240話 存在消去番号498
もう9月になり気温もだいぶ落ち着いてきた、そろそろ衣替えなんかも意識し始める頃合いだろう。
OBTテレビに行った翌日の午後、灰川は霊能依頼の仕事があって事務所に一人の女性が来ていた。彼女の名前は石湯田という。
「存在消去番号? 聞いた事がないですね、どんな話なんですか?」
「はい、最近に当校の生徒の間で話題になってる電話番号でして、そこに電話をすると存在を消されてしまうという噂が広がってるんです」
「呪いの電話番号って事ですか、昔の都市伝説の定番ですね。でも今さら電話怪談ですか?」
「はい、試した子が何人も出てきてまして」
相談者は若40代くらいの女性の灰川の知らない高校の教師であり、人づてに話を聞いてここにやって来た。美人という感じではないが落ち着きのある雰囲気の人で、灰川としては仕事に真面目な普通の人という印象を受ける。
呪いの電話番号、それは昔から語られる都市伝説の種別の一つだ。掛けたら呪われるという漠然としたもの、うめき声が聞こえる電話番号、自分の死ぬ日にちや時間を教えてくる電話など、様々だ。
「その番号にかけると自分の話した声オウム返しになって返って来るという感じらしいのですが、少しすると自分の声で全く違う話をし始めるそうなんです」
「電話番号は分かりますか?」
「はい、○○○ー○○○ー○○498です」
「あー、やっぱり! それって音質確認番号ですよ、自分の声がエコーして返って来て、自分の回線は正常かどうか確かめるための番号なんですよ」
な~んだと思って灰川の肩から力が抜ける、幽霊の正体見たり枯れ尾花という感覚だ。
呪いの電話番号とは実はほとんどが特殊な公衆回線サービスだったり、個人や企業が公共サービスとして提供してる電話番号である事がほとんどだ。
石湯田の言った電話番号はドッペルゲンガーの電話番号として昔に流行り、親戚のお兄さんから話を聞いた灰川も小学校の頃に試しに掛けた事があったのだ。
内容は自分の喋った声がそのまま返って来るというもので、声が正常に返ってきたら回線は正常だと確認できるというサービスである。
もちろん自分の言葉で全く別の話を始めるなんて事は無く、それは噂に尾ヒレという奴だろう。
「でも今時の子にそんな話が流行るなんて意外ですね、スマホでちょちょいと調べられるじゃないですか」
昨今は呪いの電話番号の都市伝説は流行らないと相場が決まってる、何故ならインターネットで調べてしまえば簡単に正体が分かってしまうからだ。
掛けたら呪われるという電話番号は掛けた直後に電話が返って来るというもので、線路試験受付という回線確認番号である。うめき声が聞こえる電話番号は個人開設の電話番号だ。
自分の死ぬ日にちを教えるという電話番号も何かの公共サービス番号で、自分が死ぬ日とかとは何の関係もない。
それらの事が今は少し調べれば分かってしまう、だから呪いの電話番号の話は流行らなくなったのだ。
「それが…この番号は回線確認番号とは数字が一つ違うんです」
「あっ、本当だ! よく見ると少し違いますね」
「それと、渋谷のとある公衆電話から掛けないと繋がらないそうで~…」
話を聞いて行くと噂では渋谷の人があまり居ない場所にある公衆電話からしか繋がらず、そこから例の電話番号に掛けると最初は自分の声がオウム返しになって聞こえる。
その間に人名を喋って『こいつを消して下さい』と言うと消してもらえるという話だそうだ。
しかし効果は実感できない、何故なら存在そのものが消えてしまうため最初から居なかった事になり、消えたかどうかを認識する事が出来ないという噂だ。
「存在ごと消すって事ですか、無理ですよ。幽霊とかオカルトって、そんな世界の法則を捻じ曲げるみたいな事は出来ないですよ」
「そうだと思います、ですが…それを試して動画サイトに投稿してバズるんだって言ってた男子生徒が、2日前から学校に来てなくて…」
「えっ…?」
「両親や警察にも探してもらってるんですが、まだ見つかって無いんです。行方知れずになったのは判明してるので、存在が消えた訳じゃないのは分かるんですが…」
話が一気にキナ臭くなる、まだ行方不明の理由がソレと決まった訳ではないが、そんな話をしてた者が行方不明になったと言うなら不穏な気配はして来る。
しかしその男子生徒と言うのは前から問題ある生徒だったらしく、家に帰らなかったり学校をサボったりするような事があったらしい。
そういう時は両親からの電話にはしっかり出るらしいのだが、今回は電話もSNSメッセージも返って来ないので両親が捜索願を出したそうだ。
「すいません、そういう依頼は受け付けてないんです。お祓いとか除霊だったら受け付けてるんですが、人の捜索とかってなると日数も費用も幾ら掛かるか分かりませんので」
「そうですよね、こういう仕事はやっぱり警察とか探偵事務所に頼むのが良いですよね…」
「一応は石湯田さんを霊視したんですが、特に何もありませんでした。やっぱり俺だと力になれそうにありません」
以前に空羽の頼みで忠善女子高校の行方不明生徒の捜索や、四楓院家からの依頼で長期仕事になりかねない依頼を受けた事があったが、どちらも事情あってのものだ。
空羽の時は話半分で受けた依頼だし、四楓院からの依頼はビジネス的に見て断る訳にはいかない。今回の依頼はオカルトが関わってる可能性はあるが、少し毛並みが違って手掛かりが少なすぎる状態である。
石湯田に聞いてもこれ以上の情報は出て来ない上に、不審者事案になるから学校生徒への聞き取りなどは止めて欲しいという話だ。
しかも行方不明生徒の情報も職務規定で絶対に言えないらしく、誰が行方不明になったかすら分からない。それでは探しようが無いのだ。
今の時代は個人情報の取り扱いは細心の注意を計らなければならない時代だ、少し噂を聞いただけの怪しい男に生徒の個人情報は渡せないというのは普通の事だ。
実は石湯田は灰川の噂を又聞きの又聞きみたいな人づてに聞いてやって来ており、灰川の事をほとんど知らなかった。それどころか『霊能力が有る格安で依頼を受けてくれる探偵』みたいに思ってたのである。
灰川コンサルティング事務所はホームページも出してないし、就職サイトとかにも掲載されてない。コンサルタントも名目だけであるが、石湯田はまさか企業コンサルタントとは思ってなかった。
「しかし何で今さらそんな怪談が流行ってるんですか? 本当に今さらですよ」
「それも生徒に聞いたのですが、面白そうだからという答えが多かったです。何で流行ったんでしょうか」
詳しい事は石湯田にも分からず、結局は都市伝説の広まりにありがちな理由の『興味を引く話だから』という理由なのだろう。
公衆電話なんて若い層は使った事が無いという人が多そうだし、逆に興味を引いたのかも知れない。
公衆電話を使うのとスマホを使うのでは結構な違いがあるし、テレホンカードや10円が必要になるから、使ってみると『電話って金が掛かるんだ』という新鮮な気持ちを持ったりもするそうだ。
この気持ちは大人でも持つ人は居るらしく、月々の金額を払う携帯電話とその場で金を取られる公衆電話とでは感覚が違うのだろう。
「一応ですが、その番号に電話をしてみますか、もしかしたら何か分かるかもですし」
「お願い出来ますか? 私も掛けてみたんですが繋がらなくて…その電話番号に繋がるという公衆電話も、何処にあるかは生徒に聞いても分からなかったんです」
この末尾498の電話番号に繋がるのは渋谷の何処かにある公衆電話だが、その場所は分からなかったそうだ。噂の場所が正確に分からない、これも都市伝説にはありがちな話である。
しかし件の男子生徒はその公衆電話のある場所を突き止めたそうで、同級生が聞いたら『俺が一番乗りになって噂を確かめてバズる!』とか言って教えなかったらしい。
まだ存在消去番号という都市伝説は一部でしか広まってなく、動画サイトなどにも取り上げられてない。このまま一部の噂で消えるのも時間の問題だろう。
「ダメですね、繋がりません」
「そうですか…ありがとうございます」
やはり電話は繋がらず何も手掛かりはない、これではにっちもさっちも行かない状況だ。
個人情報は得られない、生徒への話の聞き込みも出来ない、何処の公衆電話かも分からない、こんなの探偵だって簡単には突き止められないだろう。
今は高校生が数日間、行方知れずになるなんて割とある事だ。夜の街には明らかに未成年と思われる者達が集まってたりするし、明らかな事件性が無ければ警察もあまり本腰を入れて捜査はしない。
「やっぱり俺の土俵じゃありませんね、気に掛けておきますので、もし何かソレらしい情報が入ったらお教えしますよ」
「お願いします、もし見つけられそうだと思ったのなら是非に連絡して下さい、その時には改めて依頼をお願いしたいので」
「分かりました、もしそうなった時は依頼をお受けします。でもオカルト依頼は格安請負なので、責任などは一切負わないという条件付きですがね」
こうして石湯田は去って行き、灰川は午後の事務所に一人になる。コーヒーカップを洗いながら、さっきの事について考えてみた。
石湯田という教師は恐らくは良い教師なのだろう、生徒の事を心配してる雰囲気だった。
灰川はコーヒーを淹れて一人で飲んだ、あんな情報量が少ないオカルト依頼など調べようが無い。
存在を消す?特定の公衆電話からしか繋がらない?、バカバカしい話だ。
幽霊が人を呪い殺すのだって実際には難しいというのに、世界から存在を消すなんて無茶すぎる話だ。そういうのは正しく怪談の話であり、起こり得ない事である。
もしそれが発生したらどれだけの歴史修正が必要になる?、家族や知人の記憶から綺麗さっぱり消えるとでも言うのか?
消された人が何かしらの凄い発明をしてた人だとして、その発明が消える?、それとも別の人物の功績になって世界は進む?、どれだけの修正が必要になるか分かったもんじゃない。
心霊スポットに行って存在ごと消えた人の話があったりするが、それは深く考えた場合は怪談というよりSFの領域になる。そもそも今回は消えた事を知ってる人が居るのだから、存在は消滅してないのだ。
「でも人が1人消えてんだもんな…少しくらい調査してやっかな、暇だしよ」
いつの間にかコーヒーは飲み終わっていた、その間に少しくらいなら協力してみようという気持ちになる。
石湯田がウソを言ってるようには見えなかった、不明生徒を心配してるのに守秘義務などは守らなければならないという、そんな悔しさも感じた。
聞いてしまったからには放っておけない、ならば少しくらいなら協力しよう。
いや、もし不明生徒が望ましくない結果で見つかった時に罪の意識が軽くなるように協力しよう、そんな自分の心を隠すかのように調査を決断した。
どの道だが仕事もあるため数日を跨ぐような長い時間は掛けられない、本職の探偵ではないから足取りの掴み方なんかも分からない。出来る事は霊能調査と当てのない話聞きくらいだろう。
昨日からの疲れもあってか足取りは少しばかり重い、それでもと思った時だった。
「こんちわ灰川せんせー! 三梅 早奈美ちゃんが来たヨー!」
「うおっ、どうしたの三梅さん? 何か用?」
「私の呼び方は早奈美ちゃんで良いって! 堅苦しいのキライだしさ、よろしくっ」
灰川事務所にSSP社の見習い護衛の三梅 早奈美が元気よく入って来た。
早奈美は高校2年生で金髪ポニーテールの子であり、四楓院に深く関わりのある三檜家の親戚筋の家の子だ。
武術や護衛の才能が早くから見込まれ、SSP社に見習いとして自分から志願して半ば無理やりに入って来たらしい。扱いはアルバイトとかなのだろうか、とりあえず抜け道所属という事なのだろう。
「今日は私が護衛ですよー、今日は灰川せんせーに仕事はほとんど入ってないみたいだし、他のSSP職員は別任務とか用事があるからね~」
「本当なら俺なんて護衛する価値なんか無さそうなもんだけどな、でも凄く助かってるよ」
灰川誠治という男は本来なら護衛が必要な人物ではないが、色々あって今は護衛が無いと危険に晒されるかも知れない身になってる。
SSP社は最近は少し忙しいらしく、そこにアリエルの長期護衛の仕事も入ったから少しばかり立て込んでる。
第一護衛対象は灰川だが狙う人は少ないし、四楓院が付いてるという事もあって最近は盗聴器がどうのなんて言う被害は無くなった。
「でも早奈美ちゃんって強いの? なんかそういう風に見えないんだよなぁ」
「お、言ってくれちゃうね灰川せんせー、試してみますー? にひひっ」
「止めとくって、もう俺の負けフラグがビンビンじゃん」
「そんなこと言って実は挑んで私のお胸とか触っちゃおうかな~、とか考えてるんでしょ~? このスケベ~」
「思って無いっての! それより今から出掛けるんだけど、大丈夫かな」
早奈美は高校2年生で身長は160cmに少し届かないくらい、胸はちょっと大きいという感じがする。
今は学校終りで灰川事務所の上の階にあるSSP社の出張所に来た所のようで、服装は目立たないけど少し渋谷系ファッションの私服という感じだ。
SSP社の護衛が着る服を早奈美が着たら年齢的なミスマッチで、逆に目立ってしまうから今はこのような服装である。
「どこ行くんですか? もちろん灰川せんせーが行きたい場所には後ろから護衛しますよー」
「実はオカルト調査なんだけどさ、公衆電話をちょっとね」
そこから少しばかり事情を話して早奈美にも何か情報はないか聞くが、特に知ってる事もないらしく手掛かりは得られなかった。
「正直言うと期待薄の調査、つーか散歩みたくなるだろうな。情報が少なすぎてさぁ」
「そうですよね、大体にして存在を消すとか無理ある話だと思いますよねー」
早奈美からしても件の噂の信憑性は0%だと感じてる、灰川だってそう考えてるのだ。
しかしこの件は人が実際に居なくなってるようであり、男子生徒は何らかの事件に巻き込まれた可能性がある。そう考えたらやっぱりキナ臭い話だ。
「しかもSSP社に人が居ない時に、こんな話が舞い込むなんて怪しいですねぇ」
「あ、確かにそんな感じするかもだ!」
「もし灰川せんせーを狙う奴の策だとしたら厄介ですね、その女性教師って本当に教師なんですか?」
「い、一応は知ってる人からの紹介なんだけどさ、確認した訳じゃないけど」
「危機感が足りてないね灰川せんせー、こっちで本社に問い合わせて通話履歴から身元を確認したっすよ。答えはシロでしたー、にししっ」
灰川は早奈美はやはりプロと遜色のない護衛者なんだなと感じた、危険かどうかを察知するよりも、危険かどうかを先に調べる方を手回ししてたのだ。
その手回しには四楓院の力があるが、仮に裏が取れてなかったら灰川を止めただろうし、裏が取れない状況だったら他の手段で灰川に危険が及ばないよう手を回したのだろう。
「一応は応援要請しときますか、あと今日は後ろから尾行護衛の形じゃなくて隣接護衛の方が良さそうっすね。応援来るまで私しかガードが居ないし」
「あ~そっか、普段は後ろから見えない所で守ってくれてんだもんね」
「普段もワンマンガードとかもあるんですけどねー、それは大体は三檜チーフか八代田サブチーフがやってるんで心配ないんですよ」
「そうなの? 全然気付かなかったよ、護衛とか本当はされてないんじゃないかって思ってたくらいだし」
「テレビ局の中にも入ってるっすよ、守りは普段は完璧なんですよ灰川せんせー? 感謝して下さいよねー、にししっ」
早奈美は灰川が思ってるよりしっかりした護衛のようで、ちゃんとSSP社の護衛理論に則って考えたり動いたりしつつ、周囲の事なんかにも目を向けてるようだった。
それでもSSP社では半人前であり、まだ本当の危険が差し迫る要人護衛には駆り出されない。灰川は確かに第一の護衛対象だが、手を出せば四楓院が全力で潰しに掛かるのが分かってる。なので要人と比べれば危険は少なく、早奈美の実地訓練にも向いてるようだ。
今はSSP社は陣伍や英明の護衛、政府要人の護衛など忙しく、しかもこういう時に限って忌引きとか祝い事とかで仕事を外してしまう職員が多数出てしまったらしい。
しかしそれでも灰川にSSP社から外出は控えろ等の言葉は掛からない、余程の危険が無い限りは外出の制限を進言するなんてしない。
危険という外的要因から生活の制限が掛かる事を守るのが護衛の基本であり、命が明らかに狙われてる状況でもない限りは外出を止めたりせず、要警護者を守るのが彼らの仕事なのだ。
今は早奈美しか護衛が居ないが、それでも充分だ。しかも応援もすぐに来るという話だから、やはり謎の電話番号の事を調べに出る事にした。
「公衆電話を回って霊視でもしてみるかぁ、後は電話掛けたりとかだな」
「じゃあ私は普通に隣を歩きますよ、それで良いですよねー?」
「もちろん良いって、あんまり気負わずに行ってみようや」
時刻は午後の4時で、今日は定時の5時を過ぎるだろう。しかし行方不明者が居る以上は放っておく訳にはいかない、形だけでも調査に乗り出さないと後味が悪くなる可能性がある。
実際にはこういうパターンの案件は、後から何事もなくチョイ悪少年が家に戻って来てお終いというのが殆どだ。
しかも今回は半ば以上は少年の自業自得という感じであるから、やはりそこまで気負う気にはなれない。
「そもそも電話したら人が存在ごと消えるとか、ある訳がねぇしな。オカルトは関係してないだろ」
「存在ごと消えちゃってたら捜索を頼みに来る人が居ないっすもんねー」
何もかもが矛盾だらけ、単なる不良少年のプチ家出、調査の必要が無い案件だ。
しかし灰川としては変な電話番号とやらの都市伝説が少し気になる、やっぱりそこはオカルト好きという部分があるのだ。
依頼からして空振り確定のハズレだが、たまにはこういうハズレも楽しむ心を持つ事こそが大人だとか考えつつ、仕事の無い日の気晴らし気分で出掛けるのだった。
存在消滅怪談、そのオチは消滅した者は幽霊だったというオチや、何らかの陰謀だった、オカルト的な力によって本当に消滅したという形が多い。
それらは幽霊オチ以外は嘘の可能性が99%以上であり、もし本当にあったら警察は泣いて良い。なにせ事件が起こった事すら察知できないのだし、存在が記憶から消える系の話じゃなくても犯人逮捕は不可能に近いだろう。
しかし物事や話の裏には何かある事も多いのは事実、オカルトが絡むのか別の何かなのか、とにかく一人の高校生が居なくなってるのは事実だ。
灰川と早奈美は外出の準備を整えて外に出て調査に向かう、当てのない散歩みたいな調査だが構いはしない。そもそもこういった事は警察の仕事であり、灰川のような素人が踏み入るような事ではないのだ。
自業自得の面も大きいし、そこまで気負わず探してみる事にする。まずは噂の公衆電話でも探してみよう。




