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H国って言ったら、コーヒーだよね? その十一

◆◆◆


「割と呆気なく承認されましたね。」


(いや、普通は事前交渉とか派閥間の調整とか根回しとかしないと承認されないんだがね……まあ高級コーヒー豆の初期取引に関われるとか莫大な利益が出る事だからね、派閥争いは後回しにして先に成果を出させるつもりだろうな、成功の見通しが極めて高くさらにとんでもない利益とリスクの少なさを考えれば派閥争いは一端矛を収めて全会派一致速断即決は当然と言えば当然だな。)


補佐役B

「まあ利益の桁が普通の取引とは二桁はちがうからね、数千万ドルの初期投資を三年で回収可能とか一千億ドル規模の世界市場だからできる事なんだがね。」


(ほんの数%でも今特に希少なH国コーヒー流通の取引の切っ掛けを掴めればと……まあ前回の懲罰的な意味も含めて今回は派遣された訳だけどこの案ならもしかしたら高級品の取引だけに絞ればA国メジャー商社を出し抜けるかもしれないな……本当人は見かけによらないというか社会人に成り立ての若造の発想じゃないよなこの計画は。)


「はぁ一千億ドル、十兆円規模ですかさすがに嗜好品で裾野が広い産業だけありますね。」


「高級品のみに限定すればタバコ、酒は意外と市場規模は大きくなくてね、お茶(紅茶)やコーヒー、変わった所でバニラやカカオとかが品薄状態で確実に利益率が高い、ましてやH国の内戦で幻となりかけてる最高級モカなら幾ら出しても欲しいって言う商社だらけ、そしてその商社と新たなネットワークを築ければ……か。」


「はぁ、ネットワークですか。」


(こいつ本当にわかってるのか、本当はわかってないのかもな……まあいい今回はこいつが旗頭だ実働部隊は各派閥からとびきり優秀な奴等を掻き集めてこいつのフォローしてやるさ。)


それにしてもCEOとかゼネラルマネージャーを交えての全社会議とかなんか話が途方も無く大きくなっているような?一寸上手く回るように知っている……知っていたっけ?……既存のアイデアを組み合わせただけなんだがな?


まあなんとか計画も承認されて予算もついた、これであの子達の生活も約束されたってことで一安心だな、次はH国に戻って首都周りで人材集めと土地探しからスタートかな……中古武器回収にしてもなんにしても集荷場として広い土地の確保が必要だからね。


◆◆◆


後日各派閥から選りすぐりの人材が派遣され増田の予想を超えるスピードで計画が進行していくのであった。



モーこの組み合わせた知識ってこの世界の未来知識からのかりもんブモか?(`・ω・´)


いや普通にこの時点で一般的なニュースとかで流れてる知識だよただ組み合わせて内戦コントロールに利用するやり方は裏社会……いや規模からして国家の裏のやり方に近いかもね。( ̄∇ ̄)


一商社の手には余るのではないかのう?(*・ω・)ノ


余るだろうな(-_-#)


ソコは入れ知恵して乗り切っていこうね協力ヨロシク( ̄∇ ̄)


無茶だな(-_-#)

無謀じゃの(*・ω・)ノ


モー子供達の為頑張るブモ(`・ω・´)



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