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39、決闘ーデュエルー②

「くっ……私の【無双封印】が効かないとは……ならばっ 詠唱展開!世界を歪める弾幕よ!今ここに集いて、新たな夜を生み出しなさい!【ナイツ・オブ・ナイト】!!」


 そう叫んだティアラちゃんは、右手の銃を天井に向けタァンっと発砲したっっ!


 そう、発砲だけである。銃本体から銃弾が出ていたわけではない。 どういうことなのか。


 五秒後に答えが出た。私の視界に『称号【伝説の決闘者】を獲得。スキル【速攻型効果適用(クイックエフェクト)】が適用されました』とのシステムメッセージが表示されたと同時に、視界左上のHPバーに雷のアイコンが出現した。


「これは……?」

「ご主人様が第七位階魔法を無詠唱で発動できるようにする力よ。あ、第七位階魔法っていうのは……」

「説明は不要。貴様はそれほどの力を使えるのだろう?思う存分、俺にぶつければいいぞ」

「なんでアナコンダさんがそのセリフ言ってるの……?」


 思わずツッコんでしまった。というかなんで敵キャラなはずのモンスターさんとこうも普通に会話しているのだろうか。まあいいや、深くは考えないようにしよう。今は目の前の戦闘に集中しないと


 あれ、ちょっと待てよ……?私第七位階魔法知らないんですけど……?


「……ノリと勢いでやってみろよ。貴様なら、魔法を生み出すことだって容易いのだろう?

「……分かったよ。私、やれるだけのことはやってみる!【禁じられた創生雨】!!」


 キラ~ン アナコンダさんの上空に現れた白く光る魔法陣。見た目は普通のデザイン……グー○ル先生で調べれば普通に出てくるようなデザインである。


 見た目からはそこまでの強さを感じないが……ただの雨のような気がする。


 そして出現したのは……私の予想を百八十度裏切った大量の……カエルだった。


『ゲコゲコゲコゲコゲロゲロゲロゲロケロケロケロケロ』


 10……100……いや、その数は10000を優に超える。怒涛の勢いでダンジョンの天井から流れてくる両生類。正直に言ってしまえば、若干キモい。


『もしゃもしゃもしゃもしゃもしゃもしゃもしゃもしゃ』


 カエルたちは勢いよくアナコンダさんを食べまくる。うーんなんだろ、おいしそうとは思わないんだけどなぁ……


 と、捕食蛇が捕食されている様子をぼけーっとその場に立ち尽くしたまま眺めているのが、私以外にももう一人いた。


「ちょ……ご主人様!?何なのよこの気持ち悪い奴らは!?」


 吸血幼女(ノスフェロリ)のティアラちゃんが拒否反応を起こしていた。まぁこの反応が普通のような気がするが……なんか額から変な汗が出ているし、もしかして彼女は吸血鬼なのに幽霊とかが怖いのかもしれない……


「くっ……くぉぉぉぉぉあああああ」


 アナコンダさんは奇怪な声を出しながら……そのままカエルに食べられてしまった。カエルたちは「げふー」と言いながら召喚される用の魔法陣に戻っていった。


 あれ?もしかして私、変な世界からカエルたちを呼び寄せちゃったのかな……まあいいや。気にしたら負けなんやろ。


「ごごごごご主人様ぁ!そろそろダンジョン攻略終わりにしなぃぃぃぃぃ?アタシ疲れたんだけど~」


 ティアラちゃんは半泣きで訴えかけてくる。うん、もうこの子の前ではカエル召喚魔法は使わないようにしよう。


「帰るわよ」


 こうして、私たちはダンジョンを後にしたのだった。


――帰宅後――


 ロり魔王が聞いてきた


「お主よ、戦利品はどうなったのじゃ?」



約2週間ぶりや……

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