表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
710/713

第900話 恐竜の魔物が棲む島 母と双子達のLv上げ&Lv150の恩恵

★コミカライズの4話がアルファポリスのサイトにて更新されましたので、読んで頂けたら嬉しいです。

※椎名 賢也 118 迷宮都市 地下12階 ダンクさんの両親 2をUPしました。

 誤字脱字を修正していますが、内容に変更はありません。

 それから延々と続く母のお説教を軽く受け流していると、大きく溜め息を吐かれた。

 首を横に振って天を(あお)仕草(しぐさ)をした母から、「通信の魔道具を出してちょうだい」と催促され、誰と話す心算(つもり)だろうと思いながら手渡す。


『賢也、聞こえるかしら?』


『あぁ、聞こえるよ母さん。昨日も夕食をありがとう。何かあった?』


『あなたの妹が、浮遊魔法の練習中に遥斗(はると)を手から離して上空から落としたのよ』


 ぎゃああああ~! それ言っちゃ駄目なやつ!!

 どうやら母は反省の色が見えない私に、兄の説教を受けさせる計画のようだ。

 こんな事なら、殊勝(しゅしょう)な態度で反省している姿を見せるべきだった。


『…………』


 母から話を聞いた兄の沈黙が続き、


『沙良!! お前はいい年をして、弟を危険な目に()わせたのか!?』


 地獄の閻魔(えんま)もかくやという低い声を伴って、説教に続く第一声が放たれた。

 瞬時に姿勢を正し、地面に正座をして話を聞く態勢を整える。


『浮遊魔法の練習中なら、まだLvは低い(はず)だな』


『Lv0でした……』


 私は隠し事をせず正直に答えた。ここで嘘をついたとバレれば、悲惨な結果が待っている。


『Lv0の浮遊魔法は、どれくらい浮けるんだ』


『……10cmくらいです』


 蚊の鳴くような声で答えると、


『お前は馬鹿か!! 浮遊魔法を発動させたとしても地面から10cmしか浮かなければ、成功したと分かる時には遅い!! 失敗すれば地面に激突するじゃないか!!』


 恐怖の大魔神が降臨(こうりん)した。

 兄の姿は見えずとも、その怒りの形相は簡単に想像が付く。

 久々に雷を落とされ、全身から凍ったように冷や汗が流れる。

 

『私が考えなしでした。もう二度と、弟を危険に(さら)行為(こうい)はしません!』


 (あわ)てて反省の言葉を()べ、土下座した。

 兄に私の姿は見えていないだろうけど、母や双子達には見せておく必要がある。

 その後、『そもそも、お前は……』から始まり、15分ほど続く説教を受け足が(しび)れてきた頃、


『くそっ、通信の魔道具は魔力の消費が早いな。沙良、合流するまで反省しておけ』


 魔道具に助けられ、兄の話は唐突に終了した。

 ひゃ~、この場に居たら確実に1時間コースだったわ。

 顔面蒼白(そうはく)になりながらも、ほっと胸を()で下ろしていると、母がとてもいい笑顔で通信の魔道具を返してくれる。

 

「やっぱり、お兄ちゃんに言ってもらうのが一番ね」

 

 隣で双子達も、母に同意するようにうんうんと(うなず)いていた。

 確かに家族で一番怖いのは兄だ。

 母も父に代わらないところを見ると、それをよく分かっているらしい。

 子供の頃から頭が上がらないのは何故(なぜ)だろう?


 それから双子達は真剣に浮遊魔法の練習を始めたので、様子を見ていた私はその鬼気迫る姿に一応効果があったんじゃないかと思う。

 きっと、再び上空に連れ出されて落とされる心配をしているのだろう。

 兄にバレた以上、そんな事はしないけど……。

 母が魔物を淡々と倒している間、当初の予定通り私は結界魔法のLv上げに(はげ)む。

 張った結界はシルバーが前足で突くと壊れる(もろ)いものだ。

 シルバーは速度が2倍になるものと、力が2倍になる従魔用アイテムを着けているのでLvの低い結界は耐えられず、流れ作業のように壊れた結界を張る事を繰り返す。

 これを新しい遊びだと思ったシルバーが楽しそうで何よりだ。

 結界が壊れる感触が面白いのか、尻尾をふりふりしながら次を強請(ねだ)ってくる。

 簡単に破られてしまう結界の耐久性を心配しながら、Lv10まで上げた。

 母のLvが150になり、双子達の浮遊魔法がLv5になった時点で実家に戻る。

 

 昼食はラーメンが食べたいと言う双子達の意見を聞き、近所の中華屋に入った。

 電子メニューから母は味噌ラーメン、私は担々麺(たんたんめん)、双子達は醤油のチャーシュー大盛に炒飯(チャーハン)餃子(ギョウザ)のセットを頼むと、即座にテーブルの上に料理が出現する。

 それを見た双子達は目をまん丸にしながら、料理を凝視(ぎょうし)していた。


(すご)い! ホーム内の飲食店は最新設備だね!」


「誰が作っているんだ!?」


 少し外れた感想を言う遥斗と違い、雅人(まさと)が誰も居ない店内を見まわす。そんな事を考える雅人は現実主義者なんだろう。

 私は、そういうものだと思っているので疑問も湧かなかったよ。


「さぁさぁ、麺が伸びる前に食べましょ」


 母が食事を(うなが)すと、お腹が空いていたのか双子達はラーメンに(はし)を付けた。

 私も久し振りに食べる担々麺を味わう。胡麻ペーストがたっぷり入って、麺に絡んだ肉ミンチもいいなぁ。ラーメンだけは、店で食べたほうが断然美味しい。

 双子達も炒飯を頬張(ほおば)りながら満足そうに食べていた。

 

「お母さん。Lv150になったから、何か能力が増えているんじゃない?」


 Lv50から一気にLv150になってしまったので、Lv100の恩恵を聞き忘れていたと気付き確認してみる。


「緑の守りという魔法を覚えたわ。Lv×1の数分間、木々の守りを受けて姿を消せる魔法らしいけど……」


 何ですとっ!? 姿が消える魔法が、ここで登場するのか!


「じゃあ今使うと150分間、透明人間になれるって事?」


「まぁ、そんな感じの魔法みたいね。敵から姿を消せるのは便利じゃないかしら? あらっ、1人だけ緑の守りの中に入れられるようよ」


 それならLv100の時に緑の守りを覚えて、Lv150の時に人数が追加されたんだろう。

 母と一緒に行動すれば私も姿を隠せるのか……。でも妊婦を島に連れて行くわけにはいかない。  

 当面、母が新しく覚えた魔法は活躍の場がなさそうだけど、冒険者に復帰した時は有効な力になる。

 これはLvを上げ、追加人数を増やしてほしい魔法だな。

 異世界では何があるか分からないから、パーティーメンバー全員の姿が消せるようになれば安全だ。


「いい魔法が覚えられたね。午後からもLv上げを頑張ろう」


 Lv200になった時、人数がどれくらい増えるか楽しみだ。

 食後、会計は母がしてくれた。


 再びグラウンドに移動して各自Lv上げを行う。

 私は結界魔法を掛けながら、Lv150になった恩恵をステータスを開いて調べる。

 Lv50だった魔法の限界が解放され、よく使用するドレインや石化魔法がLv100になり、ファイアーボールとサンダーボールがLv70になっていた。他にもLvが上がっている魔法がちらほらある。

 習得した魔法が多すぎて、あまりステータスをじっくり見る機会がないため、知らないうちに上がっていたのだろう。

 従魔達のLvも私と同じLv150に上がり消費MPが増えていたけど、毎日MP値が増える飴を舐めていたので問題ない。

 肝心な恩恵は……。


※Lv100になった特典:『運命のダイス』を回すと0~10の数字×1の召喚枠が増えます。

※Lv150になった特典:『運命のダイス』を回すと0~10の数字×1の召喚枠が増えます。

 (ただ)し、一度しか出来ません。

※Lv150になった特典:『運命のダイス』を回すと0~10の数字×1の最大ホーム数が増えます。

 (ただ)し、一度しか出来ません。

※Lv100になった特典:『運命のダイス』を回すと0~120の数字×現在の距離が増えます。 

※Lv150になった特典:『運命のダイス』を回すと0~120の数字×現在の距離が増えます。

 (ただ)し、一度しか出来ません。


 召喚とマッピングはLv100になった時、使っていなかったのでそのまま残っている。

 現状増やす必要を感じないし、もっとLvが上がった時に試してみよう。

評価をして下さった方、ブックマークを登録して下さった方、いいねを押して下さった方。

読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。

応援して下さる皆様がいて、大変励みになっています。

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ