10 ご挨拶
ということで、こちらの文章もずいぶん長くなってしまいました。
まあ、1680万字に及ぶ作品のあとがきとしては、妥当とも言えるでしょうか。
これは自分が手掛ける全作品に共通して言えることでありますが、自分は「こんな世界が本当にあったら楽しいのにな」という思いでもって執筆を続けております。
さまざまな苦難も存在いたしますが、自分にとっては作品世界がひとつの理想郷となります。そうであるからこそ、いつまでも延々と楽しく書き進めることができたのでしょう。
当作をお読みくださった皆様とそんな楽しさを分かち合えていたら、望外の喜びでございます。
また、これだけ長きにわたった作品を完結させると燃え尽き症候群に見舞われる恐れもあるのではないかと危惧していたのですが、早々に外伝集に着手したためか、そんな気配もございません。
たとえ物語が完結しても、アスタたちの生活が終わるわけではありませんので。森辺で楽しく暮らすアスタたちの姿を夢想しながら、今後も関連作品の執筆に邁進する所存でございます。
あらためまして、当作をご愛顧くださりありがとうございました。
書籍版や『異世界料理道 外伝集』や他作品などで、またお目にかかれたら幸いでございます。




