324 北条大包囲網 本章 9 対国内
次回更新は1/30です。
324 北条大包囲網 本章 9 対国内
1556年 8月 里見義堯
「いくぞ!突っ込むのだ!!」
うおおおおお!!!!
一気呵成に北条軍が敵軍へと進撃していく。騎馬隊の突撃の後に歩兵が突撃していく簡単かつ強力な戦法だ。
それを援護するために鉄砲足軽隊で突撃直前まで射撃をする。射撃をしている時点で相手側は戦意を喪失しておりあまり有意義な戦では無さそうだが、あちこちで新兵達が興奮しすぎて周りの老兵達の手助けでなんとか支えてもらっている様だ。そういう意味では良い塩梅の戦になっているのかもしれない。
「里見様、相手軍は既に壊滅しております。追撃を致しますか。」
「ああ、徹底的にやれ。ここにいるもの達は既に全て排除対象になっている。新兵達にやらせろ。」
「はっ!」
「甘い、甘すぎるのぅ。武田が出てくればもう少し楽しめると言うものなのに…」
義堯は、顎をさすりながら甲斐信濃の方に目をやる。それを側で見ていた側近が苦虫を噛み潰した様な顔をする。
「大将…、それこそ今武田が来たら我々は窮地に立たされまするぞ。それに明智殿の肝を冷やしてしまいまする。」
「はっはっはっ、良いではないか!それならそれで楽しめるというものよ!」
「はぁ、では我々も前線の支援に向かわせて頂きまする。若様への報告は直ぐに向かわせてくださいませ。」
「わかっておる!こちらの制圧は終わったと連絡を入れておくわ!」
〜〜〜〜〜
1556年 8月 北条氏政
「どうした?義堯からの文が届いたと聞いたが。」
「はっ、こちらになりまする。」
光秀からの戦況報告を兼ねた文を読んでいると丁度義堯からも文が来た様だ。
国内の不穏分子どもは特に問題なく全てを殲滅した様だ。これによって北条領内に関してはほぼ気にせずとも良いだろう。
一方で光秀の方は激戦の様だ。兵達の損失も1月半で50を超えたと言っている。負傷者はその数倍に膨れているだろう。
早く入れ替えの人員を送り安定させねばならないな。義堯達のベテラン兵と新兵の組み合わせでは今の激戦区に送り出すのは危ない。老兵だけで向かわせても新兵だけで向かわせても上杉の相手はどちらにしろ厳しいだろう。
「よし、義堯には現地で武田への睨みを聞かせる様に伝えよう。そして、光秀達には耐えられるところまで耐えて限界が来る前に峠を放棄する様に伝えるのだ。大砲や北条で独占している技術が上杉の手に渡らない様に廃棄だけしっかりする様に伝えよ。」
「はっ!」




