47、新しい力
店の中にはマイ武器を探しているお客さんが十数人ほどいた。外壁と同じく中にも剣や銃、棍棒に槍や鎧等々、多種多様な武器が飾られていた。こんな数の武器どうやって集めたんだろ……
「えっと、今回は陽菜ちゃんのチート腕を作ろうって話なんだけど……何かこんなのを作ってほしいとかの案があるの?」
「うーん、機械で出来て可変機構が存在する腕かなぁ。欲を言えば全部の武器を無制限に生成できるような効果が欲しいなぁ」
無制限武器生成っていう我ながらおかしいような効果を要求してみたのだが……
「おっけー♪ちょっと待っててね~」
撫子ちゃんはそう言うと、受付奥の自分の工房と思われる場所に入っていった。えっ承認されたんですが……
待っている間……
「そういえば……アルト君は《天翔ける双竜同盟》には入ってないの?」
「入ってないな。俺はこっちの世界で四皇としての役割もあるし、こっちの世界の方が過ごしやすいからな……未だに行方不明者ということになってる。」
「生きてることバレてないの?」
「るなたん曰く、《更新》後に月に来た元クラスメイト達は俺と撫子、そして陽菜だけらしいからな。で、撫子にはこの店の所有権を渡す事で口止めをしてもらっているわけだ」
あーなるほど、だから撫子ちゃんがいるのか。それにしてもさっきオーダーを頼んだ時めっちゃるんるんで奥入って行ってたから、相当今の居場所が楽しいんだろうなぁ……
―――十数分後
「おまたせ~♪」
奥の工房から戻ってきた撫子ちゃん。気分がいいのか、鼻歌を歌っていた。曲は創聖のアク○リオンみたいだった。
「【データ】!」
受付の机に開いたホロウィンドウ。その中に書かれていたのは
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《具現武装 キュリオス》
発動条件:【夜の支配者】の効果適用中、決められた詠唱を行うことで発動できる
詠唱:塩酸☆しめじ☆ヒラメ☆出目金×3
付与効果:武装権限レベルX
この衣装の適用中、すべての武器を無制限で生成出来る。
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「どう?お望み通りの無制限にいろんな武器が使える衣装よ」
……めちゃくちゃ魔法少女な衣装だった。イメージ的には魔法少女ま○かマギカの主人公が着ている衣装が一番近いと思う。
「えっこれ装備してCla○iSさんのコ○クト歌えっていうこと?」
「歌いながら戦う戦記絶唱シン○ォギアスタイル……アリか?」
「圧倒的に農家の戦闘スタイルじゃないのでダメです」
にしても驚いた、腕だけを注文したはずなのに、まさか全身衣装が出てくるとは思ってもいなかった。のである。
「あ、お値段は四十五万メルってところだけど上からの依頼だから今回は無しでいいわよ。」
「いいの?」
「その代わり……連絡先交換しよ?るな様→アルト君経由でこっちの情報を伝えられるし、このルートでそっちの情報も手に入る。悪くないでしょ?」
こういうところにコネ持っておくのは後々役に立つと思うし……
「良いよー」
「おkじゃあいっしょに」
「「【フレンド】!!」」
まるで女子高生みたいな会話をしながら……私は月にちゃんとしたコネを手に入れつつ、新しい武装も手に入れたのでした。
えーはい日間34位と4万PVありがとうございます!
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ではでは!
追記
前回月編はもう少し続くって言ったな。あれは嘘だ
次回、月編最終回(予定)




