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たぶん...悪役令嬢だと思います  作者: 神楽 紫苑
第3章 私リリア!運命が動き出したの。
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魔法省へようこそ!

リオンがポツンと取り残された日から…吃驚するほどクレア様はリオンに会いに来る事が無くなった。

喜ばしい事なのだが、リオンの心境としては微妙なようだ。

そして一週間が経ち…私とリオンは無事に師範代の証書を授与した。

濃く長く感じた一ヶ月、無事に騎士団の職業体験を終え…私とリオンは次なる目標の魔法省へと来ている。


因みに…各所へは最低でも一ヶ月は居なくてはならないと思っているのは私とリオンだけだ。

一般的には早くて三ヶ月、長い人で一年位はいるらしい。

騎士団長のジン様が笑顔を引き攣らせながら教えてくれた。

しかも騎士団を去る日には何故かジン様が捨てられた子犬のような顔をし…何度も「もう行っちゃうのか?もっと居てもいいんだぞ?」と言われてしまった。

惜しんでもらえて嬉しかったが、正直…そんな顔されると困ってしまう。

一通りの職業体験を終えたら、また顔を出す事を約束し何とか解放してもらった。



「ようこそ!魔法省へ!!」

テンションがやけに高い魔術師団長のビルショート様が自ら歓迎のために魔法省の入り口まで来てくれた。

魔法省の魔術師団のトップがただの生徒に高待遇である。

しかもビルショート様自ら館内を案内してくれて、各部署の職員がギョッとした顔をしていた…。


最後に案内されたのは、マリア様が所長を務める魔法薬研究所。

入り口に人影が見えたかと思うと…アレスだった。

アレスは私達に気づくと嬉しそうに駆け寄ってきてくれる。

「待っていたよ、さぁ中へどうぞ!」

アレスは私の手を取るとエスコートしながら魔法薬研究所へと入った。

後ろからリオンとビルショート様が続く。


「リオン、リリア!よく来たね、今日からよろしく頼むよ?」

研究所の奥からマリア様が顔を出し、嬉しそうに私達を迎え入れてくれる。

私とリオンは交互にマリア様に挨拶をし、ハグをすると…ビルショート様が割り込むように間へと入ってきた。


「待ってくれ、まずは魔術師団に来て貰いたいんだが?」

「何言ってるんだ、私の甥と姪だぞ?魔法薬研究所が先だろう?」

ビルショート様とマリア様は互いに睨み合う。

私とリオンは困った顔でその様子を見ていた。


「リオンとリリアは国家試験を受ける予定なんだろ?先に今週末に行われる魔法薬などの筆記試験を受けさせ、その後に魔術師団に行けばいいだろう?二人なら一発合格だろう?」

マリア様の説明に最初は面白くないといった顔をしていたビルショート様も…最後の“一発合格“と言う言葉に納得し頷く。


「確かにな…筆記試験をさっさと済ませて、魔術師団で鑑定や適性を見た方が効率がいいか…。」

むしろ後の方が長く居てもらえると思ったのか、ビルショート様はすんなり承諾した。

因みに試験は月に一度で、直近なのが今週末行われるものだそうだ。


「頑張って筆記試験を終わらせなさい。魔術師団に来る日を楽しみにしているよ!」

私とリオンに激励の言葉をかけると、ビルショート様はサッサと魔術師団へ戻って行ってしまった。


「さて、邪魔者も居なくなった事だし!研究所内の案内をしようかね?」

「「よろしくお願いします。」」

マリア様に連れられ、研究所内を端から案内してもらう。

その一角にセシルさんが居て、嬉しそうに手を振ってくれた。


「セシルは本当に優秀な子で、紹介してもらって助かったよ。」

私とリオンがセシルさんに手を振りかえしていると、マリア様がしみじみと言った。

セシルさんのいる分野は出来る人が限られているらしく中々に人が揃わないそうだ。

「貴重な人材をありがとう。」とマリア様に感謝されてしまった。


「さて、二人にはアレスと一緒に魔法薬を作ってもらいながら…合間に筆記試験の勉強をしてもらおうかな。」

「試験勉強が片手間の方なんですね…。」

マリア様の言葉に思わず返せば「勿論だ!」と言われてしまった。

しかも「余裕だろ?」と笑顔で言われてしまうと、こちらとしても負けていられない。


「じゃあ、とりあえずアレスと一緒にポーションでも作ってもらおうか。」

薬草棚の説明をサッと受けると、マリア様が課題を出してきた。

因みにポーション作りは結構に難易度が高い。

普通は切り傷などに効く軟膏とか、湿布など…薬草と薬品だけで作れる物から始める。

それをすっ飛ばして魔力を必要とするポーション作りを求められるとは…。

まぁ…何度かアレスと一緒に作っているので出来なくは無い。


「今日から、この作業机で作業してくれ。薬草は使う分を棚の横にある専用の羊皮紙に記入して、少なくなったら声をかけてくれると助かる。在庫が切れると大変だからな!」

「「はい。」」

簡単に説明を受ければ、マリア様は自身の仕事へと戻っていってしまった。


「じゃぁ…始めますか。」

「そうだね。」

リオンと顔を見合わせ互いに声を掛け合うと、私達はポーション作りを始めるのだった。

ブクマ・評価・感想・誤字報告ありがとうございます。

今日はちょっとトラブルがあり、遅い時間の更新になってしまって申し訳ございません。

何とか日付が変わる前に更新出来ました。

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