レイルパーティー2人目・カグヤ
まともな子ってまともな反応をするんだから書いていて気楽。
地味にロウと同じぐらいには設定があるんですよね。というか仲間で紹介にこれって、本人の紹介にどれだけ使うか怖くなってきた。
カグヤ
彼女の経歴を話す前にまず月之民について話そう。
月之民とは月に高度な文明を築く種族であるということぐらいしかわかっておらずその生態は謎に包まれているが、概ね食べるものや見た目は人間に近い。幼体の時は小さく、自我がある。成体までの発達は非常に早く、人間の数倍から数十倍にもなる。
そんな月之民は地球への移住計画を進めており、生まれた子供の記憶を消去して地球へと送り込んで調査をしている。記憶を消去するのは、悪意や害意がない方が円滑に進むと考えてのことである。そうして送りこまれた子供が成長して地球に関する知識を得たところで迎えにいくというのが彼らの調査方法であるが、カグヤの時のように抵抗されることも。
カグヤは月之民である。
幼少期にヤマトの山の竹林で、竹の中にいたところを元剣聖に拾われて育てられる。
元剣聖夫婦を両親として大人になるまで育つものの、その美しさから目をつけられて有名になってしまう。
月に帰らねばならないというあながち間違いでもない口からでまかせを主張して幼馴染と共に国から逃亡。その後、ギャクラで隠遁生活を続けようと思っていたのだが、ロウと共にレイルによって引きずりだされた。
作中では主にレイルパーティーの魔法剣士(刀だが剣士?)として活躍。
元剣聖に育てられて、暗殺者の幼馴染と常識外れな周りに囲まれて育ったにもかかわらず、徐々に常識を得てギャクラの学園内で完全に常識を学んでまともな人間となった。そんなわけで、無償の善意を全否定するようなレイルには時折頭を悩ませていた。
しかし生来の順応性、もとい諦めの早さとロウへの信頼もあって、レイルにとやかく言うのを早々にやめてしまう。
大抵のことに関してはまともな感性を持っているのだが、やや戦闘好きな部分も(レイル比)……ってこの世界の冒険者はそんなもん。強いやつと戦いたいなんてのは珍しくもないし、ちゃんと命と天秤にかけて命をとることのできる女性である。
波属性以外の四属性の魔法に、優秀な剣の腕、そして美貌は他の目を集め、圧倒する。ハイスペックな子である。魔法使いとしても戦士としてもかなりの実力を誇るが、それをレイルの伝えた知識が底上げしている。
総合的な実力とバランスならば、レイルパーティーの中でも中盤までは文句なしの最強であった。遠距離からだとアイラに敗北する可能性もあったとはいえ対応力が抜群である。中盤になってようやく空間術を手に入れたレイルならば、彼女にもルールなしの正面戦闘なら勝てただろう。剣だけなら空間把握で補助して互角か。
レイルとの関係はビジネスパートナーといったところか。幼少期のレイルの剣を鍛えようとしたのは彼女であり、彼女の知識と魔法を体系化したのはレイルであった。カグヤにはロウがいることもあり、仲間内で距離が一番あるのはと聞かれればこの二人になる。とはいえ、それは仲が悪いわけでも互いに無関心なわけでもない。お互いに関わりすぎないようにありながらも気遣い、支え合うという点では二人もまた立派に仲間であったし、信頼しあっている。少し淡白なだけだと付け加えておこう。
彼女の主人公の性質は万能性。四属性の魔法に頭も全然悪くないし、剣も努力しただけ強くなれる。人生の序盤で剣聖の訓練を受けたり、レイルの魔法魔改造訓練を受けてその才能を開花させている。
何をやらせても一定以上に結果を出せるだけの能力の高さとそれを支える人格は、本人の立ち位置にもよるが決して埋没するものではない……はずだった。
ただ、作中においてはレイルという戦わない、機転でなんとかする、というタイプを中心に書いてあるために便利な魔法剣士扱い。特に近接なんてほとんど出番がない。まあレイルもカグヤの魔法があったからこそ、少し気を楽に旅ができていたのは事実。もしもなければもっと銃器でトリガーハッピーな惨殺パーティーしてたかもしれない。なんにせよ物語は変わっていただろう。
彼女が一人であったならば、様々なことに巻き込まれながらも目の前の人を助けようと全力で取り組み、時には失敗しながらも行く先々で感謝されたり絆を得ながら進む勇者物語になっていた。
難題を正面から体当たりもとい勇気、剣と魔法の組み合わせによって強い敵を倒しながらより強くなっていくようなそんな等身大の冒険。
次回はアイラ




