椎名 賢也 89 迷宮都市 地下11階 半年経過&シチューのお披露目
誤字脱字を修正していますが、内容に変更はありません。
迷宮都市に拠点を移し、早いものでもう半年経っていた。
沙良に召喚され、異世界へ来てからは約7年。ここまでは大きな怪我や病気もなく、順調に冒険者として活動出来ている。
リースナーの町では沙良を狙う奴隷商が手を出してきたが、幸い妹に気付かれる前に撃退したしな。
ダンジョンで再会した旭を仲間にしたので、俺としても心強い味方が増えた。
それぞれ年齢も上がり、俺と旭は21歳になっている。
俺達の現在のステータスを、沙良がPCに打ち込み印刷して見せてくれた。
【リーシャ・ハンフリー 19歳】
レベル 27
HP 1,344
MP 1,344
魔法 時空魔法(ホームLv27・アイテムBOX・マッピングLv27・召喚)
魔法 火魔法(ファイアーボールLv10、ファイアーアローLv10)
魔法 水魔法(ウォーターボールLv10、ウォーターアローLv1)
魔法 土魔法(アースボールLv10、アースアローLv1、アースニードルLv1)
魔法 風魔法(ウィンドボールLv10、ウィンドアローLv1)
魔法 氷魔法(アイスボールLv1、アイスニードルLv1)
魔法 雷魔法(サンダーボールLv1、サンダーアローLv10)
魔法 闇魔法(ドレインLv0)
魔法 石化魔法(石化Lv5)
魔法 魅惑魔法(魅惑Lv0)
魔法 魅了魔法(魅了Lv0)
【椎名 賢也 21歳】
レベル 27
HP 1,400
MP 1,400
魔法 光魔法(ヒールLv10・ホーリーLv10・ライトボールLv10)
魔法 火魔法(ファイアーボールLv10、ファイアーアローLv10)
魔法 水魔法(ウォーターボールLv10、ウォーターアローLv1)
魔法 土魔法(アースボールLv10、アースアローLv1、アースニードルLv1)
魔法 風魔法(ウィンドボールLv10、ウィンドアローLv1)
魔法 氷魔法(アイスボールLv1、アイスニードルLv1)
魔法 雷魔法(サンダーボールLv1、サンダーアローLv10)
魔法 闇魔法(ドレインLv0)
魔法 石化魔法(石化Lv5)
魔法 魅惑魔法(魅惑Lv0)
【旭 尚人 21歳】
レベル 27
HP 1,260
MP 1,260
魔法 時空魔法(アイテムBOX)
魔法 光魔法(ヒールLv5・ホーリーLv10・ライトボールLv10)
魔法 火魔法(ファイアーボールLv10、ファイアーアローLv10)
魔法 水魔法(ウォーターボールLv10、ウォーターアローLv1)
魔法 土魔法(アースボールLv10、アースアローLv1、アースニードルLv1)
魔法 風魔法(ウィンドボールLv10、ウィンドアローLv1)
魔法 氷魔法(アイスボールLv1、アイスニードルLv1)
魔法 雷魔法(サンダーボールLv1、サンダーアローLv10)
魔法 闇魔法(ドレインLv0)
魔法 石化魔法(石化Lv10)
魔法 魅惑魔法(魅惑Lv0)
3人共Lv27になり、未習得だった魔法が幾つか増えている。
俺は光魔法の全てのLvを上限のLv10まで上げる事が出来た。
Lv30になるまで、あと3Lv。
俺のマンションに行けるのは9ヶ月先か……。
攻略速度を早めれば3ヶ月くらいで叶いそうだが、今でも充分奇異の目で見られている。
これ以上、注目を集めるのは得策じゃないな。
9ヶ月待てば、確実に自宅がホームに設定可能なら急がなくてもいいだろう。
月曜日。
ダンジョン地下11階で午前中は、りんごの収穫に励む。
魔力操作を覚えたいと思っているが、何故かステータスには表記されず悩んでいた。
沙良のプレゼント用に、宝石を加工した時間もかなりあった筈なんだが……。
習得方法が間違っているのか、そもそも魔力操作に関する魔法がないのだろう。
午後からは相変わらずゴブリンを倒しまくる沙良の所為で、魔石取りに追われた。
本日の攻略を終えて安全地帯に戻り、沙良が夕食の準備を始める。
今日はダンクさんのパーティーと一緒に食べるようだ。
まぁ、地下10階で一緒だった7パーティーのテントが集まった場所にあるので、結局全員で食事するのと変わらないが、沙良も毎回7パーティー全員の分を作るのは大変なんだろう。
出来上がった白いスープをダンクさんのパーティーに配るのを見て、やっと塩味だけのスープから解放されると思いホッとした。
渡されたスープを奇妙な顔で受け取ったダンクさんのパーティーは、直ぐに食べようとはせずリーダーの方をチラチラと見ている。
まるで先に味見してほしいと言ってるみたいだな。
メンバーが誰も口をつけようとしないので、ダンクさんが作ってくれた沙良に悪いと思ったのか、目を瞑り口を開けた。
「美味い!! なんか色が白いけど、とにかくお代わりくれ!」
ダンクさんの第一声を聞いたメンバー達が、スプーンを手に取りスープを口に入れた瞬間、目を見開く。
シチュールウを入れたスープを食べるのは初めてだろうから、その味に驚いたんだろう。
そのまま勢いよく食べ進めるのを見た沙良が、満足そうに笑って答えた。
「今日から、お店で出す新メニューの『シチュー』です。パンが3つ付いて鉄貨8枚(800円)。冬季限定1日50食なので、皆さん食べに来て下さいね~」
ちゃっかり店の宣伝までしているようだ。
「50食じゃ朝から行かないと食べられないなぁ~」
限定50食と聞いた冒険者達の残念そうな声が聞こえる。
「なくなる前に食べに行って下さ~い」
沙良は母親達の作業量を考えてか、シチューの数量を増やす気はなさそうだ。
冒険者達の反応を見たところで、俺も食事にしよう。
今回のシチューもどきには、コカトリスの肉を使っているのか……。
実家のシチューは、鳥肉が定番だったから沙良が作る時も同じなんだろう。
俺は豚肉でもいいぞ?
なんにせよ、塩味スープから変更になったのは大きい。
店で出すなら企業秘密だと思い、冒険者達も作り方を聞き出そうとはしないだろう。
この調子で、ビーフシチューやカレーも解禁してくれると助かる。
更に言うと、この堅いパン問題も解決してくれれば嬉しい。
そう願いを込め、妹を見ながらガリガリと音を立ててパンを咀嚼した。
俺と目が合った沙良がウインクして見せたので、意志は通じていると思う。
パンを作るのは難しいかも知れないが、頑張ってくれ!
迷宮都市に来て半年。
支援した10歳以上の子供達は冒険者になり、F級冒険者からE級に上がってモグラの討伐で稼げるようになった。
家持ちのリーダー達は、寒くないようにと新品のマントを買ってくれたようだ。
炊き出し時、新しいマントを嬉しそうに着て見せる子供達を、沙良は優しい目で見ていた。
その後、何か思い付いたような顔をしていたのが気になるが……。
1年後にはE級からD級になるので、また収入も増えるだろう。
ダンジョンが攻略出来るC級に上がれば、生活はぐんと楽になる。
その頃、俺達は迷宮都市にいないかも知れないが、子供達を支援する制度は既に整っているから心配ない。
たとえ俺達が移動しても、もう路上生活をする子供達はいなくなるだろう。
沙良の経営している店があるし、迷宮都市のダンジョンは30階まで確認されているため、最終階層まで攻略するには5年くらいかかりそうなので、まだ気が早いかも知れないが……。
沙良が秘伝として渡している、すき焼のタレとシチュールウの問題が解決するまで妹は迷宮都市を離れようとしないかもな。
今後も何事もなければいいと思っていた俺達の耳に、新たなクランが出来たと噂が聞こえてきたのは、地下11階の攻略を始めて2ヶ月が過ぎた頃だった。
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