316 北条大包囲網 本章 対上杉
316北条大包囲網 本章 対上杉
1556年 4月 直江景綱
大将 直江景綱3000
副将 長尾政景2000
侍大将 宇佐美定満1000
侍大将 本庄繁長1000
侍大将 斎藤朝信1000
計8000の兵が三国峠、いや三国砦へと出兵されていた。実虎様の策によると今回の出兵は北条との戦の経験を積むためのものが主になる。ただ、だからと言って落とさなくていいわけがない。
「皆のもの、分かっているとは思うが無理攻めは避けるのだ。敵は北条である。奴らは我らの知らぬ新しい戦法や武具を扱ってくる可能性は高い。我々はそれを知り弱点を見破るためにこの場に来ていることを忘れるな。」
「「「おう!」」」
侍大将格だけでなく、軍議に集まれるもの皆が返事をする。今回連れてきた兵は実虎様だけでなく比較的上杉に忠誠を誓っているものだ。
俺が命を下したとしてもしっかりと付き従ってくれる安心感がある。
「それと…これは言わずとも分かっているかも知れぬが、落とせるならば落としてしまい実虎様への土産にするぞ!」
「「「おう!!!」」」
上杉勢力の士気を落とすことなく、目的を再確認させている景綱は確かに実虎の代わりに軍を任せられるだけの才覚であった。
上杉勢力が配置につきそれぞれ5つの出島に500ずつの兵力を派兵し攻めかかる。4半刻すぎたが、普段の砦攻めと変わる点はあまり見られない。違う点があるとすれば、どこも引き際が早く、他よりも少し低い位置にある2つの出島が抜けそうなことくらいだ。
「大将!既に2つの出島が抜けると思われます!左右の出島へと進みまする!」
「分かった!それぞれに更に500の兵を増援として向かわせよ!」
これで合計3500の兵力を投入している。砦攻めというより城攻めと言うような大規模な戦力だ。先ほど手配した500の増援を見て出島の中にいた北条の兵が左右の出島へと後退していくのと同時に1000の我が兵力が出島を占拠した。
出島に旗を掲げ仲間の士気が上がっているのを感じる。ただ、何か違和感を感じる。この違和感はなんだ?
ダダァン ダダァン ダダァン
上杉の兵が出島に入って直ぐに鉄砲の斉射が始まった。これか!北条の割には鉄砲での攻撃が少ないと思ったのだ。
「直ぐに出島にいる兵達を引かせろ!あそこは死地ぞ!」
やられた。左右の出島が高いことを利用して弓矢と鉄砲の雨あられである。こちらの兵は攻め手ということもあり盾の装備も揃っていない。大打撃である。




