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書き溜めしてた分を全てあげます。
そのあとは本当にかけたらあげるくらいになると思います。
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「では、残りの今川殿の領地を使うのと上杉の領地を使おうとする意味は分かりますかな?」
恵瓊が氏照に問いかける。
「今川殿を守るためと上杉殿の領地に黒鍬衆を忍ばせるためですか?」
「はい、その通りにございまする。
今川殿の領地を通るのはそこを狙う武田と織田に北条がこれだけの軍をすぐに送れるのだぞという軍事的威圧です。
上杉の領地を通るのは先ほど氏照殿が言っていた通り土地を調べるためですな。もし、拒否されればそれはそれで風魔の流布する話に使えるので美味しいという事ですな。」
氏照がなるほど…と言いながら必死に覚えようとメモしている。紙は少なくとも城内で働く面々にとって貴重なものではなくなった。
食料自給率は優に300%を超えており、余裕のある次男三男達に耕させた土地のうち半分は米以外の食料や綿花など必要なものを作らせている。そのお陰だな。
「ではその策で行くとしよう。」
俺は丁度書き上がった文を持って行かせると再度仕事を再開した。
〜〜〜〜
1554年 5月 上杉実虎
「毘沙門天の旗を掲げよ!」
越後の土地から総勢1万5千の兵が史実で川中島の戦いと呼ばれる戦に向かって行っている。
「御屋形様、北条は結局民への米の支援しかしなかったようですな。」
「うむ。武田にも同じようにしているようだ。だが、奴らのおかげでわかることもあったぞ?」
「はい、そうにございまするな。」
北条は北信濃の黒姫を中心に円状に民達へと支援をしている。それを考えると武田がどのように考えているかが見えてくる。
武田の考えに乗るのは癪だが確かにあそこで戦う以外に選択肢はない。
なれば一気呵成に攻め切るのが肝要。
「騎馬隊を2つに分けよ。1つは弥太郎に。もう1つはワシが率いる。本体はお主に任せる。村上殿と足並みを揃えておけよ。」
「はっ、分かりました。」
直江は主君の行動を諌めることなく粛々と手配を進めていた。
「それにしても、軒猿達からの報告が全くないというのも不気味だな。」
「そうにございまするな。何人か忍びのような人物を見つけて監視しております。しかし、流石に北条が何もせず支援だけして帰るわけがないと思いまするが…」
北条から送られてきた支援部隊には軒猿達への密命が降っており、領内に入って直ぐに監視が付けられていた。
実を言うと風魔達はその裏を書いて蘆名の領地と武田の領地からそれぞれ三国峠から離れた場所で侵入しており、支援部隊に忍ばせている者達は囮であった。
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