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レイルパーティー3人目・アイラ

 アイラ


 ギャクラのしがない鍛冶屋に生まれ、幼い頃に母親を亡くしている。父親の男手一つと兄たちに囲まれて育つ。

 三歳の時にレイルと出会い、刃物以外の武器を作り出す才能を認められたことで自身の価値を見出す。何でも教えてくれて、一緒にいてくれたレイルのことを信頼して慕っている。

 幼少期以降はレイルと変わらない経歴となる。ただ、単独で銃器を扱うという戦闘スタイルのせいで表舞台にはあまり出られず、勇者候補というレイルの肩書きもあってその功績の一部はレイルに奪われている感じがある。本人でもそのことを気づいているどころか、パーティーの功績はレイルのものだとさえ思っている節がある。自身としても目立つのが嫌だということもあって、半ば意図的にレイルに功績を押し付けているところも。


 メイン武器は銃器。遠距離から相手が攻撃してくる前に仕留めるのが基本。

 刃物が作れないだけで、鋳造技術や金属の加工、魔石などの加工ひついては人並み外れた才能を持つ。

 配ろうとかバラそうとかそういった行動がなかったために、銃器一つとっても追及されることなく冒険が進んだ。気づいた者も、聞いても教えてもらえるどころかレイルに逆に何かを搾取されそうだったから聞くに聞けなかったと後に語る。

 道具の加工だけでなく、使用にも優れているので、パーティー内で銃器を扱うのはアイラのみ。目も良い。物を無限に収納できる腕輪もあって、レイルパーティーにおける道具管理はアイラが請け負っている。

 頭脳労働においては、正攻法でカグヤに負け、機転や邪道ではレイルに負けるので判断については仲間任せとなっているが、決して頭は悪くない。それどころか、精神的に最も年齢が低いはずなのにロウやカグヤ、レイルに混ざって会話していても遜色ない理解力を示すあたり、年齢の割にはかなり良いはず。レイルの知識面については、アークディアと並んで最も多く伝えられている。


 レイルに関しては、神聖視はしなくとも絶大な信頼を置いている。それ故にレイル以外についてやや無関心なところはあるものの、相手を友達と素直に認めたりはできるようなのでその辺りについて盲目的というわけではなくなったようだ。

 とはいえ、そういったことをあまり口には出さないということと表情はやや乏しいために他者に感情は伝わりにくい。

 仲間に対しては過剰に守ろうという意思はあるものの、仲間だと思っている範囲は狭い上に自衛能力も高いために普段はあまり過激には見られない。

 末っ子のわりには甘え下手で、やや不器用な甘え方しかできない。

 感性は普通のはずが、レイルと長く過ごしすぎて倫理観と常識がどの程度かという感覚があまりない。


 レイルを信頼しているのと同じぐらいに、レイルに信頼されている。

 レイルは彼女を自分に依存させないようにとあまり甘やかすことがないため、むしろロウやカグヤが甘やかしたり慰めたりすることもしばしば。

 レイルに対する感情は名前のわからない好意と絶対的な信頼、そしてごく微量の依存。


 作中での役割は主人公を心身共に支える相棒にして、メインヒロイン。


 彼女に欠落しているのは、好きなもの以外への考慮と慈愛。不必要だと判断する基準が単純であるために、意識的に好きでもない相手に好かれようとするのが苦手である。つまりは腹芸とかはできない。

 仲間の利益を自分の利益として換算しようとするために、時折自分の利益が仲間の利益であることを忘れかける。感情をもっと前面に押し出せるようになれたなら、彼女は仲間以外の世界をもっと鮮やかに知ることができただろう。


 アイラの主人公像は愛され系。腹芸が苦手でも、無愛想でも、冷たくしても周りの者は自然と彼女に惹かれ、慕う。

 孤独な英雄や、夢見がちな貴族、高性能な機械族マシンナーズに遺跡を守護する熾天使と特別が故に孤高であったり、歪だからこそ相容れない相手がアイラを気に入る。何かを無償でしてあげたいと思わせるのだ。

 戦うことなく相手を落とす。自分の固く閉ざされた心を溶かす相手を待っているかのように。それを天然でやってのけるその不思議な雰囲気こそが出来事の中心に選ばれた一人としての性質。

次回はレイル

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