伝え遺す
前の話(王のつとめ十年後)の少し後。と、ずっと後。(『久遠の振り子』の時代)
王宮の書庫はいつも大勢の人が出入りしている。収められている書の内容が主に、気象や納税や治水のほか祭事の記録、地誌の類であるためだ。そもそもは過去の王が文芸に通ずるところを見せようと、伝承や詩歌の書を集めたのが書庫の始まりだが、それらは現在、一隅を占めるにすぎない。多くの貴族や官僚は日々の政務に必要な記録を参照しては、せわしなく去って行く。
さりとて伝承の類が埃を被っているわけではない。
ワシュアールに生まれた者が備えるべき知識教養として、王の子らの教育に用いられるし、他国との交渉や祭事の運営に必要とされる場面も多い。
シャニカが今、火の神アータルの伝承を読んでいるのも、そうした理由だった。神々の物語への興味も無くはないが、父の影響を強く受けた彼女は、世の大勢ほどには神々の存在に信を置かない。
(お父様ほど神々を毛嫌いしてはいないから、それなりの敬意は払っているつもりだけれど)
それにしてもこの逸話は馬鹿馬鹿しい、と密かに鼻を鳴らしたところで、まるで見計らったかのように当人の声が耳に届いた。顔を上げ、小走りに戸口の見えるところへ移動する。特に用事はないのだが、顔を合わせられる機会は逃したくなかった。
(いた!)
ふっと口元がほころぶ。常のごとく忙しそうに、そしてやはり変わらず親友を連れている。悪戯心を出したシャニカはわざと足音を忍ばせ、そろそろと近付いてゆく。シェイダールの声が涼やかな白銀を奏でていた。
「……これと、これもだ。今までの分とまとめて保管しておいてくれ。場所はあるか?」
草木紙の巻物を渡された司書が、中身を確かめてうなずく。
「畏まりました。新しい棚はまだ余裕がありますので、ひとまず収められます。ですが全体としてはそろそろ、いくらか捨てなければなりませんね」
「ああ、そうだろうな。各長官とも相談して選別してくれ。図書館が建てばずっと広くはなるが、それだっていずれは限界が来るからな……ん? シャニカ、ここにいたのか。調べ物か?」
途中で気付いたシェイダールが振り返り、笑顔になる。傍らのリッダーシュも恭しく一礼した。シャニカは双方に礼を返し、持っていた書板を父の視線に応えて軽くもたげて見せた。
「はい。火祭りに用いる篝火が年々増えて薪の不足や高騰を招いているので、元の規模に戻させたいのですが……篝火の数を決める根拠にできる記述はないものかと思って。庶民のため、というだけでは彼らは動きませんから」
シャニカの説明に、シェイダールは苦虫を噛み潰した。
「あいつらめ。いつまで経っても、実生活より神々と自分たちの面子が大事か。祭儀院と大学に分けたのはむしろ失敗だったか?」
忌々しげな唸りを聞いて、女司書が預かった巻物に目を落とし、ためらいながら問いかけた。
「畏れながら、大王様。神殿の力を削ぎたいとお考えならば、なぜこのような記録を? 祭式の内容、参拝者の規模や商売への影響……これはある意味、彼らを認め存続を許すことにつながるのではありませんか」
「誰が好き好んでするものか。だがこっちが記録しておかないと、奴ら平気で嘘をつくからな。信じられるか? あいつら最近、俺とアルハーシュ様がウルヴェーユの正体を見出すより先に自分たちが学究派を組織していたと言いふらしてるんだぞ。くそ厚かましい!」
言いながら語気を荒らげ、最後に罵詈をふたつみっつ追加で吐き捨てる。司書が身を竦ませ、リッダーシュが穏やかな口調でなだめた。
「どんな記録も時と共に失われ、改竄される恐れは拭えない。口惜しいものだな。我々が生きている間はアルハーシュ様の功も誉れも守れようが、死したる後は、ねじ曲げられようと消し去られようと、どうすることもできないとは」
「だからせいぜい多くの正確な記録をつくり、損なわれにくい形で残さなけりゃならないんだが……粘土板を焼き固めようが石や銅板に刻もうが、場所と量の限界がなぁ」
あー、とシェイダールは呻いて天を仰ぐ。先日の視察以来、彼の抱える懸案にはこうした課題が加わっていた。
「全部を解決できる方法があれば……」
叶わぬ夢を追うようなつぶやきを聞いて、シャニカの胸にふとある考えが浮かんだ。
「そのために『最初の人々』は標を刻んだのでしょうか。変わらず失われない、内なる記録として」
言われて初めて気付いたように、シェイダールは娘をまじまじと見つめた。しばし黙考したのち、彼は改めてふむとうなずく。
「なるほど、確かに。ウルヴェーユにかかわるあれだけの知恵とわざを言葉にして書に記すとなったら、それこそ巨大な図書館が必要になるし、それをすべて読んで学び身につけるには一生かかっても足りない。誰しも生まれつき幾らかの標を受け継いでいるものだと思っていたが、もしかしたらあるいは」
「はい。歴史を遙かに遡れば、本来、路には何の標もなかったのかも」
父娘は互いが辿り着いた考えに、静かな興奮を湛えたまなざしを交わす。そこへ更なる驚きが加えられた。リッダーシュが首を傾げて訝しんだのだ。
「ならばなぜ、彼らは自分たちのことを刻まなかったのだろうな? おかげで我々は『最初の人々』について、言い伝えや遺跡遺物の類からおぼろげな想像をするしかない。普通、遺すべき記録というのは王の偉業であったり、己らの血統、由緒来歴、そういったものが先に来るだろうに」
「それは――」
シェイダールは虚を突かれて絶句する。彼が言う通り、古くから守り伝えられる碑文や書の記録というのは、第一に過去の王や英雄の勲だ。むろん雑多な記録の断片も散在してはいるが、それらはあくまで生活の中で使われ、消えていく前提のものである。
どのような王がどこにいて何を成したか。どの神がどこの土地を民に与えたか。伝承も含めてそうした正統の宣言、言い換えれば“存在の証”こそが、最も重要なものとされてきた。
にもかかわらず『最初の人々』についてはそれが全く無い。
「意図的に消し去られたのか、それとも彼ら自身がそういう記録を遺すに値しないと考えていたのか……そんなことがあり得るのか? いやしかし……」
つぶやきがくぐもり、思索の海に沈んでいく。シェイダールはもう何も目に入らない様子で、考え耽りながらゆっくり歩き出した。リッダーシュがそれを追おうとして、書庫を出る直前に慌ただしくシャニカに向けて辞去の礼をした。
ほんの一瞬、二対の瞳がひたと合う。そのわずかな間に確かな熱が交わされたことを感じ、シャニカは我が身を強く抱きしめた。
想い人の気配が充分に遠ざかってから、シャニカはゆるゆる腕を解き、ほっと息をつく。司書に見られているのを意識する余裕もない。
(そろそろお父様に、本当にリッダーシュを下さい、とお願いしなくては)
彼の視線や態度から、幼い少女に対する慈しみが薄れ、大人に対する敬意と愛情が増しつつあることに気付いたのは、やっと最近のことだ。けれどシャニカは確信している。父が娘と親友を結婚させると決めたなら、彼は拒みはしないと。
(私が言わなければ、彼のほうから切り出すことはあり得ないのは確かだし)
リッダーシュは間違いなくシェイダールの無二の親友であり、誰よりも近しい存在ではあるが、それでもやはり王と臣である。そしてまたシャニカも、報賞として臣下に与えられるような王女ではない。
(あの人に触れられたい。もっと近くにいたい。誰憚ることなく堂々と)
強く込み上げる願いの熱を鎮めようと深呼吸したところで、司書が堪えきれなくなったように小さく笑いをこぼした。
「シャニカ様とリッダーシュ様なら、きっと麗しく睦まじいご夫婦になられましょうね」
悪気のない揶揄、というには、羨望の色が濃い声音だった。シャニカは羞恥を隠してどう切り返そうかと思案しつつ振り返り――はたと気付いて真顔になる。
司書の女が、初々しく想い合う二人を羨むのも当然だった。
「あなたは……私の記憶違いでなければ、柘榴の宮に入られたはずですよね?」
去年だったろうか。この女は王の妃として都へのぼってきたはずだ。警戒を要する他国からの妃についてはシャニカも把握しているが、彼女のことはあまり記憶にない。恐らく国内の、さほど重要ではない貴族の出身だろう。
司書はあからさまに、しまった、という表情になり、それを隠すように顔を伏せた。今にも逃げ出しそうな様子で早口に詫びを述べる。
「無礼を申しました、どうかお忘れ下さい」
「待って。何があったの、なぜ司書の仕事を? もしお父様があなたに何か無理強いしたのなら、隠さずに教えてください」
シャニカは相手の袖を捕らえ、声を潜めて鋭く問うた。女は勢いに呑まれて当惑し、
「無理強いなど、まさか。そうではなく」
歯切れ悪くそこまで言って、我に返ったように慌てて再び低頭する。
「いいえ、このような話、シャニカ様のお耳に入れるべきではありません。重ね重ねの無礼、何卒ご容赦を」
「いいから、話して。何を聞かされても構いません。もちろん私はお父様のことを誰よりも尊敬し、愛しています。その上で、あの方も時には間違いを犯すし、とりわけ女のことはあまり深くお解りではないと承知してもいます。もし妃として迎えたはずの方を不当に扱ったのであれば、私はその過ちを指摘し、正さなければなりません」
真剣に請う王女のひたむきさに負け、妃の一人であった女は訥々と語り始めた。
シャニカ様は柘榴の宮でどのような営みが為されるか、ご存じですか? ……もちろん、わたくしもいずれ他家に嫁ぎ誼を結ぶつとめを負う娘として、必要な事柄を教わりました。とりわけそれが偉大なるワシュアールの王ともなれば、失敗は許されません。
王をもてなし、歓ばせ、必ず寵愛を得るように。
とはいえさすがに、閨での実際を知ったのは宮に入って後のことでした。教わった通りに装いを凝らし、ふさわしい言葉と物腰、そして……ええ、わたくしは努力しました。初めてのことで、まるで上手くできませんでしたが、努力はしたのです。
予想していたよりも苦しく、つらくて……いいえまさか、決して乱暴にされたのではありません。それはその、他の殿方はどうかなど存じませんが、気遣ってくださったのは確かです。にもかかわらず、わたくしは王を歓ばせられなかったらしいと悟り、打ちのめされました。ですから二度目にお渡りになった時、わたくしは……多分、相当にひどい顔をしたのだと思います。お恥ずかしながら。
そうしましたら、大王様はわたくしに触れるのをやめられました。
「俺の相手をするのが嫌なら、しなくていい」
そうおっしゃって、ただ少し休むと横になられて。わたくしは大変な衝撃を受けてうろたえました。己に託された一族の命運が断たれる、それ以前に自分がこの宮から追い出されてしまう、と本気で恐ろしくなったのです。
わたくしは取り乱し、なんとかお慈悲に縋ろうとしました。お赦し下さい、と額を擦り付けてお詫びしました。そんなわたくしに、あの方は憐れみのまなざしを向けて諭されたのです。
「他の妃にも言ってあるが、おまえが王宮に嫁いだ時点で、ワシュアールの王と誼を結びたいという意向は了承している。俺の好みかどうかや子を生すか否かで、おまえの家の扱いに影響はしない。だから同衾したくなければしなくていいし、子を産みたくなければ産まなくていい」
信じられませんでしょう? それならわたくしはいったい何をすれば良いのでしょうか、と途方に暮れてしまいました。
「何をすればと言うが、おまえは何ができるんだ」
問い返されてますます困ってしまいました。わたくしにできるのは、大王様をお慰めし、歓ばせること。それだけです。美しく装って大王様の目を楽しませ、行き届いたもてなしで寛いでいただくこと。五弦琴の演奏と歌には、それなりの心得がございます。
そんな風に苦心して“できること”を数え上げたわたくしに、あの方は少しお顔を曇らせてつぶやかれました。つまらんものだな、と一言。それからわたくしをご覧になって――ええ、きっと泣きそうな顔をしていたのでしょう――急いで仰せられました。
「おまえがつまらんという意味じゃない。そうやって男の機嫌を取り、気に入られるように尽くして尽くして……他人のために自分を捧げることでしか生きられない、この宮のそんな在り方が、だ」
……はい。そう仰せられたはずです。その時はわたくしも、まさか大王様の口からさような言葉を聞くとは夢にも思っていませんでしたので、すぐには飲み込めなくて。ですからいささか憶え違いはあるかもしれませんが。
それから少しお休みになられて、お目覚めになるとすぐにあの方は、いつもの活発な様子でおっしゃいました。
「他に何もしたいことがないなら、せいぜい実家と手紙をやりとりして、役に立ちそうな話があれば教えてくれ。郷里の出来事や使えそうな人材、何でもいい。それでも時間が余るなら、他人の仕事の邪魔をしない範囲で王宮の中をうろうろしてみろ。やってみたいことが見付かれば俺に言え。果樹園の手伝いでも、書庫の整理でも」
恥ずかしながら、わたくしは途端に、書庫があるのですか、と飛びついてしまったのです。そうしましたら、あの方はぱっと面白そうなお顔をなさって、なんだ書物が好きなのか、と……はい。ですから今こうして、柘榴の宮に身を置きながらも司書の真似事をさせていただいております。
司書が語り終えると、シャニカは瞑目し、深く息をついた。
(ああ、お母様。あなたは確かにまだ、お父様の中に生きているのですね)
母がなぜあのような最期を迎えたのか、シャニカ自身はもちろん父も、今もって正しく理解できてはいないだろう。もはやなぜと問う術もないのだから。だが歳月を遠ざかった目で過去を振り返れば、見えるものがある。父は自分たちがつまずいた石を、いくつかは見付けられたのだ。
「話してくださって、ありがとう。あなたがつらい思いをさせられているのでなくて、本当に良かった」
シャニカは安堵して、心から感謝する。だが司書は曖昧な微笑になり、口ごもった。
「つらいなどと、そのような贅沢を申しては罰が下りましょう。これほど恵まれた暮らし……むしろ申し訳ないばかりです」
「お父様が許されたのですから、あなたが負い目を感じることなどありませんよ」
「ええ、大王様はお心の寛い御方です。わたくしはただ、……後ろめたいのです。わたくしが妃のつとめを果たすと信じて疑わない両親に、良い報せを送れないことが」
予想外の返事を受けて、シャニカは言葉を失う。司書は目を伏せ、両手をきつく握りしめていた。
「妃として嫁いでいながら、大王様のお渡りを喜べず、子を産みたいと思えない。どちらもしなくて良いと言われてほっとするなんて、わたくしは……女として出来損ないだと思われてならないのです。手紙をやりとりする度に故郷からは、もう産んだか、まさか不仲なのか、王の気を惹く貢ぎ物を送るから使え、と……ワシュアール王との血のつながりを待望する一族の皆に、とても顔向けできません。恥ずかしく、情けない女です」
語尾が震えて涙を含む。急いでそれを飲み込むと、彼女は痛々しい笑みを取り繕って、無理やりに明るい結びへと持って行った。
「シャニカ様はきっとお幸せになられますね。リッダーシュ様はお人柄も大変すぐれた御方ですし、お二人ならば輝くような御子に恵まれるに違いありません」
「……ありがとう」
そんな返事をしたいわけではないのに、他にどう答えようもなくて、シャニカは曖昧に礼を言って立ち去るしかなかった。
長い長い歳月の後。
シャニカ――シェリアイーダは、王国の歴史書を読んでいて、この古い記憶を呼び起こされた。
目覚める時代ごとに、偉大なる大王とその娘の記録はさまざまに変化していた。かつて危惧したように、歴史は語り直され、時に創られ、修正され再発見されて。
今では草木紙に活版印刷までが実用化され、筆写しかない時代とは比較にならない大量の事柄が記録され、同じものが国中に行き渡り、誰もが多くの知識を得られている。にも関わらず、失われる事実は今もって多く、一度消えてしまったものは取り戻せないままだ。
「大王の妻、……か」
幾度となく語り直されても変わらぬ記述を指でなぞり、ため息をつく。女王シャニカとして著した書の中で、敢えてはっきりと母の名を記したのに、伝わらなかった。
むろん大王シェイダールが妃の一人に「産まなくて良い」と言ったなどという記録は、どこにも残っていない。父の業績を伝記にまとめた彼女自身、柘榴の宮に関わる話は忌避感が強く、ほとんど入れられなかった。あの妃も恐らく最後まで、親族に本当のことを伝えなかったのだろう。恥ずかしい、顔向けできない、という理由で。
そうして記録されなかった事柄は歴史の底に沈み、消えて、最初から存在しなかったことにされる。誰も知りようがないから。ただ一人、否、二人、かつての記憶を有する人間が口を開き語ったとしても、それを裏付けるものがない限り空想に等しい。
――全部を解決できる方法があれば……
遠い日に聞いたつぶやきが脳裏によみがえり、王女はひとり苦笑をこぼした。
(これほど時代が下ってもまだ、根本的には何も解決できていないなんて、お父様が聞いたらどんな顔をなさるかしら)
記録の種類や量や耐久性は増した、それは確かな進歩だ。けれど。
(結局のところ、それを扱う人間が問題であるようだから……知恵とわざでも、そう簡単には解決しそうにありませんよ、お父様)
ああもう、と頭を抱えていつもの癇癪を起こす姿が思い浮かぶ。あまりに遠い記憶になってしまい、少しぼやけてはいるが、しかしそれはどの書物にも碑文にも遺されていない、彼女だけが知る事実だ。
(もしかしたら)
ふっ、と理解が降りてくる。だから『最初の人々』は、自らの存在を路に刻まなかったのかもしれない、と。
いつ彼らが標を刻む術を手にしたのかは知りようもないが、ウルヴェーユが充分に発展した後であろうことは間違いない。つまりその時点で彼らには歴史の積み重ねがあり、消された、ないし歪曲された事実も、決着のつかない解釈違いも山ほどあった。そんな状態では迂闊なことを刻めないと判断したから、今に伝わる路の標はこうなっているのかもしれない。
(自分たちの存在の証よりも、揺るがぬ知識を……いつ誰が手にしても有用な財産となるわざをこそ、伝え遺すために。賢明なことだけれど、少し寂しいわね。私ならやっぱり、愛する人には大勢の記憶の中に生き続けていて欲しいと願うもの)
開いた頁に手を置いたまま、瞼を閉じて古い時代に思いを馳せる。魂の絆で結ばれた相手ではなくとも、こうしてその存在を遙か彼方から呼び戻し、感じることができるのだ――手掛かりとなる記録があればことさら鮮明に。
歳月の試練に耐える書を残してくれた幾人もの歴史家に感謝しながら、彼女はしばらく、優しい記憶に心を安らわせていた。
2022.6.4




