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たぶん...悪役令嬢だと思います  作者: 神楽 紫苑
第3章 私リリア!運命が動き出したの。
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穴が空けられたのは

私が探査魔法を発動させ、リオンの水鏡にその映像を映す。

以前、穴を発見した時の警備兵さんの話では五日前に見た時には無かったと言っていたのでその辺りから映してみる。


やはり魔法はイメージが大切だ。

穴が開くまでの余分な部分は少し早めに映像を流してみる。

おぉ!うまく行くものだな!


「この辺り…かな?」

塀に人影が映ったのを確認し、今度はスローとまではいかないけどゆっくり流した。


「止めてくれ!」

人影が映り、此方に顔を向けたところでエドモンド様が叫んだ。

慌てて映像を止めると…ローブに身を包んだ男女二人が何やら話している所だった。


「見ろ…手にハンマーを持っている!」

エドモンド様の言葉に女性の手元を見てみれば、確かにハンマーを持っていた。

実際に壊すところまでコマ送りで流すと、力一杯…塀を叩き割る女性。

不思議な事に頑丈な塀は一撃で穴が空いた。

だが、その時…女性の方のローブのフードが頭からずり落ちる。


「………ジェシカ…!?」


チラリと見えた女性の顔に反応したのはチャミシル辺境伯だった。

驚愕の表情で映像を見つめていたかと思えば、クルッとビルショート様に目を向けるチャミシル辺境伯。

それに対し、ビルショート様は左右に首を振る。


「残念ながら不正はない…誰が探査魔法を発動しても同じ結果だろう。」

ビルショート様の言葉にチャミシル辺境伯は肩を落とす。


私とリオンは再び映像に目を向けると、もう一人もフードを外し…その顔が露わになる。

思っていた通り。


「もう一人はライルです。」

メイカー公爵の三男・ライルだ。

この時…恐らく二人は恋仲だった。

女性を気遣うようにし、穴が空いたのを確認すると…映像から消える。


それから暫く何も映らなかったので、再び早送りをする。

次に映ったのはデッド商会のオッサンだった。

穴からは次々と完全獣化した獣人が出てくる。

最後の方に映ったのはキャティ様だ。


それから少し映像が進むと、私達が穴を発見する。

そこでエドモンド様から静止の声がかかった。



……最初に運ばれた獣人達ははキャティ様方が攫われる数週間前だった筈だ。

それでは穴が空いた時期とズレる。

最初は違う方法だったのかな?


探査魔法の解除をし、私は塀をコンコンと叩いた。

女性の力で一撃で穴が空くようには思えない。

では…どうしてチャミシル様には出来たのか?


「リリア嬢の疑問には私が答えよう。」

何度も塀をノックしていた私にビルショート様が声をかけ…同じように塀を触る。


「恐らく、先程の映像よりも前に穴は空けられたのだと思う。そして…上から同じ色の土魔法をかけた。足元だった事もあり、側から見たら分かりづらかったと推測できる。薄い土壁ならば、女性の力でも壊せるだろう…?」

そう言ってビルショート様が穴の縁を撫でる。

そこには薄らと塀とは違う土が付いていた。

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