第28話 第二次世界大戦(4)
1941年
アメリカは日本の基金からの投資とソビエトへのレンドリース法による軍事産業肥大化により、世界恐慌から表向きは立ち直ったように見えた
実際はその利益も株主である日本に随時流れる状態であり、アメリカ政府は、経済に深く浸透した日本を快くおもっておらず、出血覚悟で無理やり買い戻させる
しかし日本はアメリカからの技術移転は済んでおり、市場価格に則り高値にて売却(8000億ドル)
アメリカの支払いには多くの金資産も利用された
《外務省記録「アメリカ資本再編交渉覚書」》
「米国政府は日本資本による米国内企業株式・公債・金融証券の支配を「国家安全保障上の脅威」と断じ、段階的買い戻しを要求。
日本側は「市場原理に則る」として価格釣り上げ交渉を継続。最終決済額は8000億ドル。米国の支払いは、連邦準備金庫及びフォートノックスからの金現物引き出しにより実施された。」
《ニューヨーク・タイムズ》
「アメリカは自由市場の名の下に、自らの黄金を吐き出すこととなった。失われたのは資本だけではない。日本に技術を教え、株を買われ、金を払って手放すという循環に、誰が“勝者”と言えるのか?」
日本は停滞したヨーロッパ戦線を尻目にマダガスカル島、レユニオン島を占領
また英国とともにアフリカのフランス植民地のであるフランス領西アフリカ(セネガル、ギニアなど)とフランス領赤道アフリカ(コンゴ、チャドなど)の占領を実施
《ロンドン・タイムズ》
「旭日の艦隊がマダガスカルを掌握したことで、インド洋は事実上“日英の内海”となった。スエズと喜望峰を結ぶ航路は、もはや誰も脅かすことができぬ。」
1942年
ヨーロッパでは軍事の中心であるドイツは、アメリカからのレンドリースによってなんとか持ちこたえていたソビエトを打ち破りウラル山脈以西を占領
ここでもロマノフ家脱出の影響によるソビエト弱体化が色濃く出ていた
日本、イギリスは出血が予想されるヨーロッパ本土での地上戦には付き合わず、有利な航空戦力を使いドイツへの集中爆撃を行い、陸軍はロシア帝国東領とウラル山脈を隔て、睨み合い
《ロイター通信》
「連合国は、ルール工業地帯およびベルリン近郊に対し連夜の大規模爆撃を実施。ドイツの生産能力は半減し、鉄道・燃料網にも深刻な打撃が生じている。ヒトラー政権下では国民の間には戦争への倦怠と不信が広がっている。」




