34、ダンジョン完成
元々はウチのメイドの吸血鬼、ティアラのために作った銃<衛星兵器級魔術砲撃>の試し打ちをするために始まったこのダンジョン作成計画……は多分佳境に入ろうとしていた。
ロリ魔王のチート【完全没入】により、三時間ほど前にダンジョン生成用の別次元:魔王の領域に入った私は、農業という名目でダンジョンの構築にあたっていた。
外装は完全に完成。 内装も残りはボス部屋のデザイン……いや、ボス本体のステータス調整を残すのみとなっていた。
「ニーナ? こいつのステータスと造形どうする?」
空間内に反響する私の声。 今私がいるのはボス部屋になる予定の空間である。 名前はまだない。
十秒ほど経って、上空から聞きなれたロリ声か返ってくる
「お主のダンジョンじゃからお主にお任せするのじゃ……と良いたいところじゃが、全部任せたら攻略不可能な難易度の奴を平然と作りそうじゃからのぅ。」
「契約者さん……私それ作ってみたいのぉぉぉぉぉ」
天井についたスピーカーみたいなものからそんな声……私のペットである魔獣っ娘精霊・イヴたんだろう。語尾の「ぉぉぉぉ」が特徴である幼女きょぬーたんで、現在進行形でスク水姿の彼女は外見がセンシティブである。
「イヴー? どんなのが作りたいの~?」
「◯徒なのぉぉぉぉ」
「はい、版権的にアウトです。 次の方どうぞ~」
何で最初にエヴァン◯リオンの敵キャラが出てくるのか……今の私にはこういう娘に対しての適切な対応法が無いのがつらい。 まああったところで戦闘面での強化があるわけではないのでいらないといえばいらないのだが。
戦闘面という単語で思ったけど……私って一応農家なんだよねぇ? なんでこう違和感なくダンジョンやらボスキャラやらを作っちゃえるのだろうか……
「……何お主はヘンな事を考えておるのじゃ?」
スピーカー内から聞こえてくるロリ魔王のツッコみ。 すげぇ……次元を超えて心を読めるってもはや神じゃん
「我は神じゃなく魔王なのじゃが……」
「あっなら遊◯王の三幻神、<オ◯リスの天空竜> <オ◯リスクの巨神兵> <◯ーの翼神竜> に加えて、三体倒したら会える最後のボス <光の創造神ホ◯アクティ>でどう?」
すぐさまスピーカーから返事が返ってくる
「……お主の好きにするのじゃ」
「ありがとっ」
そうして……多分攻略不可能な気がするダンジョンが完成したのでした。
プロットはどこかにふっ飛ばしたw




