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配信に誰も来ないんだが?  作者: 常夏野 雨内


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249話 灰川の夜、岡崎先生の夜

 夜の23時頃、灰川は自分のテントでスマホを触りながらニュースとか動画を見ていた。


 皆のテントからは離れた位置に設置されてるため声などは聞こえないが、恐らくは他の者達は今頃はテントの中でお喋りしたり、夜景を見たりして楽しんでるんだろうなと思ってる。


「やっほー、灰川さん、おじゃましまーす」 


「こんばんは、失礼させて頂きますね」


「えっ? 市乃と史菜? 由奈たちも、どうしたんだ?」


 灰川のテントに市乃、史菜、由奈、空羽、来苑、桜の6名が訪ねて来た。


 突然の事で驚くが彼女たちは特に許可も取らずテントの中に入り、灰川も特に何とも思わず受け入れる。


「誠治のテントも結構大きいわね! みんなで入っても余裕があるわ!」


「こんばんはっす灰川さん、スマホで動画見てたんですか?」


「杖は置かせてもらうね~、座る場所ってあるのかな~」


 テントの中には合計で7人だが問題なく入り、それぞれに体育座りや女子正座などで座って会話が始まった。


「仕事の話とかか? いつも忙しいんだから今日くらい休んだ方が良いんじゃないか?」


「仕事の話は今は大丈夫かな、予定も決まってるし」


「私は明日は配信ですが、健康には気を付けてますのでご心配なく♪」


 普段とは違う雰囲気で楽しいのか6人とも笑顔だ、変な所でキャンプというシチュエーションも楽しいんだろうなと灰川は思う。


 雑談するだけなら自分たちのテントでも良いのだろうが、わざわざこっちに来て話に混ぜてくれる彼女たちの気遣いが嬉しい。


 これがもし1対1という状況だったら問題があったかもしれないが、10人以上も人が集まってる状況だし、部外者は居ないのだから誰に見られるでもない。現状は特に問題は無いだろう。


「灰川さんのスマホって割と新しいんだねー、コレって最新アプリとかも使える奴じゃん」


「最新じゃないけど悪くないスマホだぞ、動画とかもバックタブ開いててもスイスイ再生できるしな」


「私はそろそろ買い換えようかなって思ってるよ、今度に最新の機種が出るしね」


「自分はパソコンを買い換え注文したっすよ! パソコン貸してくれてありがとうございます灰川さん!」


 スマホの話やパソコンの話という日常的な会話だが、やはり彼女たちはスマホやPCの性能は死活問題のようであり、結構気にして情報を集めてる部分のようだった。


 当たり障りのない雑談や今日の思い出の話が続く、スマホやPCの話、バーベキューでシャルゥが野菜を焼いたら何故か不味そうに焼けたりとか。スクランブル交差点のキャンプ地はあまりに人目を引き過ぎてて、参加者は疲れないのかとか話したりする。


 笑ったり驚いたり楽しいトークの時間だ、灰川も普通に会話に応じて楽しんでる。


 しかしこの雑談会の目的は会話をして楽しむ事ではない、彼女たちは別の目的がある。その事は灰川は知らない。


「そういえば誠治っ、この前にクラスの子がスマホでエッチなサイトを見てたの。やっぱり誠治もそういうのに興味ってあるのかしらっ?」


「おいおい、そういう話を俺に振るんじゃないっての由奈、問題になるだろが」


 由奈は中学2年生であり、そのくらいの年の頃の子達はそういう方面に急激に興味を示すようになる年代だ。 


 それは灰川だって通ってきた道であり、誰だって通る道なのだ。由奈のクラスの男子が教室で集まって悪ノリしてそんなサイトを見てたのだろう。


 世の中は中学生にセンシティブな話は早いと言うが、やはりその辺りの年代こそが最も興味を持ちやすい年頃だ。しかし異性に話すような話じゃない。


 灰川も中学生の時に似たような経験があり、女子から白い目で見られる男子が続出というような感じだった。高校は男子校だったから女子に見られる事は無かった。


「あっ、灰川さんって女子は下ネタトークとかしないって思ってるんでしょー? 普通にめっちゃするからねー」 


「が、学詠館の女子も普通に…その、してるっすよ…っ。男子とそういう話をしてる子もいますし…っ」


「むふふ~、私もちょっとエッチな小説の朗読音声とか聞いちゃった事あるよ~」


 女子も割と普通に下ネタトークはするし、何なら男子とそういう話をする事もある。仲の良い男子とか親密な男子とかに限られるが、意外とそういう体験がある人達は多い。灰川はそういう体験は無かったが、話としては知ってる。


 本来なら女の子同士でもこういった話は親密な仲じゃないとしない事が多いが、彼女たちは活動や日常でも絡みを通して仲が良くなっており、こんな話が出来るくらいの間柄になってる。


 この話がまだ続くのかと思いつつ、灰川は一応の注意の意味も込めて続行した。


「一応言っとくけどさ、そういう話を男子にしたら、コイツは喰えそうって思われる要因になったりするんだぞ。気を付けろよなマジで」


 こういった話を女子から振られたり、または女子に振って話に乗ってきたらイケルと思ってしまう男子は多いだろう。特に女子の方から話を振られた場合がヤバイ、勘違いする男は確実に出る。


 史菜と空羽は女子高だから大丈夫だろうが、他の面々は共学だ。からかい目的だとしても立場もあるのだから控えるべきだと思う。


 彼女たちはVtuberである前に一人の人間であり、今を生きる女子中高生だ。女子であってもそういう方面に興味を持ったりするし、男子とは違った形でセンシティブな話などは興味を持つ。


「灰川さんさー、女子が誰とでもこーいう話すると思ってる? 特に男子相手だったら、よっぽど仲が良いか好意持ってる人じゃないとしないよー」


「あのなぁ、もし俺が勘違いしたらどうするんだっての。いい年こいた大人でも勘違いする事はあるんだぞ」


 だんだんと灰川は焦り出す、この流れは少し危険だと感じ始めていた。


 なんだか雰囲気が普段と少し違う感じがあり、普段はしないような内容の会話が広がっていく。


 それもその筈で、空羽たちが立てた作戦は『普通だったらしない内容の会話をして、自分たちを今より意識させる』という策なのだ。


 下ネタトークとかエロネタトークとかは普通は異性とはしない内容の話ではあるが、それをする事によって『こういう話が出来るくらいには仲が良いんだよ』と再認識させる事が皆の目的だった。


「灰川さん、勘違いではありませんよ? 私は灰川さんをお慕いしてますから、つまりは好きという事ですっ」


「私も誠治のこと好きよっ! 助けてもらったりしたし、良い香りがするものねっ、わははっ!」


「ありがとうな史菜、由奈、でも一時の感情に振り回されちゃダメだぞ、こんな冴えない奴なんて一皮剥いたら呆れるのがオチだからよ」


「私も灰川さん好きだよ~、理由は言わなくても分かるよね~」


 灰川もここまでされれば流石に皆から好意を向けられてるのは分かるが、それは一時の気の迷いだというスタンスは崩さない。


 史菜と由奈には今までも普通に好意を伝えられてたし、空羽も少し前にロケハンに行った時に好意を向けてくれてると理解はした。


 桜と来苑は会った当初と比べると、態度や話し方や雰囲気に明らかな変化が出ており、やはり悪しからず思ってくれてるのは分かる。


 市乃に関しては最初は特に好意を向けられてるという感じは無かったし、そういう気持ちを持たれてる事には気付いて無かった。正直に言うと灰川は今も少し驚いてる。


 灰川は一応は社会人であり、思春期の子達の一時の気持ちの揺れを真に受けるほど子供じゃない。関係性だって崩したくないから大人の対応を続けるし、からかい半分だと思ってるから心には余裕があった。


「まあ、誰を好きになるとかあっても慎重にな。ちゃんとバイアスかけずに内面を見て、この人なら良いって感じたら~~……」


 なんていう普通な事を言うが、灰川の内面としては割と風向きが変わり始めてる。皆は可愛いし正直に言うと好意を向けてくれて凄く嬉しいと感じてる。


 その嬉しさの質が前とは少し変わり始めており、自分は良識ある大人だと自分に言い聞かせてないと、変な方向に気持ちが向いてしまうかもしれないと危惧していた。


 相手が美人だろうがそうでなかろうが、同年代だろうが年上だろうが年下だろうが、好意を向けられてると分かったら嬉しいものだ。それが中学生だろうが高校生だろうがだ。


 しかし決定的な事象はまだ発生しておらず、灰川の心が確定的には動いていない。しかし完全に揺さぶられてない状況とも言えない感じだ。


「は、灰川さんっ、そ、そのぉ…シャイゲは別に恋愛禁止とかのルールは無いんで…っ」


「私たちって配信で恋愛トークとかセンシティブな話って避けること多いけどさー、そういうのに興味無いってことじゃないからねー」


「Vtuberでも裏ではお付き合いしてる人も普通に居るから、その辺の事とか覚えてて欲しいかな。ふふっ」


「灰川さんっ、私も男の人にどういう風にアピールするか勉強してますよ。もちろんアピールするのは灰川さんに対してだけです♪」


「また灰川さんとお出掛けしたいな~、今度はもっとぎゅ~って手を繋いでほしいよ~、むふふ~」


「誠治になら何されても良いわっ、どんなお願いでも聞いてあげちゃうんだからっ、わははっ!」


 都会のビルの屋上のテントという一風変わった場所だったが、特別な事が起こる訳でもなく雑談トーク会は終了した。


 一見すると空羽たちの目的未達成に思えるが、実際には完全に達成してる状態だった。彼女たちの目的は何かを起こす事ではなく、現状を変える事無く灰川の意識を変える事だ。


 センシティブな話も出来る仲なことをアピールする事によって好意を強めに仄めかしつつ、仕事仲間という意識が強めで手を出してはいけないという意識を強く持つ灰川の心を揺さぶった。


 物事というのは一気に熱すると一気に冷める事が多い物だ、それを防止するには徐々に相手を知りつつ、徐々に自分たちの事を知ってもらうのが良い。そうすれば冷えにくい熱を作る事が出来る。


 まだ確定的な事は何も発生してないし、関係性もそこまで大きくは変わってない。しかし包囲網は確実に狭まって来てる。

 

 包囲というのは相手を逃がさないために敷くものであり、完全に包囲するまでに相手に気付かれてしまっては意味が無い。少なくとも逃げ道は作らない事が鉄則だ。


 灰川は今の所、皆はどのくらいの好意を自分に向けてるのか分からない。からかい半分、普通よりは好き、一時の気の迷い、そんな感覚が大きかろうと思ってる状態だが、少しばかりその精神が揺さぶられてるのも事実だった。





 灰川達がキャンプをしてる日の夜、都内の大学病院の小児科に勤務する岡崎は当直医として病院に詰めていた。


「ふむ、雄一君は熱もないし心拍も安定しとるね、明日は家に帰っても大丈夫だの」


「やったー! じゃあ明日はお母さんのお手伝いしても良い!? オムライスも食べて良い!?」


「大丈夫じゃよ、ただし薬は忘れずちゃんと飲む事だぞ」


「うん!! ありがとう岡崎先生!」


 心臓疾患で入院してる7才の男の子の笑顔を見て、岡崎は今日も自分の仕事は無駄では無い事を実感する。


 明日に一時帰宅してお母さんの手伝いをしてあげる事や、大好きなオムライスを食べれることに喜びを感じる入院児童の笑顔に岡崎は癒される。


 これで今日の仕事はお終いであり、後は夜間に症状が悪化する児童が出ない限りは忙しくはない。保険請求作業も事務担当がやってくれるし、デスクワークが苦手な岡崎としては安心できる環境だ。


「お疲れさまです岡崎先生、お茶淹れておきましたよ」


「おお、すまんね沢島さん、今日は問題なく終わったよ。看護師の皆さんが頑張ってくれてるおかげだの」


「先生方が一生懸命に治療して下さってるからですよ。何事も無くて一番です、医者と警察消防はヒマが一番ですから」


「ヒマすぎたら路頭に迷ってしまうがね、自分の診療所を潰してしまった私のようにね」


「それは岡崎先生が病院経営の手腕がアレだったからですよ、レセプト作業が酷過ぎですもの。2重請求とかやっちゃってたって言ってましたし」


「面目ないね、最大で4重請求してしまった事があるぞ、保険協会に呼び出しを喰らったな。はははっ」


 仕事終わりの病院事務所で岡崎は過去のシャレにならない類の事務作業ミスを笑いながら語り、長く一緒に勤めてる女性看護師の沢島と夜の病院で少し気を抜いて過ごしていた。


 後は仮眠室に行って寝てしまおうかなんて考えてると、沢島が他の病院で最近になって発生してるという噂を話し始める。


「岡崎先生は知ってます? なんだか最近に指が痛くて病院に来る人が居るけど、検査しても何も問題ないっていう話」


「なんだねそれは? 検査しても問題が無いのであれば心身症か疼痛を伴う精神疾患なのではないかね?」


 心身症とは持続的ストレスなどが原因で体に症状が出る事であり、精神疾患でも時には体の痛みが出る事がある。


 もちろん精神に寄らない原因不明の痛みなどは沢山あるが、精密検査をして何も出ないのであれば原因や治療法は見えて来ない。神経の問題や血管の問題なら検査で分かるが、沢島看護師の話ではそれらの検査でも何も出て来ないそうなのだ。


「私の知り合いの看護師が勤めてる病院にもそういう患者が前に来たみたいで、尋常じゃない痛がり方だったそうです」


 症状は全ての指に凄まじい痛みが走り、全く指が動かせなくなるという状態になるとの事だ。神経に異常はなく、何を調べても正常値だとの事らしい。


「そんなに痛がるのかね? ふむ…リウマチなどの関節疾患か、あと考えられるのは関節炎、結節、腱鞘炎なんかも指が痛む事があるな」


「そういうレベルじゃないみたいなんです、しかも怖いのが……」


 沢島が聞いた話では、まるで手も足も全ての指が付け根から切り落とされるかのように痛む症状なのだそうだ。しかも順序に一本づつゆっくりと切り落とされるような感覚の痛みだと聞いた。


「子供にも発症者が居て、噂だと20人くらいの患者が出てるそうなんですよ…怖いですよね」


「20人か…何が原因なんじゃろうな…、中枢神経とも考えられるが…」


「しかも切り落とされるような痛みは一回だけじゃなくて、最低でも1日1回で多い時は何度もあるそうなんです」 


「!! 想像が出来ん苦しみじゃろうな…恐ろしい疾患だ、私も少し調べてみるとしようかの…」


 そんな痛みが出る疾患なんて岡崎は発症したくないし、それ以上に小児科の子供達に発症してしまったら心が耐えられない。今も病気と闘ってる子供たちが、更にそんな痛みに苛まれたらと思うと恐ろしくてたまらない気持ちになる。


「まるで指を何度ももらわれてくような痛みと、指が動かなくなる症状から、指もらい病っていう名前で呼ばれ始めてるそうです」


「嫌な名前の病気じゃな、もっとも病気なんぞどんな名前が付いてようが嫌なものに変わりないがな」


 何度も何度も指が切り落とされるような痛みを味わい、指も動かなくなり、そのせいで酷い精神状態にされてしまう疾患、これは余りにも恐ろしい事だ。


 痛み止めは効かない。麻酔は効果はあるようだが、みだりには使えない上に耐性が出来たら効果が無くなる。疼痛が始まれば痛みでのたうち回るしか出来ず、症状から逃げる術がない。


「それとこの疾患ですけど、ちょっと変な噂もあるんですよ」


「変な噂? どんな話なのかね?」


「発症した中の3人くらいは痛みが始まる前に、“ゆびもらい先生”が来るって言うんだそうです。幽霊が原因だとかって」


「幽霊がかね? ふむ…まあ、もしそうなら頼れる若者を知っとるよ」


「えっ? 岡崎先生ってオカルトとか信じるタイプなんですか? ちょっと意外です」


 岡崎は少し前に灰川という青年に会ってオカルトに対する考えは変わっており、今では幽霊とかアカシックレコードというのは存在する可能性は確かにあると思ってる。


「でも新しい発症患者は来なくなったって話で、既存の患者も痛みが来なくなったって話もあるんです」


「そうなのかね? ふむ…何が原因だったんじゃろうな…」


 今は新たな患者はおらず、患ってた者達も痛みも感覚も正常に戻ったそうだ。


 何があったか分からないが、もう指に謎の痛みが持続的に発生する疾患が発生する心配は無い……とは言えない。





 ゆびもらい先生、確かに恐ろしいもので、既に被害者が出てる何らかの現象であるが、実はここ最近は発症者の症状は治まってるという状況があった。


 その理由は怪異“ゆびもらい先生”は実は少し前に別の存在に敗北しており、その力も吸収されて消えてしまってるのだ。今は指もらい病もゆびもらい先生も過去の話になってるのだが、それを岡崎や沢島が知る由もない。


 事は誰にも気づかれてない水面下で発生していた。


 ゆびもらい先生という怪異は加虐精神を持った者達の念が何らかの理由で集合してしまい、指を失う痛みを与えられた者が発するマイナス思念をエサとする存在であった。種別は悪念集合型怪異であるが、何故に指を狙い撃ちするのかは分からない。


 これは学校の噂が元で広まってしまい、子供たちに身近な存在である『先生』という名前がいつの間にか付いていたという経緯があった。


 怪異・ゆびもらい先生はとある存在に負けて吸収されたが、ソレが有していた悪意は吸収した存在に影響を与えていた。



 少し前に灰川とタナカが依頼を受けて立ち入った船の駆逐艦アロナック、そこでは悪魔騒ぎがあったが灰川たちは取り逃がしてる。


 悪魔騒ぎはMID7のジャックが『悪魔だったら気配は隠し通せない』という理由で、悪魔が原因ではない他の存在という結論が出た。その見逃した存在がゆびもらい先生を取り込んでしまったのだ。



 悪魔は気配が隠し切れない、本当にそうだろうか?


 悪魔は怖い存在、それを味方に付けてしまおうと考えた者は居なかったのか?


 もっと言うなら……自分で悪魔を作って使役しようと考える者が居ないと言い切れるだろうか?


 オカルトの世界も進化する、その進化は科学のような目に見える形ではない。今の時代はオカルトの世界にも昔とは違う様々なモノがある。


 その一つは人工オカルト存在、駆逐艦アロナックに居たのはその例の一つであり、現代に伝えられてる超常存在とは違った特性があるモノだったのだ。


 その存在は今は都内のとある場所、その存在が生まれた祖国に関係する場所で息を潜めてる。


 ブリティッシュ・アールホテル、英国から来日した要人や資本家が長期滞在する高級ホテルであり、経営も英国資本が大きく関わってる施設だ。


 まだ全容は何も明らかになってないが、何かが発生する可能性は無いとは言えない。

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