ」
由奈は凄く頑張っていたから空腹のようだ、華符花と優子も同じようである。
貴子は皆の雰囲気を察して提案してくれたのかもしれない、4人とも空腹状態の雰囲気が出てるような気がする。
「俺は凄くありがたいですけど、2人はどう?」
「じゃあお言葉に甘えさせてもらいたいですっ! 私もお腹減っちゃったんで」
「貴子さんがそう言ってくれるなら、私もご馳走になりたいです」
「ふふっ、実は私もお腹が減っちゃったのよ、今からだとご飯を作るのも時間が掛かっちゃうから」
結局は今夜は飛車原家にご馳走になる事となり、灰川は貴子の案内で帰り道にあった料亭に入ったのだった。
「あら貴子に由奈ちゃん、こんな時間に来るなんて珍しいわね」
「神岡の叔母さん、こんばんわ! 誠治は知ってるわよね! こちらの2人は私の先輩さんよっ」
「えっと、どうも、鈴井 優子といいます」
「紅弓 華符花です、貴子さんと由奈ちゃんのお知り合いさんですか?」
かなり綺麗な料亭で高級感があり、アパートから少し離れた所にこんな所があるとは灰川は知らなかった。
由奈が誠治の事を知ってると言ったが、灰川は身に覚えがなく少し困る。料亭の名前である『蘭月』の名前にも心当たりは無い。だが女将の顔に心当たりがあった。
「あっ…真奈華ちゃんのお母さんっ?」
「覚えていて下さって光栄です、その節は娘がお世話になりました」
「正解よ誠治! 叔母さんは料亭の蘭月の女将さんなのよっ」
なんと案内された料亭は以前に呼び家の被害に遭った神岡 真奈華の母がやっている料亭だったのだ。
金曜日は夜の12時まで営業しているらしく、今夜は丁度その日だった。客は他にも入っているようで、ネットの評判も良く繁盛しているらしい。
「真奈華ちゃんの調子はどうですか? ちゃんと祓いは成功しましたが、心のショックが残っているとかはありませんか?」
「はい、おかげさまで真奈華は元気にしております。学校にも楽しく通えています」
「それは良かった! 由奈から真奈華ちゃんは元気とは聞いてたんですが、やっぱ少し心配で」
「心配性なのね! そういう所も誠治の良い所だと思うわ、わははっ!」
事情を知らない華符花と優子は何が何だか分からない様子だが、とりあえずは席に案内してもらえる事になった。
「由奈ちゃんと若いお2人は有名人さんのようですから、2階の鶴水の間にご案内しますね。もちろん席料などは取りませんし、以前のお礼もしたいので今日は私がご馳走いたしますから」
「ふふっ、ありがとう姉さん、でも私も灰川さんにお礼がしたいから、半額を出し合う形にしましょう」
そういう形になり、灰川達は2階にある良い部屋へと案内される。
明る過ぎないけど暗い訳ではない照明に廊下や庭が照らされ、凄く上品な感じがする場所だ。池とかも見えるし綺麗で安らぐ感じの高級感がある。
政治家とかが密談してそうな雰囲気があるが、嫌味っぽい感じが全くしない。高級感はあるが親しみやすさがあり、非常に落ち着く料亭だと灰川は感じた。
「では、ごゆっくりどうぞ。ご注文は備え付けのお電話でのご注文か、呼び鈴を鳴らして店の者をお呼びください」
「ありがとうございます、凄く良い部屋で驚きましたよ」
「恐れ入ります、もし良ければ後から娘にもお礼を言わせてあげたいのですが、お邪魔させて頂いてもよろしいでしょうか?」
「真奈華お姉ちゃんにメッセージ送ったら、ちゃんとお礼が言いたいって返って来たわ! 良いわよね誠治!」
どうやら自宅がすぐ隣にあるらしく、この時間でも問題なく来れるらしい。
灰川は夜なんだしお礼とか気にしなくて良いと言ったのだが、由奈の勧めもあって後から真奈華がお礼を言いに来る事になったのだった。
蘭月の料理は非常に美味しかった、やはり普通の料理とは掛かっている手間が違うのが味で分かる。料理人の腕も凄いのが分かる味だった。
「やっぱり蘭月のお料理は美味しいわねっ! どうやったらこんなに美味しくなるのかしらっ?」
「職人さん達が料理に合った食材を見極めて、沢山の手間を掛けて腕を振るっているからよ由奈」
「野菜とか魚料理って、こんなに美味しいものだったんだ…」
「大根って凄い美味しいんだねっ、中をくりぬいて挽肉を入れて煮込んでたやつ、怖いぐらい美味しかった!」
料理の名前も聞いたのだが、洒落た名前だったからよく覚えてはいない。
そして恐らくだが、そこまで値の張る食材は使っておらず、食材の状態を見極めて適した下処理や仕込みをして美味しく仕上げた物のように感じた。
しかし味は凄い一級品で、旬じゃない食材もしっかりと処理をされて美味しく仕上がっており、野菜も肉も魚も最高の味だった。
もちろん最上級コースなどは最高級食材を使うのだろうが、流石にそういうコースを頼むのは気が引けるので、そこそこのコースを頼んだ。
だが最高級ではない食材でこんなに美味しい物を作れると思うと、感動は高級コースより上だったかもと思えてしまう。
「由奈と貴子さんの料理上手って、家系的な物もあるのかもな。女将さんが調理に関わってるかは知らないけどさ」
「叔母さんは調理もするし接客も仕入れもするけど、どちらかと言うと食材選びをしてるみたいよっ」
貴子の実家は年長の長男、由奈の叔母さんの神岡、貴子の3人の兄妹らしく、長男が板長で叔母が女将をやってるらしい。
貴子は料亭には今は関わっていないが、以前は勤めていたらしく料理もしていたとの事だ。道理で料理が上手い訳だと灰川は納得する。
「だから由奈ちゃんも、嗅覚だけじゃなくて味覚もとっても凄い子ですよ~、うふふっ」
「そうなんですか、でも味覚も良くなけりゃ、あんなに美味しい料理は作れませんもんね」
「灰川さんもその気になったら、由奈ちゃんに味見させてあげて大丈夫ですからね。ちなみにさっき出て来たお魚は鱚っていうお魚ですよ~」
「あ、あはは…いや、まぁ、はは…」
貴子は灰川にしか聞こえない声でそんな事を言うと、少しばかり姉と話をして来ると言って席を外した。
「それにしても美味しかったなぁ、こんな遅い時間にちょっと悪い気がして来たぜ」
「私も凄く美味しいって感じました、チェーン店とかばっかりだったけど、今度から少し違う店も行ってみようかな」
「ゆーちゃんもそう思ったよね!? いつも行く店とか、配達とか頼む所の味と全然違ったよ!」
「わははっ! 蘭月のお料理は世界なんとかグルメコンテストとかっていう大会で賞を取った事もあるわ! 今日もすごい美味しかったわ!」
大根おろしが雪のように口の中で溶けたり、吸い物の繊細な味が香りと共に広がったり、本当に美味しかった。
4人であの料理が良かった、この味が凄かったと会話してると襖が品のある音でトントンと叩かれ、灰川に見覚えのある子が入室してきた。
「皆さんこんばんは、えっと、灰川さん、前はとてもお世話になりましたっ」
「真奈華お姉ちゃん、こちらの2人はVtuberの先輩よ! 華符花先輩と優子先輩、従姉の真奈華お姉ちゃんよ!」
「こんばんは真奈華ちゃん、元気そうで良かったよ。家は料亭なんだね、メッチャ美味しかった!」
「こんばんは、紅弓 華符花だよ。由奈ちゃんにそっくりだ! 由奈ちゃんを大人しくして落ち着きを強くしたみたいな感じ!」
「鈴井 優子です、よろしくね真奈華ちゃん。凄く落ち着いた雰囲気だね、華符花も見習って欲しいかも」
真奈華は以前に灰川と会った時と変わっておらず、髪形も前と同じでツインテールだが、真奈華は髪を後ろ側の下の方で2つに結っているので由奈とは印象が大分違う。
見るからに大人しくて優しい子だ、由奈とは違った可愛さがある。灰川の身の回りで言えば史菜のタイプの可愛さだ、上品さが立ち振る舞いや声から感じられる。
「折角だし皆でお喋りしようよ! 真奈華ちゃんもこっちに来なよ、中学3年生なんだよねっ? 明日ってお休み?」
「はい、ありがとうございます。お邪魔しますね」
「そんなに畏まらなくて良いんだよ、私にも華符花にも気軽に話してくれて良いんだから」
華符花と優子も歓迎してくれて、そこから少しばかり灰川と何があったのかを話す事になった。
真奈華は灰川に霊能力で助けられた事や、その際に凄く励まされたことを話す。
ついでに由奈も灰川に霊能力関連で助けられた事を話し、2人は驚いたように聞いていた。
「灰川さんが霊能力あるって聞いてはいましたけど、本当だったんですねー。シャイゲのトップ3とロズ先輩の弟さんも助けられたって聞きましたし」
「ちょっと信じがたいなって思ってたんですけど…なんか本当かもって思うようになってきました…!」
「無理に信じなくて良いからね、オカルトは信じすぎると変な奴に騙されて酷い目を見る時だってあるんだからさ」
そこからは真奈華が灰川にしっかりと礼を言い、女子4人で自己紹介や親睦トークが盛り上がる。
由奈は当然ながら良く喋るし、華符花は面白おかしく話を展開し、優子もトークが無為に広がらないように話題のまとめ役をやっている。
真奈華は大人しい性格なため、普段はそこまで饒舌に喋るタイプではなさそうだが、今は場の雰囲気もあって楽しそうに喋っていた。由奈の先輩で安心感があるというのも大きいだろう。
「へ~、学校でVtuber見てる子も居るんだね、誰が人気なのかなー? すっごい興味あるっ!」
「自由鷹ナツハさんと竜胆れもんさんが人気です、あと染谷川 小路さんも」
「やっぱそこら辺か…そりゃそうだよね」
「私のクラスもそんな感じね! 破幡木ツバサを知ってるクラスメイトが居なくて泣きそうになった事あったわ!わははっ!」
「ふふっ、今は破幡木ツバサちゃんを知ってる子も居るよ、テレビに出てたしね」
話題はやはりVtuberに関する事になるが、真奈華はツバサ以外はそこまで詳しくないらしい。今は受験勉強もあるだろうから、娯楽に向ける時間も少ないのかも知れない。
「真奈華ちゃんと由奈ちゃんの学校で流行ってるものとかってある? テレビとかコスメとか」
「ちなみに私とゆーちゃんの高校で流行ってるのは、ダンスの撮影だぜー! 陰キャにはツライんよー!」
華符花は陰キャには見えないのだが、学校ではこういうキャラじゃない可能性もあるだろう。
シャイニングゲートはダンスのレッスンもやっているので、2人は人並み以上には踊れるかもしれないが、好きかどうかは別問題だ。
「えっと、私と由奈ちゃんの学校だと、写真の自撮りが流行っています」
「自撮りね! 私も友達の成美ちゃんと毬絵ちゃんとやってみたけど、全然良い感じに出来なかったわ!」
由奈と真奈華は同じ中学に通っており、どうやら学校全体でスマホ写真の自撮りが流行っているようだ。
中学生くらいになると自撮りとかは普通になって来るし、異性を意識するようになる思春期には普通の事だ。
「おっ、やっぱそういうのが流行るかー! 私も結構やってるよ、最初は上手く出来ないんだよね」
「手で持って撮影するだけじゃなくて、スタンドで立たせて撮影とかも流行っています。私は、その…どっちも下手なんですけどねっ…ぅぅ」
「あ、やっぱ自撮りがヒエラルキーに影響してるね、そういうのは中学も高校も変わらないか」
自撮りに限らず流行に付いて行けるかどうかは、学校での立ち位置や人間関係に影響が出る。特にその影響は女子に顕著だ。
真奈華は陽キャグループに入っている訳ではないが、見た目が可愛いからたまに自撮り見せてとか言われるらしい。
クラスの陽キャは自撮り上手が多いらしく、最近は真奈華の属する読書好きグループにも自撮りの波が寄せてきているようだ。受験勉強のストレスとかも原因の一つかも知れない。
「私も自撮りをしたけど、写真編集アプリを使ったら変な盛りになって笑われたわ! クラスの男子どもは見る目がないようね!わははっ!」
「アプリも使い過ぎても別人になっちゃうし、流行りに寄せれば皆が同じような顔になるし、難しいわよね」
優子はそこまで自撮りに興味は無かったようなのだが、昔からピアノを弾く姿を撮影して見返して悪い所を直す事を繰り返していたら、いつの間にか自撮りの技量も上がってたらしい。
自撮りの良し悪しは思春期の女子にとっては死活問題、4人ともすっかり自撮りの話題で盛り上がっている。
Vtuberだからって配信の話や仕事の話ばかりする訳じゃない、今は真奈華も混ざっているから深い話も出来ないだろう。だが、こういう何気ない話こそが人間性を深くするものだ。
そんな中で灰川はスマホを触ってメッセージとかを確認していた。
ハッピーリレーから休み明けまで車は使って良いよと返事が来たり、砂遊からアパートの庭でアリエルが棒を振り回してるけど何なんだ?とメッセージが来たりしている。
朋絵からは特にメッセージや連絡は入ってないが、今も配信中なのは動画サイトを見て分かった。
市乃たちも配信をしてるメンバーが多く、特に何かある訳でもなかったので安心する。一応は砂遊に『アリエルは剣術の練習してるから邪魔しないでやって』と送っておいた。
「じゃあ今から由奈ちゃんと真奈華ちゃんの自撮り練習だ! 灰川さんも見てあげてアドバイスしてあげて下さいねー、わっはっはっ!」
「ええっ? なんでそうなったの!?」
既に11時過ぎくらいの時間になっているが、由奈も真奈華もまるで眠くないようで、話の流れで自撮りのレッスンをする事になったらしい。
ちょっと納得が行かない灰川に優子が話し掛けてきた。
「灰川さん、自撮りって自分を魅力的に見せるのに役立つ事があるんです。由奈ちゃんの活動にもプラスになると思いますよ」
「そういうもんかぁ、まあ貴子さんも戻って来てないし、明日は休みなんだし良いか」
自撮りの練習くらいなんてことはない、時間は遅いが彼女たちが良いと言うなら灰川だって別に構わないと思う。
「じゃあ決まり! じゃあ早速やりますか!」
「すっごく良い自撮りして誠治をギャフンと言わせてやるわ! わははっ!」
「えっと、良い撮り方を教えて下さい。華符花先輩、優子先輩」
すっかりその気になった由奈が笑い、真奈華もしっかり勉強させてもらおうという感じで頼み込む。
「じゃあまずは人を惹きつける自撮りの基本だねっ、誰に見られてるか、何処を見て欲しいのか、その人にどんな想像をして欲しいのか、そういうのイメージして撮ってみようかっ!」
「えっと、どういう風にすれば良いのかしらっ?」
「まずは強くイメージを持つ事からしないとね、華符花の説明が足りない所は私が補うから」
「お願いします、イメージですか…え~と…」
灰川はとりあえず4人の様子をボーっと見て、写真が撮れたら見せてもらおうくらいに考えている。
一応は霊視して心霊写真が撮れないか確認したが、料亭の中には凄く良い気が立っており、まったく心配は無い状態だ。強いて言うなら部屋の隅に、のんびりしているニシキヘビの良霊がフワフワしてるだけである。
灰川は正直に言って自撮りを舐めている。所詮は素人が撮影した道楽写真、魂の籠らない写真でしかないという考えがある。
だが実は自撮りとは奥が深く、今は若い女性を中心に様々な手法が考え出されている技術なのだ。
紅弓 華符花こと赤木箱シャルゥは何か不思議なセンシティブな部分があるVtuberをやっており、ケンプス・サイクローはそれを上手く補佐する役目が強いVだ。
そして2人は画家志望とピアニスト志望という、ともに芸術分野を目指すという側面があるコンビである。
「まずは、簡単な自撮りで顔を魅力的に見せる撮影からやろうね。華符花もそう考えてたわよね?」
「さっすがゆーちゃん! その後はお尻に目が釘付け写真とか、胸から目が離せなくなっちゃう写真とかかなー!」
「ちょ! そういうのは由奈ちゃん達には…まあ、本人達が知りたいなら良いかも知れないけど…」
臀部や胸部に目線を集める写真の撮影法など基本ではあるが、しっかりとやれない人は多い。美しいポーズは割と体力を消耗する。
中学生には早いとも思わないでもないが、今時の子は知ってる子も多いのだろうから、本人達が知りたければ教わっても別に良いとは思う。
由奈だって写真をネットに上げないとかは分かっているし、信用できる人以外には自撮りとかは送らないとかもきちんと分かっている。
「後はそうだねー、ちょっと慣れてきたら、大好きな人には色々と伝わっちゃう裏技写真とかも教えちゃおっか! わっはっはっ!」
「色々と伝わっちゃうって何かしらっ!? 好きな男性になにかが伝わるみたいねっ!」
「えっと、よく分かんないけど、ご教授お願いしますっ」
灰川 誠治は霊能力者だが、別に世の中の全ての霊現象やオカルトを知っている訳ではない。
写真とは視覚情報で切り取った場面を思い出として楽しむ物である、だがそうではないモノがあったとしたらどうだろう?
見ただけで感情が伝わってしまう、見ただけで感触が伝わってしまう、そんな物が撮れてしまう技法があったとしたら?
もしそんな物が存在したとしたら、立派にオカルトと言える物として成立するだろう。




